▼ 70年代特集 【1977年】
<年代別>
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<階級別>
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 ■ライト級 ■ウェルター級 ■ミドル級 
■Lヘビー級 ■ヘビー級

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▼1977年の出来事 (2000.12.20更新)

【政治】△日韓癒着問題表面化。日本、領海12カイリに。(1月)△第11回参議院選挙。(7月)△社会党大会混乱。(9月)△福田内閣成立(12月)

【社会】△日本赤軍インドで日航機ハイジャック。日本政府、超法規的措置で赤軍派の9人の釈放と身代金支払う。(9月)

【文化】△キャンディーズ引退宣言(7月)△流行語「よっしゃ、よっしゃ」「スーパーカー」

【スポーツ】△19歳山下泰裕、史上最年少で日本一(4月)△樋口久子、全米女子プロゴルフ選手権で日本人初優勝。(6月)△王貞治ホームラン756号世界新記録、初の国民栄誉賞。(9月)


▼1977年のボクシング界<国内>

【1月】

■エスパダス圧勝(1/1 東京)
WBA世界フライ級タイトルマッチはチャンピオン、グティ・エスパダスが挑戦者同級8位、高田次郎を7RKOで破り、初防衛に成功した。3Rにエスパダスは左フックでダウンを奪うが、立ち上がった高田も猛反撃、王者を守勢に追い込んだ。だが、4回から再びエスパダスの一方的なペースとなり、6回にはKO寸前にまで追い込まれる。左目を大きく腫らし視界を塞がれた高田が一方的に打たれるのを見て、7回に挑戦者コーナーからタオルが投げ込まれた。

■具志堅初防衛(1/30 東京)
WBA世界フライ級タイトルマッチはチャンピオン具志堅用高が挑戦者同級2位ハイメ・リオスを判定で破り初防衛に成功した。具志堅は3Rにリオスのタイミングの良い右でダウンを奪われたものの、4R以降ボディ攻撃を中心に攻勢を取り、目まぐるしく動き回るリオスからポイントを上げた。具志堅の明確な勝利に見えたが、パナマ人ジャッジは71−67でリオスだった。


【2月】

■昭和51年度全日本新人王決定(2/21)
●J・フライ級=七社村上●フライ級=バズーカ庄司●バンタム級=阿南弘生●J・フェザー級=川口高生●フェザー級=鶴田今日春●J・ライト級=小林光雄●ライト級=山口千寿●J・ウェルター級=田中次夫●ウェルター級=高瀬観一郎●ミドル級=江刺勝雄

【3月】

■触沢、世界ランカー、クルスもKO!(3/8 東京)
注目の世界ランカー同士のフライ級10回戦でWBA9位触沢公男がWBC9位ホセ・ルイス・クルスに6R終了KO勝ちを収め、世界挑戦のチャンスを手中にした。カウンター・パンチャーのクルスに対し、触沢は積極的に前に出てスリリングな打ち合いを展開。5回に触沢が左フックでダウンを奪い、6回にもロープダウンを追加。クルスもよく粘ったが、6回終了後棄権した。試合終了後、神父がリングに上がり敬虔なクリスチャンの触沢は神に感謝の祈りを捧げた


【4月】

■センサク、石松をKO(4/2 東京)
WBC世界Jウェルター級タイトルマッチはチャンピオン、センサク・ムアンスリンが同級6位、ガッツ石松を6RKOで破り、2度目の防衛に成功した。ライト級王座を失って以来11ヶ月ぶりのリングだった石松は、なす術なくセンサクに翻弄され、6Rボディブローであっけなくマットに沈んだ。

【5月】

■具志堅、2度目の防衛(5/22 札幌)
WBA世界フライ級タイトルマッチはチャンピオン具志堅用高が挑戦者同級2位リゴベルト・マルカノを判定で破り、2度目の防衛に成功した。長身のテクニシャン、マルカノは右ストレート、左フックで善戦したが中盤以降攻勢を取った具志堅が消極的な挑戦者を圧倒した。またしても採点が割れたが、内容的には王者の圧勝だった。

■オルテガ初防衛(5/29 那覇)
WBA世界フェザー級タイトルマッチはチャンピオン、ラファエル・オルテガが挑戦者同級7位、フリッパー上原に判定勝ちで初防衛に成功した。オルテガは初回と4回にダウンを奪うなど、生彩を欠く挑戦者にKOこそ逸したものの危なげない判定勝ちを収めた。

【6月】

■ガソ、初防衛(6/7 東京)
WBA世界Jミドル級タイトルマッチはチャンピオン、エディ・ガソが挑戦者同級6位輪島功一に11RKO勝ちで初防衛に成功した。4度目の世界王座を目指した輪島だったがかつての面影はなく、3流王者ガソに一方的に打ちまくられ、10、11回とダウンを奪われた後にタオルが投入された。

■カント、磐石の防衛(6/15 東京)
WBC世界フライ級タイトルマッチはチャンピオン、ミゲール・カントが挑戦者同級7位、触沢公男に判定勝ちで8度目の防衛に成功した。元王者小熊、強打の世界ランカー、クルスと連続KOで神がかり的な快進撃を続ける触沢だったが、カントの多彩な左ブローに翻弄されて完敗した。名王者カントの円熟期でベストバウトのひとつに挙げられる一戦だった。


【7月】

■古山、初のテンカウント(7/17 東京)
「世界Jウェルター級王座挑戦者決定戦」と銘打って行なわれた10回戦で日本王者、古山哲夫がクォーリー・フジの強打を浴びて5RKO負け。クォーリーは5Rに右フックでダウンを奪うと、8カウントで立った古山に左右を連打。スタンディング・ダウンを取ろうとレフェリーが割って入ると、古山はそのまま前のめりに倒れ込みテン・カウントを聞いた。3度の世界戦も含め「不倒の男」として知られる古山は初のKO負け。

■吉田、前世界王者をKO
(7/17 横浜)
日本フェザー級3位、吉田秀三は前世界Jフェザー級王者、廉東均に2R、2度のダウン奪ってKO勝ちする殊勲を上げた。13戦負け知らずと日本選手キラーとして知られる廉は、3ヶ月前ソウルで吉田に判定勝ちしているが、この日は2度目のダウンで戦意を喪失してしまった。

【8月】

■中島、天龍をKO(8/23 東京)
日本Jフライ級王者、天龍数典VS日本フライ級3位、中島成雄のノンタイトル10回戦は、中島が1、2Rに天龍を倒した後、3RKO勝ちの殊勲を上げた。中島はこれでプロ転向後6勝3KO1分。


【9月】

■ガソ、2度目の防衛(9/13 東京)
WBA世界Jミドル級タイトルマッチはチャンピオン、エディ・ガソが挑戦者同級9位柴田賢治に判定勝ちで2度目の防衛に成功した。スピードもテクニックもパンチもない3流王者ガソに対し、挑戦者柴田はパンチも単発であまりにも消極的過ぎた。ガソの攻勢点が上回り、小差で判定勝ちした。


【10月】

■具志堅、KO防衛(10/9 別府)
WBA世界フライ級タイトルマッチはチャンピオン具志堅用高が挑戦者同級10位モンシャム・マハチャイを4RKOで破り、3度目の防衛に成功した。初回からペースを握った具志堅は3回に左でチャンスを掴み、右をボディ、顔面にビシビシとヒット。続く4回に右フック、左ストレートの連打から最後は右をフォローして挑戦者を失神させた。


【11月】

■柴田、13ヶ月ぶりのリングで判定勝ち(11/29 東京)
前WBC世界Jライト級チャンピオン柴田国明が13ヶ月ぶりにリングに上がり、前比国同級チャンピオン、アル・エスピノサに判定勝ちした。しかし、打ち合いの少ない拙戦にファンは満足しなかった。

【12月】

■第1回チャンピオン・カーニバル開催
JBC創立25周年記念・第1回チャンピオン・カーニバルは12月3、4日の両日、後楽園ホールで開催され、計9試合の日本タイトルマッチが行なわれたが、予想通りチャンピオンが強く、結局全クラスを通じてタイトルの移動はなかった。
<12月3日・試合結果>
日本ライト級タイトルマッチ 王者・用階政弘 2RKO 挑戦者・根岸多美男
日本ウェルター級タイトルマッチ 王者・辻本章次 10R負傷TKO 挑戦者・バッファロー鈴木
日本Jミドル級タイトルマッチ 王者・柴田賢治 3RKO 挑戦者・甲斐澄男
日本バンタム級タイトルマッチ 王者・沼田 剛 10R判定 挑戦者・三船 豪
日本Jフライ級タイトルマッチ 王者・天龍数典 10R判定 挑戦者・谷口末雄
<12月4日・試合結果>
日本フェザー級タイトルマッチ 王者・スパイダー根本 10R判定 挑戦者・レオパルド鶴田
日本Jライト級タイトルマッチ 王者・上原康恒 7R終了TKO 挑戦者・秋山 正
日本Jウェルター級タイトルマッチ 王者・畠山昇 7RKO 挑戦者・加藤政博
日本フライ級タイトルマッチ 王者・加藤憲治 10R引分け 挑戦者・渡辺伸行


■1977年度 年間優秀選手
■最優秀選手賞 具志堅用高 ■技能賞 辻本章次 ■殊勲賞 畠山昇 ■敢闘賞 笠原優
■新鋭賞 村田英次郎 ■KO賞 用階政弘 ■努力賞 スパイダー根本
■年間最高試合 具志堅用高−ハイメ・リオス



▼1977年のボクシング界<海外>

【1月】

■アルゲリョの後継者にオルテガ(1/15)
アルゲリョの返上で空位となっていたWBA世界フェザー級王座はパナマ市で決定戦が行なわれ、2位ラファエル・オルテガが3位フランシスコ・コロナドに小差の判定勝ちで新チャンピオンとなった。

■センサク、強豪ブルックスをストップ(1/15)
タイのチェンマイで行なわれたWBC世界Jウェルター級タイトルマッチはチャンピオン、センサク・ムアンスリンが同級2位、モンロー・ブルックスを最終回TKOで破り、王座復帰後初防衛に成功した。ブルックスはアリ・スタイルのボクシングで3回には強烈な左右連打で王者をダウンさせるなど序盤をリード。中盤はセンサクがボディ攻撃で反撃、馬力で挑戦者を圧倒した。14R、センサクのシャープな左フックでブルックスは8カウントのダウンを喫した。15Rにも王者の滅多打ちにあいダウン。立ち上がった挑戦者にセンサクが襲いかかったところでレフェリーが試合を止めた。

■セラノ、初防衛(1/15)
エクアドルのガジャキルで行なわれたWBA世界Jライト級タイトルマッチはチャンピオン、サムエル・セラノが地元の挑戦者(同級3位)アルベルト・エレラに11RKO勝ちでタイトル初防衛に成功した。初回にダウンを奪われたセラノだったが、8Rにダウンを奪い返し11Rに得意の右アッパーで挑戦者にフル・カウントを聞かせた。

■パロミノ、逆転KO防衛(1/22)
ロスのオリンピック・オーデトリアムで行なわれたWBC世界ウェルター級タイトルマッチはチャンピオンのカルロス・パロミノが2位マンド・ムニスに15RTKO勝ちでタイトル初防衛に成功した。初回、ムニスの左フックがアゴを捉え、王者がダウン。4回までは挑戦者のペースだった。5回から反撃に出たパロミノは最終回、右強打を浴びせてダウンを奪い返した。これは主審のミスでカウントは取られなかったが、すぐに王者の左右コンビネーションを直撃されてダウン。立ち上がったもののトーマス主審はためらわず試合を止めた。

■デュラン、10連続KO防衛(1/29)
米フロリダ州マイアミビーチで行なわれたWBA世界ライト級タイトルマッチはチャンピオン、ロベルト・デュランが挑戦者同級4位、ビロマール・フェルナンデスを13回KOに降し、10度目の防衛(全KO)に成功した。試合の殆どはデュランが左右の強打で追いかけ回し、挑戦者は足を使って必死に逃れるというパターンが続いた。挑戦者を一方的に打ち続けたデュランは、13Rに左右のコンビネーション・ブローをボディに叩き込むと挑戦者はキャンバスに崩れ落ち、戦意を失って10カウントを聞いた。

【2月】

■レナード、初陣飾る(2/5)
モントリオール金メダリスト5人衆の3番手としてシュガー・レイ・レナードがボルチモアでプロデビュー戦を行い、フルマークの6回判定勝ちを収めた。レナードは五輪後に「絶対にプロへは行かない」と表明していたが、その後両親の病気や息子の養育費などからリングで稼ぐ必要を感じプロ転向を決意した。デビュー戦での報酬は4万ドル(千二百万円)と破格なものだった。

■サラテ、負傷KO防衛(2/12)
メキシコ市で行なわれたWBC世界バンタム級タイトルマッチはチャンピオン、カルロス・サラテが挑戦者同級2位、フェルナンド・カバネラに3回負傷KO勝ちで3度目の防衛に成功した。1、2R、ストレート気味の左ジャブを決めて好調になスタートを切ったベテランの挑戦者だったが、2R終了間際サラテの左フックと頭が同時に当たり、カバネラは右マユをカット。3R、出血の激しいカバネラにサラテが左右フックを痛打して血まみれにしたところでレフェリーがストップした。

■ヘスス、山辺を退ける(2/12)
プエルトリコのサンフアンで行なわれたWBC世界ライト級タイトルマッチはチャンピオン、エステバン・デ・ヘススが同級4位、バズソー山辺に6回KO勝ちで、2度目のタイトル防衛に成功した。初回、ヘススの右ストレートで山辺は早くもダウン。2回以降、山辺も必死に反撃を試みるもヘススの右カウンターを浴びる。6回ヘススが右で2度のダウンを奪い、レフェリーが試合をストップした。

■廉、“快足”初防衛(2/13)
ソウルで行なわれたWBC世界Jフェザー級タイトルマッチはチャンピオン廉東均が挑戦者同級1位ホセ“パンベリート”セルバンテスに判定勝ちで初防衛に成功した。兄アントニオに似たスラリとした長身の挑戦者はアグレッシブに攻めたが、廉は小林戦と同じ徹底したヒット・アンド・ラン戦法でカウンターを決めて小差の判定勝ちを得た。

■アルゲリョがカムバック(2/19)
前WBA世界フェザー級チャンピオン、アレクシス・アルゲリョが西城のタイトルにも挑んだ(判定負け)ゴドフリー・スチーブンスを2Rでノックアウト。一時引退を表明しタイトルを返上してから8ヶ月ぶりのリング復帰だった。

【3月】

■ガソ、カステリーニ降す殊勲(3/4)
ニカラグアのマナグァで行なわれたWBA世界Jミドル級タイトルマッチは、地元の挑戦者エディ・ガソがチャンピオン、ミゲル・アンヘル・カステリーニを予想外の判定で降し、新王座に就いた。新王者ガソは6月に輪島功一の挑戦を受け、初来日することが決定している。

■コンテ、KO防衛(3/5)
王者の故郷リバプールで行なわれたWBC世界Lヘビー級タイトルマッチはチャンピオン、ジョン・コンテが挑戦者同級4位、レンザ・スティンガーハッチンスを3回KOで破り3度目の防衛に成功した。1R、バッティングにより左マユをカットした挑戦者にコンテは3R、左フックでダウンを奪う。タフな挑戦者は辛うじて立ち上がったが、レフェリーはダメージと出血の具合を考慮して試合をストップした。

■クエバス、不倒の男をKO!(3/12)
メキシコ市で行なわれたWBA世界ウェルター級級タイトルマッチはチャンピオン、ホセ・ピピノ・クエバスが挑戦者同級2位ミゲル・アンヘル・カンパニーノに2回KO勝ちで2度目の防衛に成功した。2R、クエバスの左ダブルフックがボディから顔面を捉え、カンパニーノがダウン。カウント8で立ったもののファイト勧告に応じられず、ヨロヨロとロープに寄りかかってKO負けを宣告された。32才のベテラン挑戦者は87戦目にして初のKO負けだった。

■ダッゲ、ドロー防衛(3/15)
ベルリンで行なわれたWBC世界Jミドル級タイトルマッチはチャンピオン、エックハルト・ダッゲが挑戦者同級2位モーリス・ホープと引き分け、2度目の防衛に成功した。サウスポーの挑戦者は絶え間ないジャブと的確なカウンターでポイントをリードしたかに見えたが、アンラッキーな地元判定に泣いた。

■番狂わせ!フォアマン判定負け
(3/17)
プエルトリコの首都サンファンで行なわれたヘビー級12回戦は、前世界ヘビー級チャンピオン、ジョージ・フォアマンが、3位ジミー・ヤングのテクニックにかわされ、最終回にダウンを喫して判定負けする番狂わせとなった。

■エスカレラ、8度目の防衛(3/17)
サンファンで行なわれたWBC世界Jライト級タイトルマッチはチャンピオンのアルフレド・エスカレラが挑戦者同級10位ロニー・マクガーベイを6Rでストップして8度目の防衛に成功した。4Rに右目をカットした挑戦者にエスカレラは4、5Rと猛攻を仕掛け、6Rに右ショートストレートで止めを刺した。エスカレラは2年足らずの間に8度の防衛とハイペースで試合を消化している。

【4月】

■注目のライバル対決はサラテに軍配!(4/23)
ロスのイングルウッド・フォーラムで行なわれた世界バンタム級王者同士のノンタイトル10回戦はWBC王者カルロス・サラテがWBA王者アルフォンソ・サモラに4RKO勝ちし、事実上バンタム級最強の座を勝ち取った。
28勝全KOのサモラと47勝46KOのサラテの不敗のKOキング同士の一戦は初回から激しい打ち合いとなった。サモラは1Rに左右の強打でサラテのヒザを揺らすが、2Rにサラテが反撃。3Rにはサラテの強烈な左右連打でサモラがダウン。この回は何とか持ちこたえたサモラだったが、続く4Rに顔面への連打で2度目のダウン。8カウントで立ったサモラにサラテはもの凄い左ダブルと右を決めて3度目のダウンを奪うと、父のアルフォンソ・サモラSrがタオルを投げ入れ試合は終わった。

■カント、敵地で防衛(4/24)
カラカスで行なわれたWBC世界フライ級タイトルマッチはチャンピオン、ミゲール・カントが挑戦者同級8位レイエス・アルナルに2−1の判定勝ちで7度目の防衛に成功した。地元の挑戦者アルナルはチャンピオン以上のスピードを有しながら積極性を欠き、カントが老獪な試合運びでタイトルを守った。

■エスパダス、ロペスを返り討ち(4/30)
ユカタン半島のメリダで行なわれたWBA世界フライ級タイトルマッチはチャンピオン、グティ・エスパダスが前王者アルフォンソ・ロペスに13RTKO勝ちを収め2度目の防衛に成功した。序盤はロペスがペースを握り、中盤以降王者が反撃、10〜12Rをロペスが取るという互角の展開。迎えた13R、エスパダスがスタミナを消耗したロペスに猛ラッシュを仕掛け、グロッギーとなった挑戦者を見てレフェリーがストップした。

【5月】

■風間、世界3位と引分け(5/7)
日本ライト級4位風間清は、東洋ライト級王者で世界3位呉英鎬と釜山でノンタイトル10回戦を行い、3Rに呉をダウン寸前に追い込む健闘を見せたが惜しくも引分けに終わった。

■ノートン、ホワイトホープを初回KO(5/11)
マジソン・スクェアー・ガーデンで行なわれたヘビー級12回戦で世界1位ケン・ノートンが4位デュアン・ボビックに1RKO勝ちを収めた。ノートンは試合開始から横殴りの右フック、アッパーをホワイト・ホープに叩きつけ、最後は強引な右フックでボビックからダウンを奪った。カウント9で立ち上がったボビックにレフェリーは一度ファイト続行を命じたが、ボビックの目を確かめて試合をストップした。ボビックはプロ初黒星。(38勝32KO)

■エスタバ、強敵をかわす(5/15)
カラカスで行なわれたWBC世界Jフライ級タイトルマッチはチャンピオン、ルイス“ルムンバ”エスタバが挑戦者同級7位ラファエル・ペドロサに判定勝ちで7度目の防衛に成功した。アグレッシブな挑戦者も中盤から失速、12R終了と同時にダウンも奪ったエスタバが13戦無敗のホープに文句のない判定勝ちを収めた。

■アリ、またも拙戦(5/16)
米メリーランド州ランドーバーで行なわれた世界ヘビー級タイトルマッチはチャンピオン、モハメド・アリが無名の挑戦者アルフレド・エバンヘリスタに苦戦の末判定勝ちで9度目の防衛に成功した。5Rまでアリは得意の“ロープ・ア・ドープ”作戦で殆ど手を出さず、挑戦者もアリの誘いに応じなかった。8Rからアリはワンツーを繰り出し、ポイントを奪取するも決め手がなく、終盤には挑戦者の立ち直りを許した。判定は文句のないものだったが、アリの衰えをはっきりと実感させる試合内容だった。

■エスカレラ、早くも9度目の防衛(5/16)
アリ−エバンヘリスタ戦と同じリングで行なわれたWBC世界Jライト級タイトルマッチはチャンピオンのアルフレド・エスカレラが挑戦者同級8位カーロス・ベセリルを8RでKOして9度目の防衛に成功した。初回にダウンを奪ったエスカレラは8Rに左右フックの連打で挑戦者にフル・カウントを聞かせた。

■ゴメスがKOで王座に(5/21)
サンファンで行なわれたWBC世界Jフェザー級タイトルマッチはチャンピオン廉東均が挑戦者同級1位ウィルフレド・ゴメスに12RKO負けして、王座を転落した。初回、廉の左フックでダウンを喫したゴメスだったが、4Rからペースを掴み12R、左右の連打から左フックを決めて廉をノックアウトした。新王者のゴメスはこれで18勝全KO1分。廉は初のKO負けで55勝2敗5分となった。

■ジェシー、ケリョに逆転KO負け(5/21)
ジョン・コンテがタイトルを剥奪されたため空位となった世界Lヘビー級王座決定戦がモンテカルロで行なわれ、2位ミゲル・アンヘル・ケリョが4位ジェシー・バーネットを9RKOに破り新王座に就いた。4Rにバーネットの右カウンターでダウンを喫したケリョだったが、左右の強打で挑戦者を圧倒し、9Rに左フックでKO勝ちした。

【6月】

■パロミノ、英国のホープをKO(6/14)
ロンドンで行なわれたWBC世界ウェルター級タイトルマッチはチャンピオンのカルロス・パロミノが2位デーブ・グリーンに11RKO勝ちで2度目の防衛に成功した。試合は初回から一進一退の激しい打ち合いとなったが、キャリアとテクニックに優る王者が左目の腫れた挑戦者を11RにKOした。欧州Jウェルター級王者で、英国のホープとして期待されたグリーンはプロ25戦目で初黒星。

■センサクの判定勝ちにファン騒然(6/17)
マドリッドで行なわれたWBC世界Jウェルター級タイトルマッチはチャンピオン、センサク・ムアンスリンが元王者ペリコ・フェルナンデスに判定勝ちで3度目の防衛に成功した。フェルナンデスの消極策も手伝って判定が降った瞬間ファンが荒れ狂い、一時はタイ、スペイン両国の外交問題にまで発展しかねない騒ぎとなった。

■ガリンデス、ケーテスを返り討ち(6/18)
ローマで行なわれた世界Lヘビー級タイトルマッチはチャンピオン、ビクトル・ガリンデスが同級2位リッチー・ケーテスに判定勝ちで6度目の防衛に成功した。両者は昨年5月にも対戦し、ガリンデスが最終回劇的なKO勝ちでタイトルを守っている。今回は倒すことは出来なかったものの終盤の猛攻で、文句のない判定勝ちを収めた。

■セルバンテス王座返り咲き(6/25)
ベニテスがセルバンテスとの再選を拒否したため空位となったWBA世界Jウェルター級王座決定戦はベネズエラのマラカイボで行なわれ、前王者(2位)アントニオ・セルバンテスが3位カルロス“マリア”ヒメネスに5R終了TKO勝ちで王座にカムバックした。3回に右まゆをカットしたヒメネスに対し、マーチン・デンキン・レフェリーは5R終了後に試合続行不可能と判断して試合をストップした。

■ヘスス、3連続KO防衛(6/25)
プエルトリコのサンファンで行なわれたWBC世界ライト級タイトルマッチはチャンピオン、エステバン・デ・ヘススが同級2位ビセンテ“ミハレス”サルジバルに11回KO勝ちで、3度目(全KO)のタイトル防衛に成功した。試合はサウスポーのサルジバルが足を使い、ヘススがそれを追うという展開。11R、打ち気に出た挑戦者にヘススは左右のコンビネーションから左フックを決めてノックアウトした。サルジバルはプロ25戦目で初黒星。

■セラノ、敵地でタイトル守る(6/26)
ベネズエラのプエルトラクルスで行なわれたWBA世界Jライト級タイトルマッチはチャンピオン、サムエル・セラノが地元の挑戦者レオネル・エルナンデスに判定勝ちで2度目の防衛に成功した。採点は3−0でセラノの完勝だった。

【7月】

■ゴメス、KOで初防衛(7/11)
サンファンで行なわれたWBC世界Jフェザー級タイトルマッチはチャンピオン、ウィルフレド・ゴメスが挑戦者同級9位ラウル・ティラドに5RKO勝ちで初防衛に成功した。3Rにボディブローでダウンを奪ったゴメスは5R、徹底したボディ・アタックを敢行し、最後は右ボディ・アッパーでティラドをKOした。

■エスタバ、8度目の防衛(7/17)
ベネズエラのプエルト・ラ・クルスで行なわれたWBC世界Jフライ級タイトルマッチはチャンピオン、ルイス“ルムンバ”エスタバが同級10位リカルド・エスチュピナンの挑戦を受け、2度のダウンを奪った末明白な判定勝ちで8度目の防衛に成功した。この試合は初めメキシコのファン・アルバレスが挑戦する予定だったが、ケガの為出られなくなりエスチュピナンが代役に選ばれた。

■モンソン、14度防衛で引退(7/30)
モンテカルロで行なわれた世界ミドル級タイトルマッチは王者カルロス・モンソンが前WBC王者ロドリゴ・バルデスとの再戦に判定勝ちして14度目の防衛に成功、試合直後正式に引退を声明した。
挑戦者バルデスは2Rに右ショートでモンソンに片膝をつかせるダウンを奪うなど中盤まで優勢に試合を進めた。モンソンはアグレッシブな挑戦者に強烈な左右ストレート、フックをカウンターする戦法で9Rからスパートをかけてポイントを挽回、小差ながら3-0の判定勝ち。7年間のチャンピオン生活に有終の美を飾ったモンソンは、今後映画界に進出を予定している。

【8月】

■ダッゲ、KO負けで王座転落(8/6)
ベルリンで行なわれた世界Jミドル級タイトルマッチは挑戦者3位ロッキー・マッチョーリがチャンピオン、エックハルト・ダッゲに5RKO勝ちで新王座に就いた。マッチョーリ優位で迎えた5R、絵に書いたような左フックが王者のアゴを捉え、ダッゲはそのままカウントアウトされた。

■クエバス、また2Rで倒す(8/6)
ロスのオリンピック・オーデトリアムで行なわれたWBA世界ウェルター級級タイトルマッチはチャンピオン、ホセ・ピピノ・クエバスが挑戦者同級1位クライド・グレイに2回KO勝ちで3度目の防衛に成功した。初回から積極的に打って出たクエバスは2R、強烈な左アッパーでカナダ人をノックアウトした。

■センサク、4度目の防衛(8/20)
バンコクで行なわれたWBC世界Jウェルター級タイトルマッチはチャンピオン、センサク・ムアンスリンが同級10位、マイク・エベレットを6RTKOで破り、4度目の防衛に成功した。エベレットはチャンピオンの強打と左マユからの出血に悩まされ、6Rセンサクに一方的に打ち込まれたところでレフェリーが試合を止めた。

■チャコン、オリバレスに勝つ(8/20)
イングルウッド・フォーラムで行なわれたルーベン。オリバレスVSボビー・チャコンの元世界王者同士の10回戦は、接戦の末チャコンが判定勝ち。チャコンは73、75年と2度敗れているオリバレスに初の白星を上げた。

■エスタバ、再度アルバレス退ける(8/21)
ベネズエラのプエルト・ラ・クルスで行なわれたWBC世界Jフライ級タイトルマッチはチャンピオン、ルイス“ルムンバ”エスタバが同級2位ファン・アルバレスの挑戦を11RTKOで退け、9度目の防衛に成功した。両者は昨年5月にも対戦しエスタバが判定勝ちしている。8Rにエスタバの左フックでダウンを喫した挑戦者は10Rに王者の猛攻で左マユをカット、次の11Rに試合続行不可能となりストップされた。

■セラノ、アポロに快勝(8/27)
プエルトリコのサンフアンで行なわれたWBA世界Jライト級タイトルマッチはチャンピオン、サムエル・セラノが挑戦者同級6位、アポロ嘉男に判定勝ちで3度目の防衛に成功した。セラノの長いリーチから繰り出されるジャブに接近を阻まれたアポロは、8回に右クロスで王者を大きくヨロめかしたのが唯一の見せ場で大差の判定で敗れた。

【9月】

■ロペス、逆転KO防衛(9/13)
ロスのオリンピック・オーデトリアムで行なわれたWBC世界フェザー級タイトルマッチはチャンピオン、ダニー・ロペスが挑戦者ホセ・トーレスに7RKO勝ちでタイトル初防衛に成功した。2Rに挑戦者の右ストレートでダウンしたロペスだが、3Rに1度、4Rに2度、6Rにも1度のダウンを奪い返し、7R終了後トーレス陣営が棄権を申し入れた。

■パロミノ、3度目の防衛(9/13)
WBC世界フェザー級とダブル・タイトルマッチで行なわれたWBC世界ウェルター級タイトルマッチはチャンピオンのカルロス・パロミノがエベラルド・コスタ・アセベドに判定勝ちで3度目の防衛に成功した。挑戦者は早い足で後退しクリンチ、ホールドでパロミノの攻撃をかわすという消極策で、結局王者の攻勢がポイントを上げた。

■デュラン、初の判定防衛(9/17)
フィラデルフィアで行なわれたWBA世界ライト級タイトルマッチはチャンピオン、ロベルト・デュランが挑戦者同級4位エドウィン・ビレートに判定勝ちで11度目の防衛に成功した。判定は大差で文句のないものだったが、デュランの連続KO防衛記録は10でストップ。ビレートは2年前にもノンタイトルでデュランと対戦し、この時も判定負けとデュランの強打を不発に終わらせていた。

■エスカレラ、エロルデの記録更新(9/17)
サンファンで行なわれたWBC世界Jライト級タイトルマッチは、チャンピオンのアルフレド・エスカレラが挑戦者ジグフリド・ロドリゲスに判定勝ちで10度目の防衛に成功した。挑戦者はガードを固めて逃げ回るばかりで試合は凡戦に終わった。エスカレラはこれでエロルデの9回を抜くJライト級の防衛レコードを樹立した。

■カント、9度目の防衛(9/17)
ユカタン半島メリダで行なわれたWBC世界フライ級タイトルマッチはチャンピオン、ミゲール・カントが挑戦者同級2位マルティン・バルガスに判定勝ちで9度目の防衛に成功した。強打の挑戦者を芸術的なアウトボクシングで捌いたカントはペレスのフライ級史上最多防衛記録に並んだ。

■ガリンデス、ロペスに苦戦(9/17)
ローマで行なわれた世界Lヘビー級タイトルマッチはチャンピオン、ビクトル・ガリンデスが同級3位アルバロ“ヤキー”ロペスのアウトボクシングに苦しみながらも小差の判定勝ちで8度目の防衛に成功した。

■エスタバ、早くも10度目(9/18)
カラカスで行なわれたWBC世界Jフライ級タイトルマッチはチャンピオン、ルイス“ルムンバ”エスタバが同級4位オルナンド・エルナンデスに最終回KO勝ちを収め10度目の防衛に成功した。

■クエバス、エスパーダを返り討ち(9/19)
サンファンで行なわれたWBA世界ウェルター級級タイトルマッチはチャンピオン、ホセ・ピピノ・クエバスが挑戦者前王者アンヘル・エスパーダに11R終了KO勝ちで4度目(全KO)の防衛に成功した。クエバスは2Rに前回同様の左フックでダウンを奪うが、何とか持ちこたえた前王者は中盤に反撃を見せる。しかし、クエバスの強打でダメージを深くしたエスパーダは11R王者の猛攻でアゴを骨折、見た目にもおかしいのが分かる程で、この回終了後ドクター・ストップされた。

■セラノ、逆転KO防衛(9/19)
WBA世界ウェルター級とダブル・タイトルマッチで行なわれたWBA世界Jライト級タイトルマッチはチャンピオン、サムエル・セラノが挑戦者同級4位金台鎬に10RKO勝ちで4度目の防衛に成功した。金はプロで27戦不敗、アマでも155戦して僅かに2敗という素晴らしいレコードを持つテクニシャン。3Rにダウンを奪われたセラノは持ち前のアウトボクシングをかなぐり捨て打ち合いに出る。これが功を奏して、スタミナをロスした金から10Rにダウンを奪い返した。金は立ち上がったものの出血がひどい為ストップされた。

■アリ、シェーバースの強打かわす(9/20)
マジソン・スクエア・ガーデンで行なわれた世界ヘビー級タイトルマッチはチャンピオン、モハメド・アリが同級5位アーニー・シェーバースに小差の判定勝ちで10度目(通算19度目)の王座防衛に成功した。アリは54勝52KOを誇る挑戦者の強打に何度かグラつかされたが、老獪な試合運びで小差の判定勝ちに漕ぎつけた。

【10月】

■センサク、マンビーに苦戦(10/22)
バンコクで行なわれたWBC世界Jウェルター級タイトルマッチはチャンピオン、センサク・ムアンスリンが同級4位ソウル・マンビーに判定勝ちで5度目の防衛に成功した。センサクは挑戦者のクレバーなボクシングに苦戦を強いられ、3-0の判定に地元のファンからも不満の声がもれた。

■サラテ、4連続KO防衛(10/29)
ロスのフォーラムで行なわれたWBC世界バンタム級タイトルマッチはチャンピオン、カルロス・サラテが挑戦者同級6位ダニロ・バチスタに6RKO勝ちで4度目の防衛に成功した。サラテは6Rに不敗(26勝16KO)の挑戦者の顔面に右から左フックをヒットしてダウンを奪う。バチスタは辛うじて立ち上がったが、ジョーダン主審はサラテのKO勝ちを宣告した。

■エスタバ、11度目の防衛(10/30)
カラカスで行なわれたWBC世界Jフライ級タイトルマッチはチャンピオン、ルイス“ルムンバ”エスタバが同級5位ネトルノイ・ボラシングに文句のない判定勝ちを収め、11度目の防衛に成功した。7月以来、エスタバは月1度のハイペースで防衛を重ねている。

【11月】

■カルレ、カステリーニも喰う!(11/3)
注目の元アマ世界王者アユブ・カルレ(世界Jミドル級6位)が前世界チャンピオン、ミゲル・アンヘル・カステリーニに3R終了TKO勝ちし、さらに一歩王座に接近した。これでカルレはプロ転向後13連勝。6月にはエリシャ・オベドに判定勝ちしているカルレは、2人の元世界王者を破ったことになる。

■39歳マジンギ、カムバック(11/3)
元世界Jミドル級王者サンドロ・マジンギが7年ぶりにリングに上がり、デーブ・アドキンスに小差の8回判定勝ちを収めた。39歳のマジンギは1963年に2度にわたって世界タイトルを獲得している。戦績は61勝43KO5敗となった。

■ノートン、ヤングに辛勝(11/5)
世界ヘビー級タイトルへの挑戦権を賭けた1位ケン・ノートンVS2位ジミー・ヤングの15回戦はノートンが果敢なボディ攻撃でヤングを2−1の際どい判定で降した。WBCは、アリがこの試合の勝者と60日以内に試合の調印をしないとタイトルを剥奪すると明言しているが、アリはこの決定に不満を示している。

■バルデス、王座返り咲き(11/5)
モンソンの引退で空位となった世界ミドル級王座決定戦は北イタリアのカンピオーネ・ディタリアで行なわれ、ロドリゴ・バルデスがベニー・ブリスコに判定勝ち、16ヶ月ぶりに王座に返り咲いた。バルデスとブリスコは過去2度対戦していずれもバルデスが勝っているが、3度目の今回はともに決定打を欠く盛り上がりのない内容で終わった。

■セルバンテス、復帰後初防衛(11/5)
ベネズエラのマラカイ市で行なわれたWBA世界Jウェルター級タイトルマッチはチャンピオン、アントニオ・セルバンテスが同級6位アドリアノ“ナニ”マレロの挑戦を明白な判定で退け、王座復帰後初防衛(通算11度)に成功した。

■サモラ、王座転落(11/19)
ロサンゼルスのスポーツ・アリーナで行なわれたWBA世界バンタム級タイトルマッチは挑戦者5位ホルヘ・ルハンが10−1の賭け率をひっくり返して王者アルフォンソ・サモラを10RKOに降し、新王座に就いた。6Rからペースを握ったルハンは10Rにワン・ツーでサモラに尻餅をつかせた。サモラは立ち上がるかと思われたが、尻をキャンバスに着けたまま首を振って戦意を喪失、そのままカウント・アウトされた。サモラは6度目の防衛に失敗。

■エスパダスは3連続KO防衛(11/19)
WBA世界バンタム級とダブル・タイトルマッチとして行なわれたWBA世界フライ級タイトルマッチはチャンピオン、グティ・エスパダスが7位アレックス・サンタナ・ギドーに8RKO勝ちを収め、3度目の防衛に成功した。2回から主導権を握ったエスパダスは、8Rに右ロング・フックでギドーにフル・カウントを聞かせた。

■ガリンデス、僅差で強豪退ける(11/19)
トリノで行なわれた世界Lヘビー級タイトルマッチはチャンピオン、ビクトル・ガリンデスが強敵エディ・グレゴリーの挑戦を僅差の判定で退け、9度目の防衛に成功した。ガリンデスは5Rに奪ったダウンと、13Rの挑戦者のローブローによる減点に助けられて際どい判定(1点差が2人、2点差が1人)をモノにした。

■未曾有の大逆転!洪が新王座へ(11/26)
パナマシティで行なわれたWBA世界Jフェザー級王座決定戦は2位洪秀煥が、1位エクトル・カラスキリャに3R大逆転KO勝ちで新王座に就いた。
17歳のカラスキリャはこれまで11戦全KOの強打で2Rに左ダブルから右で洪から痛烈なダウンを奪った。立ち上がったものの完全に足にきていた洪はカラスキリャの追撃を受けて、この回計4度のノックダウン。
この試合はフリー・ノックダウン制がとられていた為KOを免れた洪は、次の3Rに捨て身の勝負をかける。ボディから顔面へ続け様に左右を決めてカラスキリャの膝を落とすと、レフェリーが割って入る前に、尚も止まらない連打がカラスキリャを痛打。最後は左フックが顔面にヒットして、カラスキリャは深々とキャンバスに沈み、10カウントの後もしばらく身動きしなかった。洪はWBA世界バンタム級に続き、韓国選手として初の2階級制覇に成功した。

■カント、新記録の10度目(11/30)
チリの首都サンチアゴで行なわれたWBC世界フライ級タイトルマッチはチャンピオン、ミゲール・カントが挑戦者同級3位マルティン・バルガスに判定勝ちで10度目の防衛に成功した。2ヶ月前メリダで対戦(カントの判定勝ち)した両者は今度はバルガスのホームリングでの再戦となった。バルガスは9Rに強烈な右パンチでカントをグラリとさせる健闘を見せたが、前回とほぼ同じような結果で敗れた。カントはペレスの9度防衛の記録を更新した。

【12月】

■サラテ、敵地でKO防衛(12/2)
マドリッドで行なわれたWBC世界バンタム級タイトルマッチはチャンピオン、カルロス・サラテが地元の挑戦者同級10位ファン・フランシスコ・ロドリゲスに5RTKO勝ちで5度目の防衛に成功した。3、4Rにダウンを奪ったサラテが、5Rにラッシュを仕掛けるとロドリゲスは両手を上げて降参、レフェリーが試合をストップした。

■パロミノ、KO防衛(12/10)
ロスのオリンピック・オーデトリアムで行なわれたWBC世界ウェルター級タイトルマッチはチャンピオンのカルロス・パロミノが同級9位ホセ・パラシオスに13RKO勝ちを収め、4度目の防衛に成功した。12Rまで見せ場の殆どなかった試合は、13R王者の強烈な右が決まってKOで決着した。

■ラストラ、新王座へ(12/17)
スペインのトレラベガで行なわれたWBA世界フェザー級タイトルマッチは地元の挑戦者セシリオ・ラストラが、チャンピオンのラファエル・オルテガから、3Rにダウンを奪うなど文句のない判定で新王座に就いた。

■超凡戦、ガソ−林(12/18)
仁川で行なわれたWBA世界Jミドル級タイトルマッチはチャンピオン、エディ・ガソが挑戦者同級8位林載根に2−1の判定勝ちで3度目の防衛に成功した。試合はクリンチ、ラビット・パンチの連続で、クリーン・ヒットが殆どない凡戦だった。採点は2人が147−146、147−144でガソ、韓国人ジャッジは150−149(!!)で林だった。

■センサク、強敵を撃退(12/30)
タイのチャンタブリで行なわれたWBC世界Jウェルター級タイトルマッチはチャンピオン、センサク・ムアンスリンが同級1位ジョセフ・キンプアニを13RTKOで破り、6度目(通算10度目)の防衛に成功した。スロースターターのセンサクは立ち上がりこそキンプアニにリードされたが、5R当たりからペースを挽回。13Rに左まぶたを切った挑戦者はこのR終了後ドクターストップされた。



<年代別>
■1970年 ■1971年 
■1972年 ■1973年 ■1974年 ■1975年 ■1976年 
■1977年 ■1978年 ■1979年
<階級別>
■フライ級 ■バンタム級 ■フェザー級
 ■ライト級 ■ウェルター級 ■ミドル級 
■Lヘビー級 ■ヘビー級

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