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 ▼ 70年代特集 【フライ級】
<年代別>
■1970年 ■1971年 ■1972年 ■1973年 ■1974年 ■1975年 ■1976年 
■1977年 ■1978年 ■1979年
<階級別>
■フライ級 ■バンタム級 ■フェザー級
 ■ライト級 ■ウェルター級 ■ミドル級 
■Lヘビー級 ■ヘビー級

■70年代の名勝負
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■70年代のフライ級
▼フライ級ベスト10

 1位   ミゲール・カント
 2位   大場政夫
 3位   グディ・エスパダス
 4位   具志堅用高
 5位   ベツリオ・ゴンザレス
 6位   ベニス・ボーコーソー 
 7位   小熊正二
 8位   ルイス・エスタバ
 9位   アルフォンソ・ロペス
10位   
朴讃希

(2000.11.10更新)

70年代のフライ級には15人(延べ19人)の王者が君臨。ベスト・テンとはいっても15人のうち大半はランクされる訳で、選考にはちょっと苦慮。(ベスト・ファイブにしときゃ良かった)

大場を1位にしたい衝動を抑えて技巧派カントをトップに。カントの多彩な左とボクシングを知り尽くしたような打たせないディフェンス・スキルはまさに「リングの大学教授」に相応しい。
カントとは対照的に強打で対戦者を次々と倒していったエスパダスも強烈な印象を残していった。しかし童顔とは裏腹に傲慢な性格が災いして王座転落。
ゴンザレスは大場に挑戦した頃はチョコチョコ動き回ってポイントを稼ぐ選手だったが、後年は強打のファイター・スタイルでKOを量産した。
カント、ゴンザレスと互角以上の戦いを演じた小熊も70年代を代表する実力者。アルフォンソ・ロペスは安定政権を築くかと思われたが、意外な打たれモロさを露呈している。
ボーコーソーはウェイト難からバンタム級に転向したが、サウスポーの強打者でエレラ、マルチネスとバンタムでの2度の挑戦はいずれも惜敗だった。

Jフライ級からは具志堅とエスタバをランク・イン。具志堅は一時、カント挑戦も噂されたが、右の決定打に欠けるカントはサウスポーの小熊に苦戦していることから、具志堅なら勝てたのではないかと今でも思っている。
34歳(実際はもっと上だったとも)でタイトル奪取、11度防衛のエスタバは創設期のクラスというのを割り引いてもテクニックと勘の良さを兼ね備えた名ボクサーだったと思う。

チャチャイ、アラクラン・トーレスについては60年代の選手ということで除外しました。尚、ランキングに関してはその時々(の気分?)によって変動する場合もあり、オールタイム・ランキングと一部矛盾する場合があります。その点ご容赦を願います。

【70年代フライ級王座変遷】

70年代に入って日本の若武者、大場政夫が颯爽と世界にデビュー。後の世界王者、ゴンザレス、花形、元王者のチャチャイら強豪を退け5度の防衛に成功。ノンタイトルのガルシア戦、4度目の防衛戦アモレス、5度目のチャチャイとの逆転劇は「大場伝説」を不動のものとした。

一方、対立王者のWBCはチャチャイ→サラバリア→ゴンザレス→ボーコーソーとタイトルが目まぐるしく変動している。ボーコーソーが体重苦でタイトルを返上すると決定戦でカントを降したゴンザレスが王座に返り咲き。タイトルは小熊を経てカントの手に落ちる。70年代を代表する技巧派ボクサー、カントはフライ級レコードの14度の防衛を果たした。朴讃希はカントを降した殊勲の星と、不利の予想を覆してエスパダスを逆転KOした試合が印象に残る。

大場亡き後のWBAタイトルはチャチャイ→花形→サラバリア→ロペスを経て、強打のエスパダスへと推移。ロペスを衝撃的な逆転KOで破ったエスパダスは4連続KO防衛を果たすが、ベテランのゴンザレスにまさかの不覚を取った。

【70年代・WBAフライ級王者】

■バーナベ・ビラカンポ(比国・王座在位 69年10月19日〜70年4月6日)

海老原からタイトルを奪取したしつこい連打攻撃が身上の左ファイター。高山勝義、中根義男のバンタム級選手をKOして注目を浴びる。大場とのノンタイトル戦では完敗。78年には後のJフライ級王者中島成雄をボディブローでKOしている。
1943年生れ。59戦34勝(22KO)21敗4分。

■ベルクレック・チャルバンチャイ(タイ・王座在位 70年4月6日〜70年10月22日)

全くの無名の存在だった70年4月、バンコクでビラカンポに小差の判定勝ちで王座に就いたが、ノンタイトルでサラバリアに敗れ、初防衛戦でも大場にKO負けを喫した。バンコク生れの中国系で人柄もボクシングも地味だった。
1946年生れ。40戦29勝(7KO)8敗3分。

■大場政夫(日本・王座在位 70年10月22日〜73年1月)

チャンピオンのまま自動車事故で夭折した“永遠のチャンピオン”。ノンタイトルで日本、東洋、世界の各王者を破り、チャルバンチャイを滅多打ちにし王座に駆け登った。防衛戦でも常に最強の相手を選び、ノンタイトルでも世界ランカーを含む強豪を次々と撃破した。
1949年生れ。1973年1月25日没。38戦35勝(16KO)2敗1分。

■チャチャイ・チオノイ(タイ・王座在位 73年5月17日〜74年10月18日)

無名時代から来日経験も豊富で稲妻小僧の愛称で親しまれた。初の世界獲得は66年、マクゴワンに9回TKO勝ちで手に入れた。1度トーレスに奪われたタイトルを再戦で奪回。サラバリアにKO負けで引退も伝えられたが、再起して大場亡き後の決定戦に勝ち、3度目の王座を獲得。
1942年生れ。85戦63勝(39KO)19敗3分。

■花形進(日本・王座在位 74年10月18日〜75年4月1日)

69年、ロスで現役世界王者のトーレスにノンタイトルで勝って注目を浴びたが、世界挑戦はトーレス、サラバリア、大場、チャチャイと4度失敗。74年、チャチャイとの再戦で6回TKO勝ち。5度目の挑戦で王座を奪うも初防衛戦でサラバリアに微妙な判定で敗れた。
1947年生れ。65戦41勝(8KO)16敗8分。

■エルビト・サラバリア (比国・王座在位 75年4月1日〜76年2月27日)

70年12月、チャチャイを2回KOに破り、WBCタイトルを獲得。翌年、ゴンザレスとの防衛戦で引き分けたが試合後、ドーピングに引っかかり無冠に。75年、花形に判定勝ちしてWBAタイトルで返り咲いた。76年、アルフォンソ・ロペスに15回KO負けでタイトルを失った。
1946年生れ。53戦39勝(11KO)11敗3分。

■アルフォンソ・ロペス(パナマ・王座在位 76年2月27日〜76年10月2日)

自国パナマでは早くからホープとして注目を集め76年、サラバリアを15回KOに降し不敗の24連勝(14KO)で王座に就いた。初防衛戦で小熊を判定に退けた後、エスパダスに痛烈な逆転KO負けを喫して王座を失う。Jフライ級で具志堅にも挑戦したが、打たれモロさが災いして王座復帰は成らなかった。
1953年生れ。59戦40勝(21KO)17敗2分。

■グディ・エスパダス(メキシコ・王座在位 76年10月2日〜78年8月12日)

76年10月、世界的には無名の存在だったエスパダスがロペスに衝撃的なKOで王座を奪取。11回までロペスのスピードと足に翻弄されていたエスパダスの強打が突如爆発。12回に2度のダウンを奪うと続く13回にも3度のダウンを奪ってKO勝ちした。高田、触沢戦を含め4度の防衛はいずれもKOで飾っている。
1954年生れ。49戦38勝(28KO)6敗5分。

■ベツリオ・ゴンザレス(ベネズエラ・王座在位 78年8月12日〜79年11月17日)

71年4月、タイトル初挑戦(WBA)で大場に微妙な判定で敗れた後、同年8月、サラバリアの持つWBCタイトルに挑戦。引き分けたものの王者の失格で王座に認定された。73年8月、ライバル、カントとの決定戦に勝って王座返り咲き。78年、エスパダスに判定勝ちして3度目の王座に就いた。
1949年生れ。89戦75勝(50KO)11敗3分。

■ルイス・イバラ(パナマ・王座在位 79年11月17日〜80年2月17日)

79年、敵地ベネズエラへ赴き、ゴンザレスに判定勝ちする殊勲でWBAタイトルを奪取。初防衛戦では金泰式の強打に2回KO負け。81年にラシアルに判定勝ちして王座に返り咲くが、初防衛戦でファン・エレラに予想外の11回KO負けで、またしても防衛は成らなかった。
1954年生れ。31戦27勝(12KO)4敗。

【70年代・WBCフライ級王者】

■アラクラン・トーレス(メキシコ・王座在位 69年2月23日〜70年3月20日)

本名エフレン・トーレス。アラクラン(さそり)の通り名で有名な典型的なメキシカン・ファイター。海老原には2度敗れたが、69年、2度目の挑戦でチャチャイを8回でストップしてWBCタイトルを獲得した。初防衛戦で花形の挑戦を退けたが、チャチャイとのリターンマッチに判定で敗れ、無冠に。
1943年生れ。52勝34KO9敗1分。

■チャチャイ・チオノイ(タイ・王座在位 70年3月20日〜70年12月7日)

無名時代から来日経験も豊富で稲妻小僧の愛称で親しまれた。初の世界獲得は66年、マクゴワンに9回TKO勝ちで手に入れた。1度トーレスに奪われたタイトルをラバーマッチで奪回。サラバリアにKO負けで引退も伝えられたが、再起して大場亡き後の決定戦に勝ち、3度目の王座を獲得。
1942年生れ。85戦63勝(39KO)19敗3分。

■エルビト・サラバリア(比国・王座在位 70年12月7日〜71年11月30日剥奪)

70年12月、チャチャイを2回KOに破り、WBCタイトルを獲得。翌年、ゴンザレスとの防衛戦で引き分けたが試合後、ドーピングに引っかかり無冠に。75年、花形に判定勝ちしてWBAタイトルで返り咲いた。76年、アルフォンソ・ロペスに15回KO負けでタイトルを失った。
1946年生れ。53戦39勝(11KO)11敗3分。

■ベツリオ・ゴンザレス(ベネズエラ・王座在位 71年12月29日認定〜72年9月29日)

71年4月、タイトル初挑戦(WBA)で大場に微妙な判定で敗れた後、同年8月、サラバリアの持つWBCタイトルに挑戦。引き分けたものの王者の失格で王座に認定された。73年8月、ライバル、カントとの決定戦に勝って王座返り咲き。78年、エスパダスに判定勝ちして3度目の王座に就いた。
1949年生れ。89戦75勝(50KO)11敗3分。

■ベニス・ボーコーソー(タイ・王座在位 72年9月29日〜73年7月10日返上)

タイ式ボクシングから転向した強打のサウスポー。72年9月、ゴンザレスを10回TKOに破り王座に就いた。翌年、サラバリアを降して初防衛に成功した後、ウェイト苦からタイトルを返上。バンタム級に転向してエレラに挑むも惜敗、76年のマルチネス挑戦も判定で敗れ2階級制覇は成らなかった。
1950年生れ。57戦49勝(35KO)8敗。

■ベツリオ・ゴンザレス(ベネズエラ・王座在位 73年8月3日〜74年10月1日)

71年4月、タイトル初挑戦(WBA)で大場に微妙な判定で敗れた後、同年8月、サラバリアの持つWBCタイトルに挑戦。引き分けたものの王者の失格で王座に認定された。73年8月、ライバル、カントとの決定戦に勝って王座返り咲き。78年、エスパダスに判定勝ちして3度目の王座に就いた。
1949年生れ。89戦75勝(50KO)11敗3分。

■小熊正二(日本・王座在位 74年10月1日〜75年1月8日)

74年10月、デビュー23戦目(21勝9KO2敗)でゴンザレスを破り王座に就いたが、初防衛戦でカントに敗れた。絶頂期のロペス挑戦はダウンを喫して判定負け。その後はカント、ゴンザレスと互角以上の戦いを演じたが再戦でいずれも敗退。6度目の挑戦はソウルで朴に9回KO勝ちし王座に返り咲いた。渡辺戦も含めトータルで8度世界に挑戦した。
1951年生れ。49戦38勝(20KO)10敗1分。

■ミゲール・カント(メキシコ・王座在位 75年1月8日〜79年3月18日)

「リングのプロフェッサー」と言われた稀代のテクニシャン。73年のWBC王座決定戦でゴンザレスに判定負け。75年1月、2度目の挑戦で小熊を破り王座に就いた。以後、高田、花形、触沢、小熊を含め14度の防衛に成功。ペレスの9度を上回るクラス・レコードを樹立した。15度目に朴に敗れ、再戦でも引分けで返り咲きに失敗。
1949年生れ。74戦61勝(15KO)9敗4分。

■朴讃希(韓国・王座在位 79年3月18日〜80年5月19日)

アマで123勝2敗、アジア大会金メダルなどの実績を残してプロ転向。11戦目でカントを降す殊勲の星を挙げた。リターンマッチでカントと引分け、エスパダスには逆転KO勝ちするなど5度の防衛に成功したが、大熊のボディブローに屈してタイトルを手放した。大熊への2度の挑戦はいずれも判定で敗れた。
1957年生れ。17勝(6KO)4敗2分。

【70年代WBA・Lフライ級王者】

■ハイメ・リオス(パナマ・王座在位 75年8月23日〜76年7月1日)
1953年生れ。25戦20勝(10KO)4敗1分。

■ファン・ホセ・グスマン(ドミニカ・王座在位 76年7月1日〜76年10月10日)
1951年生れ。35戦26勝(20KO)9敗。

■具志堅用高(日本・王座在位 76年10月10日〜81年3月8日)
1955年生れ。24戦23勝(15KO)1敗。

【70年代WBC・Lフライ級王者】

■フランコ・ウデラ(伊・王座在位 75年4月4日〜75年8月剥奪)
1947年生れ。42戦37勝(18KO)5敗。

■ルイス・エスタバ(ベネズエラ・王座在位 75年9月13日〜78年2月19日)
1941年生れ。52戦41勝(27KO)9敗2分。

■フレディ・カスティーヨ(メキシコ・王座在位 78年2月19日〜78年5月6日)
1955年生れ。69戦46勝(29KO)18敗5分。

■ネトルノイ・S・ボラシン(タイ・王座在位 78年5月6日〜78年9月30日)
1959年生れ。39戦30勝(16KO)7敗2分。

■金性俊 (韓国・王座在位 78年9月30日〜80年1月3日)
1953年生れ。25戦20勝(10KO)4敗1分。



<年代別>
■1970年 ■1971年 ■1972年 ■1973年 ■1974年 ■1975年 ■1976年 
■1977年 ■1978年 ■1979年
<階級別>
■フライ級 ■バンタム級 ■フェザー級
 ■ライト級 ■ウェルター級 ■ミドル級 
■Lヘビー級 ■ヘビー級

■70年代の名勝負
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