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 ▼ 70年代特集 【70年代「リング」誌 最優秀ボクサー】
<年代別>
■1970年 ■1971年 
■1972年 ■1973年 ■1974年 ■1975年 ■1976年 
■1977年 ■1978年 ■1979年
<階級別>
■フライ級 ■バンタム級 ■フェザー級
 ■ライト級 ■ウェルター級 ■ミドル級 
■Lヘビー級 ■ヘビー級

■70年代の名勝負
 ■70年代「リング」誌最優秀ボクサー ■トップページ




■70年代「リング」誌最優秀ボクサー
 (2001.3.10更新)

米国の専門誌「リング」は1928年から毎年独自の最優秀ボクサーなどを選出、表彰している。そこで70年代の年間最優秀選手と年間最高試合&ベストラウンドを振り返ってみた。


【1970年】

■年間最優秀ボクサー ジョー・フレイジャー

ニューヨーク州公認の世界ヘビー級チャンピオン、ジョー・フレイジャーは2月16日、ニューヨークのMSGでWBA公認のジミー・エリスと王座統一戦を行い、5回KO勝ちで王座を統一。11月、Lヘビー級の名王者ボブ・フォスターを左フック一発で眠らせ2RKO勝ち。スモーキン・ジョーの左フックが猛威を振るった1年だった。

■年間最高試合 カルロス・モンソンVSニノ・ベンベヌチ (11月7日 ローマ)
世界的には無名だった“南米の怪物”カルロス・モンソンが敵地ローマに乗り込んでニノ・ベンベヌチを12RKOに降し、衝撃的な戴冠を果たした。12Rモンソンは左右の連打から痛烈な右フックを決めると、ベンベヌチはコーナーにうずくまるように崩れ落ち、テン・カウントを聞いた。

■ベストラウンド モハメド・アリVSオスカー・ボナベナ・15R(12月7日 ニューヨーク)
3年7ヶ月のブランクを経てアリがカムバック。7月26日、ジェリー・クオーリーを3RTKOに降し、復帰第1戦を飾ったアリは12月7日、オスカー・ボナベナと対戦。ボナベナのイン・ファイトに苦戦したが、最終15Rに3度のダウンを奪い、劇的なKO勝ちを収めた。


【1971年】

■年間最優秀ボクサー ジョー・フレイジャー
アリとフレイジャーの“世紀の対決”は世界中の注目を集め、フレイジャーが最終ラウンド左フックでアリにダウンを与えて判定勝ち。アリ神話を打ち砕いたフレイジャーのまさに絶頂期だった。しかし勝ったフレイジャーもダメージが深く、この年は1試合のみで引退も噂された。

■年間最高試合 ジョー・フレイジャーVSモハメド・アリ (3月8日 ニューヨーク)
典型的なボクサーとファイターの1戦は勢いに乗るフレイジャーがパワーで“生きる伝説”アリを圧倒。11Rには連打でアリをダウン寸前に追い込み、最終Rには左フックでダウンを奪った。この時、MSGの会場で2人が心臓マヒで昇天するなど全世界で少なくとも5人は死亡したと言われている。ライバル対決の序章はフレイジャーの圧勝だった。

■ベストラウンド ジョー・フレイジャーVSモハメド・アリ・15R (12月7日 ニューヨーク)
フレイジャーの強打に恐ろしいまでの執念で耐えてきたアリが、ついに倒れた!最終15R、フレイジャー渾身の左フックがアリの顔面を捉えるとアリは腰からキャンバスに崩れ落ちた。辛うじて立ち上がったアリに逆転の余力は既になかった。アリ神話にピリオドが打たれた歴史的瞬間でもあった。


【1972年】

■年間最優秀ボクサー モハメド・アリ&カルロス・モンソン
フレイジャーに敗れて以後、アリは順調にカムバックロードを突っ走った。東京でマック・フォスターを判定に降した他、ジェリー・クォーリー、ボブ・フォスターらをKO。72年は6戦6勝(4KO)と精力的に試合をこなした。モンソンはモイヤー、ブーチェ、ボッグスをKO、タフなブリスコこそ倒せなかったが世界中を駆け巡り4度の防衛に成功し、まさに絶頂期だった。

■年間最高試合 ボブ・フォスターVSクリス・フィネガン (9月26日 ロンドン)
ウェンブレーで行なわれた世界Lヘビー級タイトルマッチでメキシコ五輪金メダリスト、クリス・フィネガンは挑戦者らしく勇敢に攻めたが、長身の王者フォスターの牙城を崩せず、最後はクタクタに疲れ果てて14Rにカウントアウトされた。

■ベストラウンド モハメド・アリVSボブ・フォスター・5R (11月21日 ステートライン)
1970年、フレイジャーに2RKO負けでヘビー級の夢を断たれたフォスターが2年後、今度はアリに挑むも8RKO負け。計7度のダウンを喫する完敗だったが、アリが初めて“アイ・カット”した試合として話題をまいた。


【1973年】

■年間最優秀ボクサー ジョージ・フォアマン
無敗同士の対決は、アリを降し自他ともに最強と認めるフレイジャーに対し、勝てる相手を選んで慎重なマッチメークで勝ち上がってきたフォアマンの実力は未知数だった。しかし蓋を開けてみるとフォアマンの圧勝。9月には初来日、ジョー・キング・ローマンを子ども扱いにして初回KO勝ちを収め、初防衛に成功した。

■年間最高試合 ジョージ・フォアマンVSジョー・フレイジャー (1月22日 キングストン)
ヘビー級にモンスター王者が誕生した。フォアマンは凄まじいまでのパワーでフレイジャーを圧倒、初回に3度、2Rにも3度のダウンを与えてKO勝ち。「キングストンの惨劇」とも言われ、世界中に衝撃を与えた1戦だった。フォアマンは無敗の38連勝(35KO)で、怪物ぶりを如何なく発揮した。

■ベストラウンド ジョージ・フォアマンVSジョー・フレイジャー・2R (1月22日 キングストン)
フォアマンの圧倒的パワーの前にフレイジャーは文字通り宙に吹っ飛ぶダウンをくり返した。2R、フォアマンは左フックのトリプルでフレイジャーを完膚なきまでに打ちのめし、3度(計6度)のダウンを奪って圧勝した。「象をも倒すパンチ」と言われた桁外れの破壊力は圧巻だった。


【1974年】

■年間最優秀ボクサー モハメド・アリ
フレイジャーを衝撃的なKOで降し、ノートンをも軽く2RKOに葬ったフォアマンの勢いは留まるところを知らなかった。そのフォアマンに待ったをかけたのがアリだった。1月にフレイジャーを判定で破り、雪辱を果たしたアリは同時にフォアマンへの挑戦権も手にした。絶対不利の予想を覆し、王座に返り咲いた1戦はまさにキンシャサの奇跡だった。

■年間最高試合 モハメド・アリVSジョージ・フォアマン (10月30日 キンシャサ)
試合はフォアマンが打ちまくり、アリはロープを背にひたすらガードを固める展開が続いた。これが後にロープ・ア・ドープといわれるアリの作戦だった。スタミナを失ったフォアマンに8R、アリのワンツーが炸裂。スローモーションのようにゆっくりと腰からキャンバスに崩れ落ちたフォアマンは、辛うじて立ち上がったもののカウントアウトされた。

■ベストラウンド モハメド・アリVSジョージ・フォアマン・8R (10月30日 キンシャサ)
1974年10月30日キンシャサ午前3時、早朝の決闘は「新しいアフリカの夜明け」でもあった。ザイールの黒人たちはアリに熱い想いを託した。試合は「アリ、ボンバイエ」の大合唱で埋められた。そして8R2分58秒、アリの渾身の右ストレートが「史上最強の男」をキャンバスに沈めたのだった。


【1975年】

■年間最優秀ボクサー モハメド・アリ
フォアマン戦で劇的な王座復帰を果たしたアリは、3月チャック・ウェップナー(15RKO)、5月ロン・ライル(11RKO)、7月ジョー・バグナー(判定勝ち)と精力的に防衛戦をこなし、10月宿敵ジョー・フレイジャーと3度目の対戦を迎えた。ヘビー級史に残る激闘はアリが14R終了TKO勝ちでライバル対決にピリオドを打った。

■年間最高試合 モハメド・アリVSジョー・フレイジャー (10月1日 マニラ)
「スリラー・イン・マニラ」と銘打たれたアリとフレイジャーの3度目の激突は激しい打ち合いとなった。アリはロープ・ア・ドープを織り交ぜながら的確なワンツーでポイントを奪うも、フレイジャーはあくなき前進を続け得意の左フックをたびたびヒット。13、14Rと連打でグロッキーとなったフレイジャーは最終ラウンド開始のゴングに応じられなかった。

■ベストラウンド モハメド・アリVSジョー・フレイジャー・12R (10月1日 マニラ)
フレイジャーはアリのロープ・ア・ドープに対し、体を右に寄せての左アッパー、左フックのボディへのダブル、トリプルと間断ない攻めで対抗。打ち合いに出たアリはワンツー連打でポイントを奪う。12R、アリの強烈な右ストレートが何度も決まったが、フレイジャーは歯をくいしばって耐え、前進を続けた。フレイジャーの恐るべき執念が感動を呼んだ。


【1976年】

■年間最優秀ボクサー ジョージ・フォアマン
アリに敗れ、鳴りを潜めていたフォアマンは75年4月に5人抜き、更に11、12月とエキシビションを行なった後、76年1月にロン・ライルをKOして再起第1戦を飾ると、6月にはフレイジャーを5RKOで返り討ちにした。8月スコット・ルドー(3RKO)、10月ジョン・デニス(4RKO)と、この年は4戦4KO勝ちを収めた。

■年間最高試合 ジョージ・フォアマンVSロン・ライル (1月24日 ラスベガス)
初回、ライルの右が決まり、フォアマンがグラつく。2Rはフォアマンの左フックがヒットしライルをロープに詰めたところでゴング。3Rはそれ程の打ち合いもなく終了。4Rフォアマンが2度、ライルも1度のダウン応酬となり、続く5Rフォアマンが壮絶な打ち合いを制してKO勝ちを収めた。

■ベストラウンド ジョージ・フォアマンVSロン・ライル・4R (1月24日 ラスベガス)
4R、右をクリーンヒットして出たライルは左右のコンビネーションで痛烈なダウンを奪った。8カウントを数えたロス主審が後に「もうダメかと思った」という程ダメージは深かったが、立ち上がったフォアマンは猛然と打ち合い、右でダウンを奪い返した。だが、すぐ立ったライルはゴング直前に右を決めて再びフォアマンからダウンを奪った。


【1977年】

■年間最優秀ボクサー カルロス・サラテ
「リング」誌の長い歴史の中でバンタム級の選手が選出されたのは初めて。2月フェルナンド・カバネラを3RTKOに降し、4月にはライバルのWBA王者アルフォンソ・サモラとノンタイトルで激突。激しい打ち合いとなったが、3Rに右のショートストレートでダウンを奪ったサラテが、4Rにも右フックで倒した後最後は右アッパーでトドメを刺した。その後、10月ダニロ・バチスタ(6RKO)、12月ファン・ロドリゲス(5RTKO)と磐石の防衛も続けた。

■年間最高試合 ジミー・ヤングVSジョージ・フォアマン (3月17日 サンファン)
アリとのリターンマッチに向けて5連続KOと順調に白星を重ねてきたフォアマンが伏兵ヤングに敗れる番狂わせ。ライルのテクニックがフォアマンの強打を封じた1戦だった。タイミングの良い左右カウンターでポイントをリードしたヤングは、最終12Rにダメ押しのダウンを奪って判定勝ちした。

■ベストラウンド ジミー・ヤングVSジョージ・フォアマン・12R (3月17日 サンファン)
最終12R、既にポイントの上ではヤングの勝利は明白でフォアマンが勝つには倒す以外に方法はなかった。しかし、倒されたのはフォアマンの方だった。ライルの連打でフォアマンはダウン。8カウントで立ち上がったフォアマンにライルは無理をせず、終了ゴングに持ち込んだ。

【1978年】


■年間最優秀ボクサー モハメド・アリ
2月15日、「世紀の番狂わせ」でアリが敗れた。王座に返り咲いて10度守ったタイトルを手放したアリは、7ヵ月後の9月15日スピンクスとのリターンマッチに臨んだ。コンディション調整も順調なアリは巧みな試合運びと執念で判定勝ち。ヘビー級史上初の2度目の王座返り咲き(通算3度の王座獲得)を成し遂げた。

■年間最高試合 レオン・スピンクスVSモハメド・アリ (2月15日 ラスベガス)
モントリオール五輪Lヘビー級金メダリストのスピンクスはプロ7戦(6勝5KO1分)のキャリアで、アリは楽な相手を選んだというのが大方の見方だった。しかし、試合は若いスピンクスがペースを握り、終盤の打合いも制して判定勝ち、超大番狂わせとなった。

■ベストラウンド レオン・スピンクスVSモハメド・アリ・15R (2月15日 ラスベガス)
最終ラウンドは両者足を止めての凄まじい打ち合いとなった。アリの右2発でスピンクスの顔が揺れワンツーでまたグラリ。アリの右でスピンクスはあわやダウンのピンチを迎えたが、逆にスピンクスの右が決まり、今度はアリが窮地に陥る。更に強烈なワンツーでアリの膝が揺れる。両者半ばグロッギーになりながら、試合終了までスリリングな打ち合いが続いた。


【1979年】

■年間最優秀ボクサー シュガー・レイ・レナード
モントリオール五輪金メダリスト、レナードの躍進ぶりは目覚しかった。トニー・チャベリーニ、ピート・ランザニー、アンディ・プライスといった強豪をことごとくKO。11月、ラスベガスでベニテスの持つWBC世界ウェルター級タイトルに挑戦。技巧派同士のスリリングな攻防が展開されたが、レナードは最終15R見事なKO勝ちを収め、プロの頂点へと駆け上がった。

■年間最高試合 ダニー・ロペスVSマイク・アヤラ (6月17日 サンアントニオ)
ナンバーワン・コンテンダー、アヤラは予想以上の健闘を見せて地元サンアントニオのファンをエキサイトさせた。7Rと11Rにダウンを喫した挑戦者だが、それまでは互角の打ち合いを展開していた。終盤、押し気味に試合を進めたロペスは最終15Rにアヤラをロープに釘付けにしてラッシュ、最期は左フックでフィニッシュした。

■ベストラウンド マシュー・フランクリンVSマービン・ジョンソン・8R (4月22日 インディアナポリス)
試合は予想通りの激戦となり、挑戦者マシュー・フランクリンは5Rあたりからペースを掴みはじめる。7R、フランクリンの連打で王者はグロッギーに。8Rジョンソンは反撃を試みたが、フランクリンの右フックでついにダウン。立ち上がったもののレフェリーにストップされた。



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