▼ 70年代特集 【1979年】
<年代別>
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<階級別>
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■1979年の出来事 (2001.2.25更新)

【政治】△第9回統一地方選挙、東京、大阪、革新知事敗北(4月)△東京サミット開催。石油値上げに先進国輸入抑制で対抗(6月)△第35回衆議院選挙(10月)△第2次大平内閣(12月)

【社会】△ガソリンスタンドの日曜祝日前面休業に(5月)△ソニー、ウォークマン発売、世界的大ヒット商品に(7月)△日本電気、PC800シリーズ発売、日本もパソコン時代に(8月)

【文化】△インベーダーゲーム大流行△3年B組金八先生△天中殺△健康・ジョギング・ブーム


▼1979年のボクシング界<国内>

【1月】

■具志堅、KOで日本新のV7!(1/7 川崎)
WBA世界Jフライ級タイトルマッチはチャンピオン、具志堅用高が挑戦者同級1位、リゴベルト・マルカノを7RKOで破り、日本人最多防衛新記録となる7度目の防衛に成功した。
スピード、パンチのキレ、タイミングと申し分のないパーフェクトの試合だった。マルカノは前回と打って変わって積極的に出てきたが、具志堅のスピーディな右フックの格好の標的となってしまう。具志堅は4Rに左ストレートでグラつかせ、さらに強烈な右フックを決めてマルカノをダウン寸前に陥れる。挑戦者はよく耐え抜いたが、6Rには王者の恐ろしい程正確で強いコンビネーション・ブローを浴び、グロッギーに。次の7R、具志堅は右フックから左ストレートを鮮やかに決めてフィニッシュした。

■ペドロサ、技巧で小林を翻弄(1/9 東京)
WBA世界フェザー級タイトルマッチはチャンピオン、エウセビオ・ペドロサが挑戦者同級2位、ロイヤル小林に13R終了TKO勝ちで3度目の防衛に成功した。ペドロサが長いリーチとスピードを生かした巧いボクシングで挑戦者の強打を完封。小林は11R以降自在に打ちまくられ、13R終了後に挑戦者コーナーが棄権を申し入れて一方的な試合にピリオドを打った。

■大熊、不運のドロー(1/29 浜松)
WBA世界フライ級タイトルマッチはチャンピオン、ベツリオ・ゴンザレスが挑戦者同級10位、大熊正二と引分けで2度目の防衛に成功した。王座を失って以後、3度の挑戦に失敗した小熊は大熊に改名して4度目に挑んだが、不運なドローに泣いた。大熊は初回から積極的に出て左ストレートを有効に決める。一方の王者は右ストレートを狙うがミスも多かった。14Rには大熊の左右を受けた王者がダウンするが、足にしがみついて両者とも倒れた為ノーカウントに。試合は大熊が優勢に進めたように見えたが、3者3様のドローに終わった。

■磯上、笠原をKO(1/30 東京)
世界バンタム級8位、磯上秀一と日本Jフェザー級チャンピオン、笠原優のライバル対決は磯上が最終ラウンドKO勝ち、世界ランカーの意地を見せた。生え抜きのプロ磯上と豊富なアマ・キャリアを持つ笠原。ファイターとボクサーの対照的な2人の対戦は好カードに相応しい激戦となり、9Rまで計4度のダウンを奪った磯上が最終回にレフェリー・ストップ。

【2月】

■石井がプロデビュー(2/20 東京)
1978年度アマ世界選手権3位の石井幸喜が、フライ級8回戦でノーランカーの滝真二に2度のスタンディング・カウントを与えるなど終始圧倒し、7Rレフェリー・ストップ勝ちでプロ転向第1戦を飾った。

【3月】

■昭和53年度全日本新人王決定(3/3 東京)
●J・フライ級=友利正●フライ級=忍吾一●バンタム級=丸山良悦●J・フェザー級=達城錠●フェザー級=三井英晴●J・ライト級=丸内徳男●ライト級=杉永正●J・ウェルター級=吉川正末●ウェルター級=高木茂生●ミドル級=佐々木広幸

■工藤、際どい判定防衛(3/14 東京)
WBA世界Jミドル級タイトルマッチはチャンピオン工藤政志が挑戦者同級5位マヌエル・ゴンザレスを2−0の判定で降し、2度目の防衛に成功した。序盤は王者が積極的に出て、軽いながらもパンチをヒット。テクニシャンの挑戦者は中盤以降序々に調子を上げ、終盤は正確なパンチで何度も王者をのけぞらせた。判定は微妙だったが、挑戦者有利の声が支配的だった。

■世界ランカーが戦意喪失、瀬川KO勝ち(3/30 東京)
日本Jフェザー級3位、瀬川幸雄がWBC世界Jフェザー級3位、李巨星に挑んだ10回戦は7RKOで瀬川が勝ったが、李が途中で戦意を失い半ば試合放棄の形でカウントアウトされるというスッキリしないものだった。

【4月】

■具志堅、ワンパンチKO(4/8 東京)
WBA世界フライ級タイトルマッチはチャンピオン具志堅用高が元世界フライ級王者で同級7位アルフォンソ・ロペスを7RKOで破り、8度目の防衛に成功した。具志堅は元世界フライ級王者のスピーディな動きに苦戦、4Rにはシャープな右ストレートを再三ヒットされる。6Rからボディ攻撃でようやくリズムに乗った王者は7Rに左を空振りした後、返しの右フック1発でロペスを沈めた。具志堅はこれで6連続KO防衛となった。

■三原、5戦目でOPBF奪取(4/26 東京)
東洋太平洋Jミドル級タイトルマッチは挑戦者同級3位、三原正がチャンピオン、林載根を5RKOで破り、プロ入り5戦目でチャンピオンとなるスピード出世を果たした。なお、林は計量で失格したため戦う前からタイトルを剥奪されていた。

【5月】

■鈴木、姜をKO(5/29 東京)
WBC世界クルーザー級4位鈴木利明はWBC同級3位姜興遠に4RKO勝ち、新設されたWBC世界クルーザー級王座決定戦への切符を手にした。

【6月】

■吉田、ロペスにKO負け(6/5 横浜)
WBC世界Jフェザー級7位、ファン・アントニオ・ロペスは日本フェザー級1位、吉田秀三に9RKO勝ち。この試合で世界への足がかりを掴もうとした吉田だったが世界の壁は厚く、善戦したものの9Rにボディブローで3度のダウンを喫し、KOで敗れた。

■工藤、KO決着(6/20 四日市)
WBA世界Jミドル級タイトルマッチはチャンピオン工藤政志が挑戦者同級4位マヌエル・ゴンザレスを12R、タオル投入によるKOで返り討ち、3度目の防衛に成功した。序盤は積極的に攻勢に出た工藤だが、中盤は挑戦者のペース。9Rには挑戦者の右カウンターで工藤はピンチに。ところが10R終盤に工藤の左がカウンターとなってゴンザレスはグロッギーに。11R挑戦者は打ち疲れ、打たれ疲れ、暑さ疲れでフラフラの状態となり、12R開始早々タオルが投入された。

■磯上、激戦を制す(6/26 東京)
世界バンタム級6位磯上秀一対日本同級1位石垣仁の10回戦は磯上が9RKO勝ちし、世界挑戦レースに生き残った。好カードに相応しい激しい打ち合いは、石垣が先手を取り5Rまでワンサイドだった。だが、7Rに磯上は左フックでダウンを奪う。スタミナを消耗した石垣から、8Rにもスタンディング・ダウンを奪った磯上は9Rに左フックを決めてストップ。

【7月】

■大熊、無念のKO負け(7/6 宇都宮)
WBA世界フライ級タイトルマッチはチャンピオン、ベツリオ・ゴンザレスが挑戦者同級7位、大熊正二に12RKO勝ちで3度目の防衛に成功した。大熊は左ストレート、右フックで先制するなど出足は好調だった。ゴンザレスは中盤あたりから足を止めてカウンター狙いに。そして12R、大熊がロープ際に詰めて出ようとした瞬間、ゴンザレスの右カウンターが一閃。顔面をキャンバスに叩きつけて倒れた大熊は無念のカウントアウト、両者の対決は52ラウンド目に完全決着した。

■友成、小林破る殊勲(7/26 東京)
OPBFフェザー級王者(WBA2位)ロイヤル小林対日本Jライト級2位友成光のノンタイトル10回戦は、友成が小差で判定勝ちする殊勲を挙げた。小林が日本選手に敗れたのは初めて。

■具志堅、大差の判定勝ち(7/29 北九州)
WBA世界Jフライ級タイトルマッチはチャンピオン具志堅用高が挑戦者同級1位ラファエル・ペドロサに大差の判定勝ちで9度目の防衛に成功した。具志堅はトップ・コンテンダーのペドロサを前半から圧倒。何度も挑戦者をフラつかせたが、ペドロサのタフネスと守り一辺倒の消極的なボクシングに期待の7連続KOはならなかった。採点は150−134、150-139、147−141とワンサイドだった。

【8月】

■鈴木、完敗で世界遠のく(8/9 東京)
初の世界クルーザー級王座を目前にしたWBCクルーザー3位、鈴木利明はかつて1敗しているOPBFJミドル級8位、金正植と雪辱を期して再戦したが、いいところなく完敗。協栄ジムの金平会長も「お恥ずかしくて、とても王座決定戦どころじゃない」とサジを投げた格好。

【9月】

■瀬川、ガス欠で苦杯(9/6 八戸)
WBAJ世界フェザー級タイトルマッチはチャンピオン、リカルド・カルドナが挑戦者同級7位、瀬川幸雄を判定で降し、4度目の防衛に成功した。サウスポーの瀬川は初回、タイミングの良い右ショートで王者をダウンさせる好スタートを切ったが、後半はスタミナをロスして毎回のようにコーナーを間違えるグロッギー状態が続いた。最終15R、カルドナは左右の連打で痛烈なダウンを奪い、ダメを押した。

【10月】

■用階、11Rに力尽く(10/4 東京)
WBC世界Jウェルター級タイトルマッチはチャンピオン、金相賢が挑戦者同級10用階政弘を11RKOで破り、2度目の防衛に成功した。長身のサウスポー金は右フック、左ストレートとスマートなボクシングでスタートからペースを握った。9Rあたりから王者のボディブローが有効に決まり始め11R、左ストレートでフラつかせた後、連打で用階を沈めた。

■工藤、カルレに敗れる(10/24 秋田)
WBA世界Jミドル級タイトルマッチはチャンピオン工藤政志が挑戦者同級1位、アユブ・カルレに判定負けで14ヶ月の王者生活にピリオドを打った。サウスポーのカルレは元アマ世界王者でプロ入り後も強豪を相手に連勝を続ける最強のチャレンジャー。試合はテクニックで優るカルレのワンサイドとなったが、工藤も驚異的な粘りを見せて判定に持ち込んだ。工藤は4度目の防衛に失敗。

■具志堅、KOでV10(10/28 東京)
WBA世界Jフライ級タイトルマッチはチャンピオン具志堅用高が挑戦者同級10位チト・アベラに7RKO勝ちで10度目の防衛に成功した。1、3、5Rとダウンをくり返した挑戦者はよく立ち直って反撃したが、7R具志堅のボディから顔面への鋭い連打から右アッパーが決まりダウン。アベラはうつ伏せに長々と倒れ、ついに起き上がれなかった。

【11月】

■天龍、友利退けV16(11/19 東京)
日本Jフライ級タイトルマッチはチャンピオン、天龍数典が挑戦者同級3位友利正に判定勝ちで16度目の防衛に成功した。天龍は7Rにダウンを奪うなど文句のない勝利で、目標の日本記録19度防衛に接近した。

【12月】

■村田、丘に判定勝ち(12/11 東京)
東洋太平洋バンタム級タイトルマッチはチャンピオン、村田英次郎が元東洋フライ級王者丘勇治(高田次郎)に3−0の判定勝ちを収め、4度目の防衛に成功した。先に世界4位磯上秀一と引き分けた高田次郎はこの日から丘勇治と改名して試合に臨んだが、村田の巧いボクシングに完敗を喫した。

■大熊、古参対決制す(12/17 東京)
元世界フライ級王者(WBC10位)大熊正二は元東洋太平洋王者リキ五十嵐を8R、ボディブローでノックアウト。大熊は来春にも朴賛希のWBC王座に挑戦することがきまっている。

■1979年度 年間優秀選手
■最優秀選手賞 具志堅用高 ■技能賞 村田英次郎 ■殊勲賞 三原正 ■敢闘賞 工藤政志 ■新鋭賞 三原正 ■KO賞 具志堅用高、三原正 ■努力賞 天龍数典 ■特別賞 ガッツ石松、龍反町
■年間最高試合 具志堅用高−リゴベルト・マルカノ ■年間好カ−ド賞 磯上秀一−石垣仁



▼1979年のボクシング界<海外>

【1月】

■ハーンズ、グレイをKO(1/11)
WBC世界ウェルター級7位、トーマス・ハーンズは地元デトロイトに英連邦同級王者、クライド・グレイを迎えて10回戦を行い、最終回TKO勝ちを飾った。ハーンズはデビュー以来15連続KO。

■ベニテス、2階級制覇(1/14)
サンファンで行なわれたWBC世界ウェルター級タイトルマッチは挑戦者同級1位、ウィルフレド・ベニテスがチャンピオン、カルロス・パロミノに小差の判定勝ちを収め、3年前に17歳でJウェルター級を制したのに続き、2階級制覇を達成した。ベニテスはスムーズな動きと左ジャブを駆使して王者のインファイトを封じ、ハイレベルの技術戦を制した。判定は2−1と割れたが、ベニテスの勝利は明白だった。

■セルバンテス、MSGで防衛(1/18)
ニューヨークのMSGで行なわれたWBA世界Jウェルター級タイトルマッチはチャンピオン、アントニオ・セルバンテスが挑戦者同級2位、ミゲル・モンティラに判定勝ちを収め、4度目(通算14度目)の防衛に成功した。セルバンテスは距離を取って正確なジャブとシャープな右でペースを握り、小差ながら3−0の判定で強打の挑戦者を退けた。

■クエバス、また速戦即決(1/29)
ロスのイングルウッドで行なわれたWBA世界ウェルター級タイトルマッチはチャンピオン、ホセ・ピピノ・クエバスが挑戦者同級8位、スコット“ゴールデンボーイ”クラークに2RKO勝ちで8度目(全KO)の防衛に成功した。クエバスは2Rに左フックで2度のダウンを奪い、クラークをストップした。

【2月】

■ハグラー、シールズを初回KO(2/2)
ボストンで行なわれた世界ミドル級2位、マービン・ハグラーと世界同級6位、シュガー・レイ・シールズのランカー対決はハグラーが初回に3度のダウンを奪いKO勝ち。両者は3度目の対戦でハグラーの2勝1分となった。

■アルゲリョ、エスカレラを返り討ち(2/4)
イタリアのリミニで行なわれたWBC世界Jライト級タイトルマッチはチャンピオン、アレクシス・アルゲリョが元王者で同級4位、アルフレド・エスカレラを13RKOで返り討ち、4度目の防衛に成功した。試合は序盤から激しい打ち合いとなり、アルゲリョは4Rに1度、5Rに2度のダウンを奪った。エスカレラも中盤果敢に反撃してポイントを挽回。ほぼ互角の形勢で迎えた13R、アルゲリョの強烈な左フックが決まり、エスカレラが1分以上も眠る劇的なフィナーレとなった。。

■カント、記録更新の14度目(2/10)
メリダ市で行なわれたWBC世界フライ級タイトルマッチはチャンピオン、ミゲール・カントが挑戦者同級10位、アントニオ・アベラルに判定勝ちで、自己の持つフライ級レコードを更新する14度目の防衛に成功した。テクニックで優る王者は的確なカウンター攻撃で挑戦者を寄せ付けず、文句のない勝利を飾った。

■セラノ、ラフ・ファイトで8度目(2/18)
プエルトリコのサンファンで行なわれたWBA世界Jライト級タイトルマッチはチャンピオン、サムエル・セラノが挑戦者同級9位、フリオ“ディアブリー”バルデスに判定勝ちで8度目の防衛に成功した。セラノは初回にダウンを奪うなど文句のない判定で勝利を収めたが、試合はヘディングやヒジ打ち、ゴング後の加撃など反則技が乱れ飛ぶダーティ・ファイトとなった。

■福山、チャコンにKO負け(2/26)
ロスのスポーツアリーナで行なわれた元WBC世界フェザー級チャンピオン、ボビー・チャコン対元世界ランカー、シゲ福山の10回戦はチャコンが5RKO勝ち。福山は2Rに右のカウンターで痛烈なダウンを奪ったが、それ以外はチャコンがワンサイドに打ちまくって5Rにタオルが投入された。

【3月】

■ハーンズ、17連続KO(3/3)
WBC世界ウェルター級6位、トーマス・ハーンズは同級9位、セグンド・ムリーリョから5度のダウンを奪った末8RKO勝ちを収め、デビュー以来17連続KOをマークした。

■ホープが新王座へ(3/4)
イタリアのサンレモで行なわれたWBC世界Jミドル級タイトルマッチは挑戦者同級1位、モーリス・ホープがチャンピオン、ロッキー・マッチョーリに8R終了KO勝ちを収め新王者となった。マッチョーリは1Rにダウンを喫した際に右手首を骨折、試合続行不能になり8R終了後コーナーからタオルが投入された。

■ゴメス、7連続KO防衛(3/9)
ニューヨークのMSGで行なわれたWBC世界Jフェザー級タイトルマッチはチャンピオン、ウィルフレド・ゴメスが挑戦者同級2位、ネストル“ババ”ヒメネスを5R終了TKOで破り、7度目の防衛に成功した。スタートからワンサイドに攻めたゴメスは5Rに左−右−左の鮮やかなコンビネーションを決めて31歳の挑戦者をマットに沈めた。

■サラテ、KO防衛で復活(3/10)
ロスのフォーラムで行なわれたWBC世界バンタム級タイトルマッチはチャンピオン、カルロス・サラテが挑戦者同級1位メンサ・パロンゴに3RKO勝ちで9度目の防衛に成功した。消極的に後退し続ける挑戦者にサラテは初回から攻勢を取り、3Rにボディブローの連打から左アッパーをアゴに決めてフィニッシュ。パロンゴはカウントアウト後もしばらく意識を失ったままだった。サラテは昨年10月ゴメスに敗れて以来の復帰戦だった。

■ロペス、KO防衛(3/10)
米ソルトレーク・シティで行なわれたWBC世界フェザー級タイトルマッチはチャンピオン、ダニー・ロペスが挑戦者同級2位ロベルト・カスタノンに2RKO勝ちで6度目のタイトル防衛に成功した。初回、スロースターターのロペスは挑戦者に先制を許したが激しい打ち合いとなる。ロペスは2Rに1度8カウントのダウンを奪った後、強烈な右クロスでカスタノンに初の10カウントを聞かせた。カスタノンは初の黒星で29勝(20KO)1敗となった。

■カント、ついに王座転落(3/18)
釜山で行なわれたWBC世界フライ級タイトルマッチは挑戦者同級2位、朴賛希がチャンピオン、ミゲール・カントを3−0の判定で降し王座を奪取した。挑戦者はスタートから果敢に攻めて左右ストレートのコンビネーションでポイントをリード。カントは巧みなディフェンスで右フックのカウンターを狙ったが、若い(22歳)挑戦者に体力負けして守勢に立つ場面が多かった。朴はプロ入り11戦目(10勝5KO1分)で王座を獲得、カント(31歳)は15度目の防衛に失敗。

■ホームズ、KO防衛(3/23)
ラスベガスで行なわれたWBC世界ヘビー級タイトルマッチはチャンピオン、ラリー・ホームズが挑戦者同級2位、オジー・オカシオに7RKO勝ちで2度目の防衛に成功した。4Rにペースを掴んだ王者は7Rに4度のダウンを奪ってオカシオをノックアウト。
またヘビー級タイトルマッチに先立って行なわれた挑戦者決定戦では、1位ケン・ノートンが3位アーニー・シェーバースに2度のダウンを喫して1RKO負けする番狂わせとなった。

■レナード、世界7位を初回KO(3/24)
世界ウェルター級5位、シュガー・レイ・レナードは世界同級7位、ダニエル・ゴンザレスから2度のダウンを奪い、初回わずか123秒でKO勝ちを収め、戦績を20戦全勝14KOとした。

■ベニテス、苦戦の初防衛(3/25)
サンファンで行なわれたWBC世界ウェルター級タイトルマッチはチャンピオン、ウィルフレド・ベニテスが挑戦者同級4位、ハロルド・ウェストンに3−0の判定勝ちで初防衛に成功した。10Rまでほぼ互角で進んだ試合は、ベニテスが12Rに左フックで挑戦者をグラつかせるなど終盤にポイントを奪取して、唯一の引き分けの相手に決着を着けた。

■金、引き分け防衛(3/31)
ソウルで行なわれたWBC世界Jフライ級タイトルマッチはチャンピオン、金性俊が挑戦者同級5位、エクトル・レイ・メレンデスと3者3様のドローで辛くもタイトルの初防衛に成功した。

【4月】

■ハーンズ、初の判定(4/3)
フィラデルフィアのリングに初めて登場した世界ウェルター級4位、トーマス・ハーンズは地元のベテラン、アルフォンソ・ヘイマンの抵抗に初めてフルラウンド(10R`)を戦わされたが、大差の判定勝ちでデビュー以来18連勝(17KO)をマークした。

■ルハン、KO防衛(4/8)
ラスベガスで行なわれたWBA世界バンタム級タイトルマッチはチャンピオン、ホルヘ・ルハンが挑戦者同級2位、クレオ・ガルシアに15RKO勝ちを収め、3度目の防衛に成功した。14Rにダウンを奪った王者は、最終回も挑戦者を一方的に打ちまくり、耐え切れなくなったガルシアがズルズルと尻もちをついたところでレフェリー・ストップ。

■ペドロサ、カラスキリャを撃退(4/8)
パナマ市で行なわれたWBA世界フェザー級タイトルマッチはチャンピオン、エウセビオ・ペドロサが挑戦者同級1位、エクトル・カラスキリャに11RTKO勝ちで4度目の防衛に成功した。ペドロサは得意のアウトボクシングでカラスキリャの強打を封じ、11R正確な左右を決めて挑戦者がグロッギーになったところでレフェリー・ストップ。

■ジェシー、コンテとドロー(4/9)
6月にフランクリンに挑むことになっている元WBC世界Lヘビー級王者ジョン・コンテがロンドンで行なわれた前哨戦で2度のダウンを奪われ、辛くも引分けるという番狂わせがあった。コンテ・ファンをヒヤリとさせたのはロスからやって来たジェシー・バーネット(ジェシー三迫)。ジェシーは1Rと8Rにダウンを奪ったが、惜しくもドローに終わった。

■セラノ、KO防衛(4/14)
南アのケープタウンで行なわれたWBA世界Jライト級タイトルマッチはチャンピオン、サムエル・セラノが挑戦者同級1位、ヌコサナ“ハッピー・ボーイ”ムハジに8RTKO勝ちで9度目の防衛に成功した。2Rに2度のダウンを奪ったセラノが、5Rにムハジの右で不覚のダウン。しかし、それ以外はセラノの一方的なペースで、8Rにワンツーで痛烈なダウンを奪うと挑戦者コーナーからタオルが投入された。

■空位の王座にワット(4/17)
デュランのウェルター級転向で空位となっていたWBC世界ライト級王座決定戦は2位、ジム・ワットが1位、アルフレド・ピタルアを12RKOで破り、スコットランドが生んだ5人目の世界王者となった。前半はピタルアの攻勢に押されていたワットだが、7Rにダウンを奪い、12Rピタルアをニュートラル・コーナーでメッタ打ちにしてレフェリー・ストップを呼び込んだ。

■フランクリンが新王者(4/22)
インディアナポリスで行なわれたWBC世界Lヘビー級タイトルマッチは挑戦者同級2位、マシュー・フランクリンがチャンピオン、マービン・ジョンソンを8RKOに降し、新王座に就いた。試合は予想通り激しい打ち合いとなり、5Rからペースを掴んだ挑戦者が8Rに右フックでジョンソンをストップした。

■レナード、タフ男をダウン(4/22)
世界ウェルター級2位、シュガー・レイ・レナードは、デュランに判定負けした試合を含めて過去に1度もダウンしたことのないアドルフォ・ビルエトに4R、初のダウンを与え以後も一方的に試合を進めて判定勝ちした。

■ガリンデス、執念の奪回(4/27)
ニューオリンズで行なわれたWBA世界Lヘビー級タイトルマッチは前王者ビクトル・ガリンデスがチャンピオン、マイク・ロスマンに10RKOで雪辱、7ヶ月ぶりに王座に返り咲いた。3Rまでは左ジャブを多用した王者が優勢だったが、4Rからガリンデスは左フック、右ストレートを決めてペースを握り、8Rには左フックの連打でロスマンを窮地に立たせた。9Rには左フックで右目上から出血したロスマンは右手の負傷のため10R開始のゴングに応じられなかった。

【5月】

■朴、五十嵐に楽勝(5/20)
ソウルで行なわれたWBC世界フライ級タイトルマッチはチャンピオン、朴賛希が挑戦者同級8位、リキ五十嵐に大差の判定勝ちで初防衛に成功した。17勝6KO14敗10分のOPBF王者、五十嵐に王者側から指名がかかった一戦。朴は不調ながらもパワー不足の挑戦者に3審判ともフルマークをつける判定で完勝した。

■レナード、強敵に勝つ(5/20)
世界ウェルター級2位、シュガー・レイ・レナードは、世界ミドル級5位、マルコス・ヘラルドに3−0の判定勝ちを収めた。2階級上のランカーで強豪ヘラルドを撃破したレナードはこれで22連勝(13KO)。

■ハーンズ、TKO勝ち(5/20)
世界ウェルター級4位、トーマス・ハーンズは3月にベニテスに挑戦して判定負けしたばかりのハロルド・ウェストン(世界6位)と10回戦を行い、6R終了TKO勝ちを収めた。6Rにハーンズの左フックを受けて右目が全く見えなくなってしまったウェストンがこの回終了で棄権したもの。ハーンズは19連勝(18KO)。

【6月】

■アリの後継者候補にテート(6/2)
南アで行なわれたWBA世界ヘビー級1位、カリー・クノーツェ対同級3位、ジョン・テートの12回戦はテートが8Rレフェリー・ストップ勝ち。この試合は事実上の王座決定エリミネーション・バウトの第1戦であり、勝ったテートは4位レオン・スピンクス対5位ゲリー・コーツィー戦(6.24)の勝者とアリの引退によって空位になるはずの王座を争うことになっている。

■サラテ、疑惑判定で王座失う(6/3)
ラスベガスで行なわれたWBC世界バンタム級タイトルマッチはチャンピオン、カルロス・サラテが挑戦者同級1位、ルペ・ピントールに2−1の判定負けを喫し、タイトルを失った。
ピントールは試合全般を通じてアグレシブに出たが、サラテはガードを固めて有効なカウンター・パンチを決めた。4Rにはサラテの右から左のコンビネーションでピントールはダウン。ピントールは何とかこのピンチを切り抜けたが、11Rには左目上をカットするなど劣勢に立たされた。サラテの明白な勝利に思われたが、判定は意外にも2−1で挑戦者に。2人のジャッジが143−142でピントール、残る1人が145−133の12点差でサラテと採点が不自然なほど食い違った。APの記者の採点も147−138の大差でサラテという疑惑の判定だった。

■金、ダウン応酬の判定勝ち(6/3)
ソウルで行なわれたWBC世界Jウェルター級タイトルマッチはチャンピオン、金相賢が挑戦者同級9位、フィツロイ・ジュシュピに判定勝ちで初防衛に成功した。2Rにダウンを奪った金は優勢に試合を進めたが、11R挑戦者の右ストレートがカウンターとなって逆にダウンを奪い返される。何とかピンチを脱した王者は15Rにもダウンを奪って文句のない判定勝ちを収めた。

■高田、ノンタイトルで完敗(6/3)
WBC世界Jウェルター級戦の前に行なわれたノンタイトル10回戦で、元東洋フライ級王者高田次郎がWBC世界フライ級王者金性俊と対戦したが、大差の判定で完敗した。高田はウェイト・オーバーで髪の毛をツルツルに剃り上げたが、それでもリミット内に落ちず、グローブ・ハンデをつけられて戦った。

■ゴメス、8連続KO防衛(6/16)
サンファンで行なわれたWBC世界Jフェザー級タイトルマッチはチャンピオン、ウィルフレド・ゴメスが挑戦者同級10位、フリオ・エルナンデスに5R、3度のダウンを奪いKO勝ち、8度目の防衛に成功した。

■デュランの後継者にエスパーニャ(6/16)
ゴメス−エルナンデスとダブル・タイトルマッチで行なわれたWBA世界ライト級王座決定戦は1位、エルネスト・エスパーニャが2位、クロード・ノエルに13RKO勝ちで新王座に就いた。エスパーニャは1Rと9Rにダウンを奪い、13R強烈な右を決め、すかさず左アッパーをフォローしてノエルを沈めた。

■ロペス、激闘V7(6/17)
サンアントニオで行なわれたWBC世界フェザー級タイトルマッチはチャンピオン、ダニー・ロペスが挑戦者同級1位マイク・アヤラに15RKO勝ちで7度目のタイトル防衛に成功した。試合は一進一退の激しい打ち合いとなったが、ロペスは7Rと11Rにダウンを奪い、最終回に挑戦者をロープに釘付けにして猛攻。最後は左フックを決めて健闘の挑戦者をノックアウトした。

■ホームズ、苦戦のTKO防衛(6/22)
ニューヨークのMSGで行なわれたWBC世界ヘビー級タイトルマッチはチャンピオン、ラリー・ホームズが挑戦者同級8位、マイク・ウィーバーに12RTKO勝ちで3度目の防衛に成功した。ウィーバーは4Rにダウン(判定はスリップ)を奪うなど大善戦。11Rには連打から左フックでホームズをダウン寸前に追い込んだ。だが、その直後ホームズの右アッパーが決まり、ウィーバー、ダウン。立ち上がって2秒後、ラウンド終了のゴングに救われたが、続く12Rにストップされた。

■デュラン、パロミノを破る(6/22)
世界ヘビー級のアンダーカードとして行なわれたウェルター級10回戦は、前世界ライト級王者ロベルト・デュランが前世界ウェルター級王者カルロス・パロミノから6Rにダウンを奪い、大差の判定勝ちを収めた。

■またも接戦、カルドナ勝つ(6/23)
ソウルで行なわれたWBAJ世界フェザー級タイトルマッチはチャンピオン、リカルド・カルドナが挑戦者同級6位、鄭巡鉉を3−0の判定で降し、3度目の防衛に成功した。昨年11月、判定をめぐり揉めた試合の再戦。今回も鄭が優勢に試合を進めたかに見えたが、全て中立国の審判の判定は3−0でカルドナだった。

■スピンクス、初回KO負け(6/24)
南欧リビエラ海岸で行なわれたWBA世界ヘビー級王座決定トーナメント準決勝は5位ゲリー・コーツィーが4位、レオン・スピンクスに初回3度のダウンを与えてKO勝ちした。番狂わせを演じた南アの白人ボクサー、コーツィーはクノーツェをストップしたテートとWBA王座決定戦を行なう予定。

■レナード、Jミドル級ランカーをTKO(6/24)
世界ウェルター級2位、シュガー・レイ・レナードは、1階級上のWBC世界Jミドル級4位、トニー・チャベリーニに4R終了TKO勝ち、不敗の23連勝(14KO)をマークした。

■ハーンズ、カリーをKO(6/28)
デトロイトで行なわれた黒人ハード・ヒッター同士の激突は世界ウェルター級4位、トーマス・ハーンズが北米王者ブルース・カリーに3R、2度のダウンを奪いKO勝ち。ハーンズは20連勝(19KO)。

■アンツォフェルモが新王座に(6/30)
モンテカルロで行なわれた世界ミドル級タイトルマッチは挑戦者同級2位、ビト・アンツォフェルモがチャンピオン、ウーゴ・コーロを僅差(2−1)の判定で破り、新チャンピオンとなった。
セミ・ファイナルではコーロ−アンツォフェルモ戦の勝者に挑戦が決まっている同級1位、マービン・ハグラーが世界9位、ノルベルト・カブレラを8Rでストップしている

【7月】

■アルゲリョ、5度目の防衛(7/8)
ニューヨークで行なわれたWBC世界Jライト級タイトルマッチはチャンピオン、アレクシス・アルゲリョが挑戦者同級1位、ラファエル“バソーカ”リモンを11TRKOで破り、5度目の防衛に成功した。リモンは初回に右マユを切り、5回には右ホホをカット。アルゲリョは血まみれの挑戦者に11R猛攻をしかけストップした。

■ペドロサ、オリバレスを降す(7/21)
テキサス州で行なわれたWBA世界フェザー級タイトルマッチはチャンピオン、エウセビオ・ペドロサが挑戦者同級8位ルーベン・オリバレスに12RTKO勝ちで5度目の防衛に成功した。元王者のオリバレスも前半は健闘したが、中盤以降はペドロサがペースをつかみ12Rに右フックでダウンを奪う。立ち上がったオリバレスだったが、王者のラッシュを受けてタオルが投入された。

■サモラ、意外な失格負け(7/22)
前WBA世界バンタム級チャンピオン、アルフォンソ・サモラがメキシコのベテラン、ファン・アルバレスに5R失格負けを喫する番狂わせが起きた。バッティングでアルバレスが試合続行不能となり、レフェリーはサモラの失格負けを宣したもの。

■金、辛くも防衛(7/28)
ソウルで行なわれたWBC世界Jフライ級タイトルマッチはチャンピオン金性俊が挑戦者同級7位、シオニー・カルポに2-1の判定で2度目の防衛に成功した。初防衛戦(メレンデスと引き分け)に続く苦戦の防衛だった。

■クエバス、初の判定防衛(7/30)
シカゴで行なわれたWBA世界ウェルター級タイトルマッチはチャンピオン、ホセ・ピピノ・クエバスが挑戦者同級10位、ランディ・シールズに判定勝ちを収め、9度目の防衛に成功した。タフな挑戦者はクエバスの強打を受けてもひるまずに打ち返し善戦。判定は3−0だったが、2人が1点差という小差だった。クエバスの連続KO防衛記録は8でストップ。

■世界1位、無名にKO負け(7/31)
ワットへの挑戦が内定しているWBC世界ライト級1位、アンディ・ガニガンが前哨戦で無名のロバート・バスケスに7RKO負けを喫する大番狂わせがあった。ガニガンは昨年ジョニー・リラに不覚のKO負けを喫してようやく立ち直った矢先の敗戦で、ワット挑戦が危ぶまれている。

【8月】

■エスパーニャ、TKOで初防衛(8/4)
シカゴで行なわれたWBA世界ライト級タイトルマッチはチャンピオン、エルネスト・エスパーニャが挑戦者同級1位、ジョニー・リラを9R終了TKOに降し、初防衛に成功した。7Rに挑戦者がダウンを奪うと、8Rには逆に王者がダウンを奪い返すといった大熱戦。最後はリラが右目の負傷で10Rのゴングに応じることが出来ず、エスパーニャのTKO勝ち。

■レナード、北米王座奪取(8/13)
ベニテスへの挑戦が決定している世界ウェルター級2位、シュガー・レイ・レナードはラスベガスで北米王者(同級6位)ピート・ランザニーを4RKOに破り、北米チャンピオンの座に就いた。レナードは24連勝(15KO)。

■モハマッド、初防衛(8/18)
アトランティック・シティで行なわれたWBC世界Lヘビー級タイトルマッチはチャンピオン、マシュー・フランクリン改めマシュー・サアド・モハマッドが元王者で同級1位、ジョン・コンテに判定勝ちで初防衛に成功した。試合は接戦となったが、14Rに決定的な2度のダウンを奪ったモハマッドが3−0の判定で元王者を退けた。

■セルバンテス、通算15度目の防衛(8/25)
ソウルで行なわれたWBA世界Jウェルター級タイトルマッチはチャンピオン、アントニオ・セルバンテスが挑戦者同級9位、金光文に判定勝ちを収め、5度目(通算15度目)の防衛に成功した。セルバンテスは若い金の徹底したファイター・スタイルに手を焼いたが、11Rにダウンを奪い終盤も左ジャブ、アッパーを決めて判定勝ち。採点は2−1と割れたがセルバンテスの勝利は明白だった。

【9月】

■カント、ドローで返り咲きならず(9/9)
ソウルで行なわれたWBC世界フライ級タイトルマッチはチャンピオン朴賛成希が前王者ミゲール・カントと引き分け、3月にカントから奪ったタイトルの2度目の防衛に成功した。金は5Rに左フックを決めてカントからダウンを奪ったが、終盤に追い上げられて三者三様のドローとなった。返り咲きを狙ったカントだが、5Rのダウンの失点が痛かった。

■デービス、世界に接近(9/14)
モントリオール五輪ライト級金メダリストのハワード・デービスは世界同級4位、モーリス“ターマイト”ワトキンスに大差の判定勝ち。プロ12連勝(5KO)をマークし、世界に一歩近づいた。

■前王者ロスマン、意外なKO負け(9/18)
王座カムバックを期して再起第1戦に臨んだ前WBA世界Lヘビー級王者マイク・ロスマンだったが、無名のラモン・ランケリョに2度のダウンを奪いながら6R、逆に2度ダウンを奪われストップ負けする大番狂わせとなった。

■ロペス、KO防衛(9/25)
ロサンゼルスで行なわれたWBC世界フェザー級タイトルマッチはチャンピオン、ダニー・ロペスが挑戦者同級7位ホセ・カバに3R、2度のダウンを奪った後レフェリー・ストップ、8度目のタイトル防衛に成功した。

■ホープ、初防衛(9/25)
ロンドンで行なわれたWBC世界Jミドル級タイトルマッチはチャンピオン、モーリス・ホープが挑戦者同級10位、マイク・ベーカーに7Rダウンを奪った後、レフェリー・ストップ勝ちで初防衛に成功した。

■ホームズ、ヒヤリ2度ダウン!(9/28)
ラスベガスで行なわれたWBC世界ヘビー級タイトルマッチはチャンピオン、ラリー・ホームズが挑戦者同級1位、アーニー・シェーバースに11RKO勝ちで4度目の防衛に成功した。
58勝56KOの強打者シェーバースはワイルドなパンチを振るって前進するが、ホームズは軽快なフットワークとジャブで全く寄せ付けない。ところが、7Rにシェーバースの右ロング・フックがついに爆発し、ホームズがダウン。かなり効いていたが、挑戦者もスタミナをロスして好機を逸してしまった。9Rにもホームズはダウン(判定はスリップ)を喫したが、10、11Rと一方的に打ちまくってレフェリー・ストップ。

■ゴメス、9連続KO防衛(9/28)
ホームズ−アーニー・シェーバースと同じプログラムで行なわれたWBC世界Jフェザー級タイトルマッチはチャンピオン、ウィルフレド・ゴメスが挑戦者同級3位、カルロス・メンドサに10RKO勝ち、9度目の防衛に成功した。減量苦のチャンピオンは思わぬ苦戦を強いられ、9Rまではほぼ互角の展開。10R、ゴメスは左右のコンビネーションで2度のダウンを奪い、レフェリー・ストップ。
この日は他にもシュガー・レイ・レナードとロベルト・デュランのウェルター級トップ・スターが登場。レナードはクエバスとパロミノに土をつけたこともある強豪アンディ・プライスを初回でノックアウト。デビュー以来不敗の26連勝(17KO)をマークした。
デュランは無名のセフェリノ“スピーディ”ゴンザレスに3−0の判定勝ちを収めたが、期待を裏切る拙戦だった。

【10月】

■ルハン、最終回KO(10/6)
テキサスで行なわれたWBA世界バンタム級タイトルマッチはチャンピオン、ホルヘ・ルハンが挑戦者同級4位、ロベルト・ルバルディーノに15RKO勝ちで4度目の防衛に成功した。最終回、判定では勝てないと見た挑戦者はゴングとともに飛び出して反撃に出た。ルハンもすかさず逆襲してスタミナの切れた挑戦者に連打を浴びせ、最後は強烈な左フックでトドメを刺した。

■ハーンズ、センサクをストップ(10/18)
世界ウェルター級王者ホセ・クエバスへの挑戦者決定戦と銘打たれた10回戦で世界ウェルター級4位、トーマス・ハーンズが前世界Jウェルター王者、センサク・ムアンスリンを毎回ダウンを奪った後、3Rレフェリー・ストップに降した。

■ヘビー級新王者にテート(10/20)
南アで行なわれたWBA世界ヘビー級王座決定戦は1位、ジョン・テートが2位、ゲリー・コーツィーに判定勝ち、アリの引退で空位となっていた王座に就いた。ロフタス・バースフェルド・ラグビー・スタジアムを埋めた8万の大観衆の殆どがコーツィーと同じ白人のファン。だが、彼らの願いはまたしても叶わなかった。コーツィーは積極的に前に出たが、テートは足を使ってグルグル回るばかり。中盤から次第に手数の多い打ち合いとなり終盤はテートが一方的にリードした。テートはプロ入り20連勝(16KO)。

■金、3度目の防衛(10/21)
ソウルで行なわれたWBC世界Jフライ級タイトルマッチはチャンピオン、金性俊が挑戦者同級1位、エクトル・レイ・メレンデスに3−0の判定勝ちで3度目の防衛に成功した。両者は3月の対戦で引き分け、WBCの命令でこの日の再戦となった。結果は3人のジャッジが揃ってチャンピオンの勝利を支持、金は面目をほどこした。

■ゴメス、デュランに並ぶ10連続KO防衛(10/26)
ニューヨークのMSGで行なわれたWBC世界Jフェザー級タイトルマッチはチャンピオン、ウィルフレド・ゴメスが挑戦者同級8位、ニッキー・ペレスに5RKO勝ち、デュランの記録に並ぶ10連続KO防衛を果たした。4Rにダウンを奪ったゴメスは5Rにも3度のダウンを奪いノックアウトした。

【11月】

■ワット、9Rストップで初防衛(11/3)
スコットランドのグラスゴーで行なわれたWBC世界ライト級タイトルマッチはチャンピオン、ジム・ワットが同級9位、ロバート・バスケスの挑戦をを9Rレフェリー・ストップで一蹴し、タイトルの初防衛に成功した。

■アルゲリョ、チャコンを降す(11/16)
ロスのイングルウッド・フォーラムで行なわれたWBC世界Jライト級タイトルマッチはチャンピオン、アレクシス・アルゲリョが元WBC世界フェザー王者、ボビー・チャコンを7R終了負傷TKOで破り、6度目の防衛に成功した。試合はチャコンが全盛時を思わせる好調な動きで、7Rまで3人の審判はいずれも僅かながら挑戦者優勢だった。だが、アルゲリョは7R健闘のチャコンを捕らえてダウンを奪い、この回終了後、右目尻の負傷によりドクター・ストップとなった。

■サモラ、KO負け(11/16)
元WBA世界バンタム級王者(現WBC2位)アルフォンソ・サモラ対エディ・ローガンのWBC王座挑戦者決定戦(10R)は6Rにダウンを奪ったサモラが、8R逆に2度のダウンを奪い返され9Rレフェリー・ストップ負けを喫する番狂わせとなった。

■ゴンザレス、王座失い引退へ(11/17)
ベネズエラのマラカイで行なわれたWBA世界フライ級タイトルマッチはチャンピオン、ベツリオ・ゴンザレスが挑戦者同級2位、ルイス・イバラに3−0の判定で敗れ、4度目の防衛に失敗、試合後引退を示唆している。

■ペドロサ、KO防衛(11/17)
パプア・ニューギニアで行なわれた初の世界級タイトルマッチはWBAフェザー級チャンピオン、エウセビオ・ペドロサが地元の挑戦者同級8位ジョン・アバに11RKO勝ちで7度目の防衛に成功した。11R、挑戦者はロープにもたれてチャンピオンの攻撃から逃れようとしてエプロンに転落。頭部と肩を強打し、戦闘不能となった。直接、パンチを受けたものではなかったがレフェリーはペドロサの勝利を告げた。(記録はKO)

■レナード、劇的な王座戴冠!(11/30)
ラスベガスで行なわれたWBC世界ウェルター級タイトルマッチは挑戦者同級2位、シュガー・レイ・レナードがチャンピオン、ウィルフレド・ベニテスに最終回TKO勝ちで王座を奪取した。
レナードは3Rに軽いダウンを奪うなどスピーディな連打でペースを握った。6Rにバッティングでベニテスの額が割れてからは、両者鮮血に染まりながらの激しい打ち合いで最終15Rを迎えた。ダウンの失点を挽回しようと攻勢に出るベニテスと、KO決着を
狙い迎え撃つレナード。2分を過ぎたあたりでレナードの左フックが決まりベニテスがダウン。すぐに立ち上がったベニテスだったが、レナードの猛攻でレフェリー・ストップ。試合終了のゴングまであと僅か6秒という劇的な幕切れだった。

■ハグラー、引き分けで王座奪取成らず(11/30)
ベニテス−レナードとダブル・タイトルマッチで行なわれた世界ミドル級戦はチャンピオン、ビト・アンツォフェルモがWBA1位、WBC2位のマービン・ハグラーと引き分けで辛くも初防衛に成功した。
アンツォフェルモは風邪をひいて試合中に咳き込む程の最悪のコンディション。中盤はハグラーのペースだったが、終盤はアンツォフェルモも風邪をはねかえし王者の意地を見せた試合だった。判定は3者3様のドローで、ハグラーは「チャンピオンに勝つのはKOしかないのか。もしジャッジたちが本当にボクシングを知っていたら、誰がチャンピオンか分かるはずだ」と不満を漏らしている。

■ガリンデス、再び無冠に(11/30)
ニューオリンズで行なわれたWBA世界Lヘビー級タイトルマッチはチャンピオン、ビクトル・ガリンデスが前WBC王者マービン・ジョンソンに11RKO負け、4月にロスマンから奪回したタイトルの初防衛に失敗した。痛烈なノックアウト劇だった。12Rジョンソンの強烈な左フックで、ガリンデスは文字通り1メートル程宙に吹っ飛ぶダウンを喫し、カウントアウトを待たずにガリンデスのセコンドがリング内に飛び込んだ。ジョンソンはマシュー・サアド・モハマッドにWBC王座を追われて以来、7ヶ月ぶりのカムバック。

■ハーンズ、24連勝(11/30)
強打で注目を集めている世界ウェルター級4位、トーマス“ヒットマン”ハーンズは2階級上のWBC世界ミドル級7位、マイク・コルバートを最終回強打でヨロめかせるなど楽々判定勝ちした。ハーンズは24連勝(22KO)。

【12月】

■囚人スコット、世界1位破る(12/1)
ニュージャーシー州ウッドブリッジのローウェイ州立刑務所内で行なわれたWBC世界Lヘビー級1位、アルバロ“ヤキー”ロペスと異色の囚人ボクサー、ジェームス・スコットの10回戦はスコットが大差の判定勝ちを収めた。これでスコットは18勝1分。

■カルレ、初防衛(12/6)
コペンハ−ゲンで行なわれたWBA世界Jミドル級タイトルマッチはチャンピオン、アユブ・カルレが挑戦者同級6位、スティーブ・グレゴリーを初回にダウンさせた後も終始攻勢をとり、大差の判定勝ちで初防衛に成功した。

■ブキャナン、惜敗(12/6)
4年間の引退生活から再起した元世界ライト級王者ケン・ブキャナンは欧州王座復帰を狙い、チャンピオン(WBC4位)のチャーリー・ナッシュに挑戦したが12回僅差の判定で敗れた。

■クエバス、3たびエスパーダをKO(12/8)
ロサンゼルスで行なわれたWBA世界ウェルター級タイトルマッチはチャンピオン、ホセ・ピピノ・クエバスが前王者アンヘル・エスパーダを10RKOに降し、10度目の防衛に成功した。過去に2度対戦していずれもKO勝ちしているクエバスは、この日も10Rに強打を爆発させてダウンを奪った後、メッタ打ちにしてレフェリー・ストップ。

■クルーザー級初代王者決まらず(12/8)
ユーゴのスプリットで行なわれたWBC世界クルーザー級の初代王座決定戦は1位、マービン・カメルと2位、メート・パルロフの間で争われたが、ともに決定打を欠き引き分け。決定戦でチャンピオンが生まれないという珍しい結果となった。両者は近々再戦を予定している。

■カルドナ、トップ挑戦者を撃退(12/15)
コロンビアのバランキアで行なわれたWBAJ世界フェザー級タイトルマッチはチャンピオン、リカルド・カルドナが挑戦者同級1位、セルヒオ・ビクトル・パルマを3-0の判定で降し、5度目の防衛に成功した。

■朴、エスパダスに逆転KO勝ち!(12/16)
釜山で行なわれたWBC世界フライ級タイトルマッチはチャンピオン朴賛成希が元WBA王者(同級1位)グティ・エスパダスに2RKO勝ちで3度目の防衛に成功した。開始早々、エスパダスの左フックで王者は早くもダウン。8カウントで立ち上がった朴は猛反撃に出て激しい打ち合いとなった。朴は右フックでダウンを奪い返し、更に右から左の返しで2度目のダウンを追加。2Rもスリリングな打ち合いが展開されたが、朴はダメージの残る挑戦者に右を決め、すかさず左をフォローして痛烈なダウンを奪いレフェリー・ストップ。

■ピントール、ノンタイトルで不覚!(12/29)
WBC世界バンタム級チャンピオン、ルペ・ピントールは無名のメキシカン、マヌエル“トポ・ヒヒオ”バスケスとノンタイトル10回戦を行ったが、初回にダウンされた後7Rでストップされる大番狂わせとなった。



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