▼ 70年代特集 【1976年】
<年代別>
■1970年 ■1971年 
■1972年 ■1973年 ■1974年 ■1975年 ■1976年 
■1977年 ■1978年 ■1979年
<階級別>
■フライ級 ■バンタム級 ■フェザー級
 ■ライト級 ■ウェルター級 ■ミドル級 
■Lヘビー級 ■ヘビー級

■70年代の名勝負
 ■70年代「リング」誌最優秀ボクサー ■トップページ




▼1976年の出来事 (2000.12.1更新)

【政治】△新自由クラブ結成(6月)△第33回衆議院選挙(12月)△福田内閣成立(12月)【経済】△1ドル296円の円高に

【社会】
△共産党スパイ査問事件(1月)△米上院でロッキード事件発覚(2月)△児玉誉士夫邸に特攻機△植村直巳、北極点を犬ぞりで短独走破(5月)△田中前首相逮捕、ロッキード捜査大詰めに(7月)△鬼頭判事補、三木首相にロッキード捜査に指揮権発動のニセ電話事件(8月)△ベレンコ中尉、ソ連最新鋭戦闘機ミグ25で函館に亡命着陸(9月)△法務省、ロッキード調査委に灰色高官4人の名を示す(11月)

【文化】△中原誠、将棋名人戦で5期連続優勝(6月)△「限りなく透明に近いブルー」(村上 龍)△ピンクレディ・ブーム△流行語「ピーナッツ100個」「灰色高官」「宅急便」

【スポーツ
】△(世紀の茶番劇?)アリVS猪木異種格闘技戦(6月)△後楽園球場、人工芝に


▼1976年のボクシング界<国内>

【1月】


■リオス、天竜を返り討ち(1/3 鹿児島)
WBA世界Jフライ級タイトルマッチはチャンピオン、ハイメ・リオスが挑戦者同級10位、天龍数典を判定で破り、初防衛に成功した。両者は8ヶ月前、初代王座決定のエリミネーションバウト(準決勝)で対戦し、リオスが4回ストップ勝ちしている。雪辱を期す天龍は序盤積極的に攻勢を取ったが、5回にリオスの右を浴びてスローダウン。完全にペースを握った王者は変幻自在の動きで挑戦者を翻弄した。

■ベン、柏葉をKO(1/12 東京)
WBA世界Jライト級タイトルマッチはチャンピオン、ベン・ビラフロアが東洋ライト級チャンピオン、柏葉守人(WBA・Jライト級8位)に13回TKO勝ちで4度目の防衛に成功した。野口ジム創立25周年行事としてキックとの合同興行で行なわれた異例の世界戦。キックの王者沢村がKO勝ちで露払いを務めた。
王者のベンは網膜はく離の手術で75年3月以来の試合。一方の柏葉もアルレドンドに敗れ一旦は引退しながらカムバック、5連勝で再び世界のチャンスを掴んだ。期待された柏葉だったが、試合はベンのワンサイド。2、3回に1度づつダウンを奪ったベンがその後も一方的に打ちまくって13回にレフェリーが試合をストップした。

■具志堅、世界3位に完勝(1/23 川崎)
世界Jフライ級挑戦者決定戦と銘打たれた世界Jフライ級3位セサール・ゴメス・キー対同級10位具志堅用高の10回戦は具志堅が見事な7回KO勝ちを収めた。2回にダウンを奪った具志堅は以後もワンサイドにうちまくり、7回に連打でスタンディング・ダウンを奪いキーの戦意を喪失させた。具志堅はプロ入り7連勝(4KO)。初黒星のキーは14勝(12KO)1敗となった。

■センサク初防衛(1/25 東京)
WBC世界Jウェルター級タイトルマッチはチャンピオン、センサク・ムアンスリンが同級8位、ライオン古山を判定で破り初防衛に成功した。ムエタイから転向3戦目で世界を獲得したセンサクだが型破りな奇行でも話題を振りまいた。試合はスロースターターの古山が珍しく積極的に打って出て序盤を有利に進めた。しかし中盤からペースを握ったセンサクは同じサウスポーの相手に右ジャブ、フックを幾度となく打ち込んで完勝した。

【2月】

■輪島、2度目の王座返り咲き!(2/17 東京)
WBA世界Jミドル級タイトルマッチ15回戦は前王者で同級9位の輪島功一が王者の柳済斗を15回KOに破り、再度王座に返り咲いた。痛烈なKO負けから8ヶ月。32歳10ヶ月の輪島に勝利を予想したものは皆無に等しかった。だが試合は実にドラマチックな結末を描いた。
先制攻撃でペースを握った輪島はワンサイドに打ちまくると8Rには限りなくダウンに近いスリップ・ダウンを奪った。9Rにもダウン寸前に追い込むなど輪島のトリッキーなボクシングは冴えに冴えわたる。そして迎えた最終ラウンド。逆転を狙う柳に輪島は果敢に立ち向かっていった。1分30秒過ぎ、輪島の右がカウンターで決まり柳は片膝をついてダウン!立ち上がったもののロープにもたれたまま10カウントを聞いた。「これが日本魂です」輪島の鬼神のような顔が忘れられない。

【3月】

■昭和50年度全日本新人王決定(3/3)
●J・フライ級=清川恩弘●フライ級=神田裕幸●バンタム級=磯上秀一●J・フェザー級=岩本弘行●フェザー級=佐々木和彦●J・ライト級=服部義広●ライト級=加藤政博●J・ウェルター級=熊田正一●ウェルター級=桃原喜一●ミドル級=小野稔

【4月】

■大荒れ、エスカレラ4度目防衛(4/1 奈良)
WBC世界Jライト級タイトルマッチはチャンピオンのアルフレド・エスカレラが挑戦者同級4位バズソー山辺に6回TKO勝ちで4度目の初防衛に成功した。序盤はエスカレラがペースを握ったが、山辺も4、5回とボディ攻めで攻勢に転じた。そして6回、右フックからチャンスを掴んだ王者が連打するとレフェリーが割って入りストップをかけた。山辺は決定的なパンチを受けておらず、突然のストップに会場は大混乱に陥った。

■ロペス、初防衛(4/21 東京)
WBA世界フライ級タイトルマッチはチャンピオン、アルフォンソ・ロペスが同級4位、小熊正二を判定に降し、初防衛に成功した。カントに敗れて以来4連続KO勝ちと安定した実力で期待の大きかった小熊だが、力みが抜けず完敗。無敗で勢いに乗るロペスはスピーディな動きでペースを握ると2回に右でダウンを奪う。終盤はロペスの動きも鈍ったが小熊の攻撃も単発に終わってしまった。

【5月】

■輪島、燃え尽きる(5/18 東京)
WBA世界Jミドル級タイトルマッチ15回戦は王者輪島功一が挑戦者同級4位ホセ・デュランに14回KO負けを喫し、復帰後の初防衛に失敗した。いつものように初回先手を取った輪島だが、2回にデュランの右カウンターでダウン。中盤から盛り返した輪島に13回、再びデュランの右がヒットし2度目のダウン。続く14回にも右ストレートを直撃されると今度は立てなかった。炎の男のあまりにも壮絶な散り際だった。
輪島の王座転落で昭和40年5月、原田がジョフレを破って世界バンタム級王座に就いて以来、途絶えたことがなかった日本の世界王者が11年ぶりにゼロとなった。

【7月】

■エスカレラ、今度は文句ない判定勝ち(7/1 奈良)
レフェリーの処置を巡って大荒れとなった3ヶ月前のカードの再戦となったWBC世界Jライト級タイトルマッチはチャンピオンのアルフレド・エスカレラが挑戦者同級4位バズソー山辺に判定勝ちで5度目の防衛に成功した。山辺は得意の乱打戦に持ち込むが、エスカレラが僅かに打ち勝つ。終盤は山辺の強打を警戒した王者がアウト・ボクシングでリードを守った。

■コティ、3回KO勝ち(7/16 東京)
WBC世界フェザー級タイトルマッチはチャンピオン、デビッド・コティが挑戦者同級6位、シゲ福山に3回KO勝ちで2度目の防衛に成功した。ロスで後の世界王者ダニー・ロペスにKO勝ちして世界のチャンスを掴んだ福山だったが、思わぬアクシデントで夢は消し飛んだ。2回終盤、コティの左でグラリとした福山は右をフォローされダウン。この時、右足を骨折した福山はこの回にもう1度、3回早々にも倒されレフェリーが試合をストップ。

【10月】

■ロイヤル、リアスコをストップ!(10/9 東京)
WBC世界Jフェザー級タイトルマッチは挑戦者同級9位、ロイヤル小林がチャンピオン、リゴベルト・リアスコに8回KO勝ちを収め、王座を獲得した。共にフェザー級から落とした為減量に苦しみ、試合はアクションの乏しい揉み合いが続いた。しかし強打者の役得だろう。7回小林の左フックが決まり、リアスコはロープを枕にしてダウン。試合は俄然迫力に満ちたものとなる。8回にもグロッギーの王者を1度倒した後、レフェリーが試合をストップした。これで王者不在期間は5ヶ月でピリオドが打たれた。

■具志堅、鮮やかな王座奪取!(10/10 甲府)
WBA世界Jフライ級タイトルマッチは挑戦者同級10位、具志堅用高がチャンピオン、ファン・グスマンに7回KO勝ちでタイトルを奪取した。ニューヒーロー誕生に相応しいスリリングな試合だった。プロ僅か9戦目の挑戦者は初回から積極的に攻め、2回に連打で早くもダウンを奪った。終了間際にもダウンを奪うが、これはゴング後と見なされカウントされなかった。3回は激しい打ち合いとなり、小型フォアマンの異名をとる王者の強打で具志堅がグラリとする場面もあった。しかし4回にも痛烈なダウンを奪った具志堅は7回、見事なコンビネーションで王者に止めを刺した。ファンは連日の痛快な奪取劇に酔った。

■クエバス、強打炸裂!(10/27 金沢)
WBA世界ウェルター級級タイトルマッチはチャンピオン、ホセ・ピピノ・クエバスが挑戦者同級8位、辻本章次に6回KO勝ちで初防衛に成功した。クエバスは3、4回とボディブローでプレッシャーをかけるが、辻本も5回に鋭い左右を決めポイントを上げる。この攻勢で本来のボクシングを忘れてしまった辻本は、6回に足を止めて打ち合いに出てしまい、王者の猛攻を浴びて3度のダウンでフィニッシュされた。

【12月】

■番狂わせ!小熊初のテン・カウント(12/14)
世界フライ級王座奪回を目指す元世界王者の小熊正ニが日本フライ級1位触沢公男の左フックを受けて生まれて初めて10カウントを聞かされた。3Rまではいつもの小熊ペースで進んだ試合は、4Rから触沢が攻勢に出て調子に乗った。そして8回、触沢の左フックがアゴに決まり、小熊がダウン。必死に立ち上がった小熊だが、レフェリーはカウントアウトした。この試合は10年に1度あるかないかの大番狂わせと言われた。

■ジェシー三迫、初陣飾る(12/19)
重量級の本場米国から日本に輸入ボクサーとしてやって来た世界Lヘビー級6位ジェシー三迫は格下で36歳のボビー・ラスコンに4回KO勝ち。ジェシーは日本での世界挑戦が計画されている。

■1976年度 年間優秀選手
■最優秀選手賞 具志堅用高 ■技能賞 辻本章次 ■殊勲賞 ロイヤル小林 ■敢闘賞 輪島功一■新鋭賞 工藤政志 ■努力賞 龍反町
■年間最高試合 ファン・グスマンVS具志堅用高



▼1976年のボクシング界<海外>

【1月】

■フォアマン、ライルをKO!(1/10)
前世界ヘビー級王者ジョージ・フォアマンは同級5位ロン・ライルと対戦、ダウン応酬の激闘の末5回KO勝ちした。先手を取ったのはライルだった。4回、左右のコンビネーションで痛烈なダウンを奪った。辛くも立ち上がったフォアマンは逆にダウンを奪い返すが、ライルは終了間際に右でフォアマンから2度目のダウンを奪った。5回は互いにグラつく打ち合いとなり、ライルがコーナーに詰まったところでフォアマンが左右をメッタ打ち。ライルは前のめりに倒れ込んで生れて初の10カウントを聞いた。

■ハグラー、初黒星(1/13)
フィラデルフィアで行なわれたミドル級の中堅ボビー・ワッツ対強打の新鋭マービン・ハグラーの10回戦はワッツが2―1の判定で辛勝、ハグラーはプロ入り初の黒星を喫した。見応えのある打撃戦はワッツの右、ハグラーの左と互角の好勝負だった。判定は微妙だったが地元のワッツの手が上がった。

■マルチネス、3度目の防衛(1/30)
バンコクで行なわれたWBC世界バンタム級タイトルマッチはチャンピオン、ロドルフォ・マルチネスが地元の挑戦者ベニス・ボーコーソー(同級3位)を判定に降し2度目の防衛に成功した。強打の挑戦者は2回、左フックでダウンを奪ったが4回以降王者の老練なボクシングに幻惑され、10回には戦意を喪失。しかしレフェリーは続行を命じ、試合は判定となった。

【2月】

■アルゲリョ、不覚のダウン(2/1)
世界フェザー級チャンピオン、アレクシス・アルゲリョはメキシコ東部のメヒカリで新鋭ホセ・トーレスとノンタイトル10回戦を行い判定勝ち。不調のアルゲリョは9回に右ストレートでダウンを喫し、最終回は足を使って時間を稼いだ。採点は2―1だった。この日の拙戦は訴訟中の離婚問題によるコンディション不良とみられている。

■エスタバ、2度目の防衛(2/14)
WBC世界Jフライ級タイトルマッチはチャンピオン、ルイス“ルムンバ”エスタバが挑戦者同級2位、レオ・パラシオスに明白な判定勝ちで2度目の防衛に成功した。34歳のチャンピオンは中盤にサウスポーの挑戦者を圧倒、終盤スローダウンしたものの大差で楽勝。ルムンバ族の英雄は島袋戦に続く圧勝で王者の実力を証明した。

■サルジバル、シールズに連勝(2/19)
ライト級の好カード、ビセンテ・サルジバル(世界4位)対ランディ・シールズ(同7位)の12回戦はサルジバルがスピードある攻撃でシールズをかわし判定勝ちした。両者は昨年11月にも無敗同士で対戦し、サルジバルが8回TKO勝ちしていた。サルジバルは19連勝。シールズは28勝2敗。

■ミスマッチ、アリ楽勝(2/20)
プエルトリコのサンファンで行なわれたWBA公認世界ヘビー級タイトルマッチはチャンピオンのモハメド・アリが挑戦者ベルギーのジャン・ピエール・クープマンに5回KO勝ちで5度目の防衛に成功した。アリはまるでマス・ボクシングを楽しむかのようにクープマンを翻弄し、5回に連打から右を決めてノック・アウト。EBU(欧州ボクシング連合)は無資格で世界挑戦を強行したクープマンを2年間の出場停止処分にしたが、10万ドル(3千万円)の報酬を得た挑戦者は未練なく元の石切り職人に戻るだろうと言われている。

■エスカレラ、早くも3度目の防衛(2/20)
アリ―クープマンのセミファイナルで行なわれたWBC世界Jライト級タイトルマッチはチャンピオン、アルフレッド・エスカレラが挑戦者同級9位、ホセ・フェルナンデスを13回レフェリー・ストップに降し、70年7月に王座に就いて以来7ヶ月間で早くも3度目の防衛に成功した。10回、スタンディングダウンを奪ったエスカレラは13回に抜群のタイミングで右アッパーを決めると挑戦者の左ホオがザックリと切れて出血し、レフェリーが試合を止めた。

■ホープ対決、ロペス勝つ(2/25)
ロス近郊のフォーラムで行なわれた世界ランカー同士のホープ対決は世界フェザー級7位ダニー・ロペスが世界バンタム級9位シーン・オグラディに4回KO勝ちした。3回にエンジンのかかったロペスはオグラディをグロッギーにさせ、4回開始早々にオグラディの父パットがタオルを投入した。オグラディは30戦目で初黒星。

■ロペス、サラバリアにTKO勝ち(2/27)
マニラで行なわれたWBA世界フライ級タイトルマッチは挑戦者アルフォンソ・ロペスがチャンピオン、エルビト・サラバリアに15回TKO勝ちで新王座に就いた。3年前に1度サラバリアに勝ったことがある22歳の若い挑戦者はスピーディな攻撃で14回に1度、最終回に2度のダウンを奪った。立ち上がりかけた王者にパディラ主審は戦意を確かめた後、続行不能と見て試合をストップした。新王者は24連勝(14KO)。

■オベド、2回KO勝ち!(2/28)
王者の地元バハマで開催された初の世界戦となるWBCJミドル級タイトルマッチはチャンピオン、エリシャ・オベドが挑戦者同級10位、トニー・ガードナーに2回KO勝ちで初防衛に成功した。2回、破壊的な右アッパーをヒットした王者はさらに左ストレートをフォロー、すかさず右を叩き込むと挑戦者はキャンバスに長々と眠った。

【3月】

■コティ、初防衛(3/6 ガーナ)
WBC世界フェザー級チャンピオン、デビッド・コティは同級10位、フリッパー上原に12回TKO勝ちで初防衛に成功。7万人の大観衆が集まった敵地ガーナ・アクラ・スポーツ・スタジアムに乗り込んだ上原は健闘したものの3回に両目を切って苦しい戦いが続いた。5回にボディ攻撃、6回には右アッパーでコティをぐらつかせたが、ペースは王者が握ったまま12回に出血が激しくなりストップされた。

■ベニテス、史上最年少王者に(3/6)
プエルトリコのサンファンで行なわれたWBA世界Jウェルター級タイトルマッチは地元の挑戦者、ウィルフレッド・ベニテスが難攻不落のチャンピオン、アントニオ・セルバンテスに番狂わせの判定勝ち、17歳5ヶ月の史上最年少で王座に就いた。従来の記録はフェザー級のエイブ・アッテルの17歳8ヶ月で実に75年ぶりの記録更新となった。試合はクロスした接戦となり、採点も2―1と割れた。主審とジャッジの1人が147―145、148―144とベニテス。もう1人のジャッジは147―145でセルバンテスを支持していた。AP通信は147―145でセルバンテスの勝ちだった。

■モンロー、ハグラーを破る(3/9)
フィラデルフィアで行なわれたミドル級の黒人強豪同士の対戦は地元のウィリー“ザ・ウァーム”モンローが“マーベラス”マービン・ハグラーに判定勝ちを収めた。これまでのヒット・アンド・ラン戦法から積極的に手を出すボクサーに変身したモンローは接近戦で力強いコンビネーションを放ち、サウスポーのハグラーに打ち勝った。採点は47―44、48―42、49―41と3審判ともモンローの勝利を支持していた。

■ストレーシー、初防衛(3/20)
ロンドンで行なわれたWBC世界ウェルター級タイトルマッチはチャンピオン、ジョン・ストレーシーが挑戦者同級9位、ヘッジモン・ルイスに10回TKO勝ちで初防衛に成功した。ストレーシーは左右連打でベテランの黒人挑戦者を圧倒。10回、ストレーシーの左右ストレートの連打でルイスはダウン、レフェリーが試合をストップした。

■バルデス、4度目の防衛(3/28)
パリで行なわれたWBC世界ミドル級タイトルマッチはチャンピオン、ロドリゴ・バルデスが挑戦者同級2位、マックス・コーエンに4回TKO勝ちを収め4度目の防衛に成功した。3回にダウンを奪われた挑戦者は4回に突如右手を挙げて降参、自コーナーへ戻ってしまい試合放棄でバルデスのTKOとなった。

■ガリンデス、KO防衛(3/28)
ノルウェーのオスロで行なわれたWBA世界Lヘビー級タイトルマッチはチャンピオン、ビクトル・ガリンデスが地元の挑戦者、ハラルト・スコ(同級10位)3回KOで破り、4度目の防衛に成功した。

【4月】

■WBC・Jフェザー級初代王者にリアスコ(4/3 パナマ)
WBC世界Jフェザー級初代王座決定戦はリゴベルト・リアスコがワルインゲ中山に8回終了TKO勝ちを収め王座に就いた。ケニアからの輸入ボクサー、中山は五輪銀メダリストのアマ実績を誇る。地元での予想はリアスコの減量苦もあって中山有利と出ていた。試合は2回に中山が右でリアスコを棒立ちにさせる場面もあったが、7回に右クロスを受けてダウン。両目を腫らして視力を失った中山を見てコーナーは8回終了と同時に棄権した。

■サモラ、ペドロサをKO(4/3)
メヒカリで行なわれたWBA世界バンタム級タイトルマッチはチャンピオン、アルフォンソ・サモラが挑戦者同級2位、エウゼビオ・ペドロサに2回KO勝ちで3度目の防衛に成功した。長身(176センチ)の挑戦者は足を使って小柄な王者(160センチに満たないといわれる)の攻撃をかわし、左右ストレートをカウンター。2回、フィナーレは突如訪れた。サモラがロングレンジから鋭い踏み込みで右をヒット、すかさず左フックをフォローしてペドロサに10カウントを聞かせた。サモラはデビュー以来25連続KO勝ち。ペドロサは14勝(9KO)2敗。

■ブリスコ、電撃KO(4/10)
昨年11月の対戦で凄絶な打撃戦の末引き分けたフィラデルフィアのミドル級ライバル、ベニー・ブリスコとユージン“サイクロン”ハートの再戦は僅か109秒で決着。ブリスコは開始早々強烈な左フックをカウンターで決め、さらに右もフォロー。グロッギーになったハートに連打して最後は左フックでトドメを刺した。

■ビラフロア、引分け再戦へ(4/13)
ホノルルで行なわれたWBA世界Jライト級タイトルマッチはチャンピオン、ベン・ビラフロアが同級1位、サムエル・セラノのアウト・ボクシングに苦戦、辛くも引分けで王座を死守(5度目)した。試合に臨席したWBAコルドバ会長は判定が妥当ではなかったとして両者に再戦を命じた。

■オベド、2度目の防衛(4/25)
アイボリー・コーストの首都アビジャンで行なわれたWBC世界Jミドル級タイトルマッチはチャンピオン、エリシャ・オベドが地元の挑戦者シー・ロビンソン(同級6位)の予想外の抵抗に手こずりながらもユナニマウス・デシジョンで勝ち、2度目の防衛に成功した。

■アリ、辛勝(4/30)
ワシントン近郊ランドオーバーで行なわれた世界ヘビー級タイトルマッチはチャンピオン、モハメド・アリが挑戦者同級4位、ジミー・ヤングに判定勝ちで6度目の防衛に成功した。
ヤングはアリの攻撃を巧みなディフェンスでかわし時折右クロスをカウンターで決めてポイントを奪った。終盤、消極策が目立った挑戦者は12回に戦意が見られないとスタンディング・ダウンを取られた。しかし試合はヤング優勢のまま終了のゴング。挑戦者は「オレが勝った」とバンザイ、アリは自コーナーでうつむいたままだったが、意外にも判定は王者に。採点は70―68、71―64、72―65と3審判ともアリを支持していた。(AP通信のスコアは逆に69―66でヤングの勝ち)

【5月】

■エスタバ、3度目の防衛(5/2)
WBC世界Jフライ級タイトルマッチはチャンピオン、ルイス・エスタバが挑戦者同級9位、ファン・アルバレスに判定勝ちで3度目の防衛に成功した。35歳の王者はウェイトコントロールの失敗が懸念されたが、老練なテクニックで挑戦者をかわし、11回のダウン寸前のピンチも何とか脱出。終盤は足を使ってうまく乗り切った。

■石松、敵地で王座失う(5/3 サンフアン)
WBC世界ライト級タイトルマッチはチャンピオン、ガッツ石松が挑戦者同級1位、エステバン・デ・ヘススに判定負けで6度目の防衛に失敗した。敵地サンフアンに乗り込んだ石松は一級品の挑戦者になす術なくずるずるとラウンドを重ね大差の判定を失った。ヘススはデュラン、セルバンテス戦に続き3度目の挑戦で王座を獲得。

■デュラン、マンビーに苦戦(5/5)
WBA世界ライト級チャンピオン、ロベルト・デュランはフロリダ州マイアミ・ビーチで世界Jウェルター級8位、ソウル・マンビーとノンタイトル10回戦を行い、中差の判定勝ちを収めた。マンビーは5Rまで一歩も引かぬ打ち合いで健闘。6回以降、デュランはボディ攻撃でポイントを稼ぎ3―0の判定をものにした。

■サラテ、堂々の王座奪取!(5/8)
イングルウッドのフォーラムで行なわれたWBC世界バンタム級タイトルマッチは挑戦者の1位、カルロス・サラテがチャンピオン、ロドルフォ・マルチネスを9回KOに破り王座を獲得した。5回、マルチネスが得意のスイッチ戦法で右構えから左構えになったところをサラテが右を狙い撃ちしてダウンを奪う。そして9回、サラテが痛烈な右ストレートをテンプルに叩き込むとチャンピオンはそのままキャンバスにのびてカウントアウトされた。新チャンピオンのサラテはこれでデビュー以来41連勝(40KO)。

■カント、花形に引導を渡す(5/15)
ユカタン半島の首都メリダで行なわれたWBC世界フライ級タイトルマッチはチャンピオン、ミゲール・カントが元WBA王者、花形進に判定勝ちで4度目の防衛に成功した。花形は積極的に打って出たが、カントの巧みなディフェンスにかわされ、逆に多彩な左ブローに翻弄された。大差の判定負けで通算7度目の世界挑戦に失敗した花形は引退が決定的となった。

■ガリンデス、最終回KO(5/22)
南アのヨハネスバーグでWBA世界Lヘビー級タイトルマッチはチャンピオン、ビクトル・ガリンデスが挑戦者同級2位、リッチー・ケーテスに15回KO勝ちで5度目の防衛に成功した。ガリンデスは3回に右目上から出血、あわやドクター・ストップのハンデを負いながら、最終回残り僅かというところで物凄い左フックを決めて挑戦者にフル・カウントを聞かせた。タイムは15R2分59秒だった。

■デュラン、7連続KO防衛(5/23)
米ペンシリバニア州エリーで行なわれたWBA世界ライト級タイトルマッチはチャンピオン、ロベルト・デュランが挑戦者同級10位、ルー・ピザロを14回KOに降し、7度目の防衛(全KO)に成功した。10回に2度のダウンを奪った王者は14回、スタンディング・ダウンと右の強打で2度、最後は再び右を決めてノックアウトした。

■アリ、欧州王者を一蹴(5/24)
ミュンヘンで行なわれた世界ヘビー級タイトルマッチはチャンピオン、モハメド・アリが欧州チャンピオン(世界3位)リチャード・ダンを5回KOに降し、7度目(通算16度)の防衛に成功した。ヤング戦の接戦で不評を買ったアリは真面目にトレーニングにとり組み見事な仕上がりを見せた。アリは4回に3度、5回にも2度のダウンを奪い、直後にレフェリーが試合をストップ。

■ベニテス、初防衛(5/31)
サンファンで行なわれたWBA世界Jウェルター級タイトルマッチはチャンピオン、ウィルフレド・ベニテスが挑戦者同級5位、エミリアノ・ビラに大差の判定勝ちで初防衛に成功した。ベニテスは的確なパンチと鉄壁のディフェンスでビラを寄せつけず、3人のジャッジがいずれも10ポイント以上の大差をつける圧勝だった。

【6月】

■フォアマン、再びフレイジャーをKO(6/15)
元世界王者同士のヘビー級10回戦はニューヨーク州ユニオンデールで行なわれ、ジョージ・フォアマンが5回に2度のダウンを奪ってジョー・フレイジャーにTKO勝ちした。試合後、フレイジャーは引退を発表している。

■ダッゲ、新王者(6/18)
ベルリンで行なわれたWBC世界Jミドル級タイトルマッチは地元西ドイツの挑戦者エックハルト・ダッゲがチャンピオン、エリシャ・オベドに10回KO勝ちで新王座に就いた。4回にダウンを奪った王者は前半を完璧に支配。5回からダッゲはボディ攻めで反撃したが9回まではオベドがポイントをリード。しかし10回半ば過ぎ、王者は突然背を向けて試合を放棄。観衆も挑戦者も何が起きたのか訳が分らないうちに新王者が誕生した。試合後、オベドは10回に急に視力を失ってダッゲが見えなくなり、ディフェンスもとれなくなったと話している。尚ドイツの世界王者はシュメリング以来46年ぶり。

■アルゲリョ、3回KO勝ち(6/19)
イングルウッドのフォーラムで行なわれたWBA世界フェザー級タイトルマッチはチャンピオン、アレクシス・アルゲリョが同級5位、サルバドール・トーレスにKO勝ちを収め、4度目の防衛(全KO)に成功した。アルゲリョは3回に左右のコンビネーションで痛烈なダウンを奪い、トーレスをノックアウト。ロザディラ主審が10カウントを告げると、立ち上がりかけた挑戦者は再び仰向けにキャンバスに崩れてしまった。
前座の試合では両選手の兄弟も出場。サルバドールの弟ホセ・トーレス(フェザー級)はアブドル・ベイと引分け。またチャンピオンの弟フランシスコ・アルゲリョはJライト級6回戦で判定負けとなった。

■ストレーシー、王座転落(6/22)
ロンドンで行なわれたWBC世界ウェルター級タイトルマッチは同級5位、カルロス・パロミノがチャンピオン、ジョン・ストレーシーに12回TKO勝ちで新王座に就いた。ストレーシーは2度目の防衛に失敗。両者血まみれの死闘は挑戦者がパワーで王者を圧倒し、12回2度のダウンの後レフェリーストップがかかった。

■モンソン、王座を統一(6/26)
地中海の観光都市モンテカルロで行なわれた世界ミドル級王座統一戦はWBA王者カルロス・モンソンがWBC王者ロドリゴ・バルデスに判定勝ちで13度目の防衛に成功するとともに3年ぶりに王座を統一した。
試合は予想通りモンソンがペースを握り、バルデスは終始前に出ながら決定打を打ち込むことが出来なかった。14回には右を出そうとしたバルデスのアゴにモンソンの右ストレートがカウンターとなって炸裂、バルデスは前のめりにロープに倒れ込み8カウントをとられた。最終回、バルデスは逆転KOを狙って打って出るが、モンソンの巧みなブロック、クリンチに阻まれた。モナコのルールによって採点は発表されなかったが、モンソンの勝利は文句のないものだった。

前座のミドル級10回戦では世界4位33歳、ベニー・ブリスコが元王者38歳のエミール・グリフィスと2年ぶりに対戦したが引き分け、雪辱はならなかった。

■センサク、反則負け(6/30)
スペインのマドリードで行なわれたWBC世界Jウェルター級タイトルマッチは王者センサク・ムアンスリンが挑戦者ミゲル・ベラスケス(同級10位)を圧倒しながら、4回終了ゴング直後に放ったパンチで相手を試合続行不可能にさせてしまったため失格負け。センサクは2回と3回にダウンを奪い、4回にKOを狙って出たが終了のゴング。攻撃中だったセンサクはゴング後に左フックをモロに命中させてしまい、ベラスケスはそのままキャンバスに崩れ落ちた。レフェリーはセンサクに2点の減点を命じ、ベラスケスが回復次第続行するつもりだったが、挑戦者は立ち上がれずセンサクの失格負けを宣告した。

【7月】

■リオス、タイトル失う
(7/1)
ドミニカの首都サントドミンゴで行なわれたWBA世界Jフライ級タイトルマッチはチャンピオン、ハイメ・リオスが地元の挑戦者同級5位、ファン・ホセ・グスマンに2―1の判定で敗れ、2度目の防衛に失敗した。

■サモラ、4連続KO防衛(7/10)
メキシコのファレスで行なわれたWBA世界バンタム級タイトルマッチはチャンピオン、アルフォンソ・サモラが同級1位の指名挑戦者ヒルベルト・イルエカを3回KOに破り4度目の防衛(全KO)に成功した。2回に左フックでダウンを奪ったサモラは3回、右ストレートを直撃して挑戦者をノックアウトした。

■エスパーダ、番狂わせの王座転落(7/17)
メヒカリで行なわれたWBA世界ウェルター級タイトルマッチはチャンピオンのアンヘル・エスパーダが無名の挑戦者ホセ“ピピノ”クエバスに2回TKO負けを喫する大番狂わせとなった。2回、挑戦者の左フックがタイミング良く決まるとエスパーダがダウン。カウント8で立った王者だったが再び左を受けて2度目のダウンを喫し、更に3度び倒されたところで試合終了となった。

■エスタバ、前王者倒す(7/19)
カラカスで行なわれたWBC世界Jフライ級タイトルマッチはチャンピオン、ルイス“ルムンバ”エスタバが前王者のフランコ・ウデラに3回KO勝ちで76年に入って3度目(通算4度目)の防衛に成功した。

【8月】

■判定が二転三転、リアスコ防衛(8/1)
釜山で行なわれたWBC世界Jフェザー級タイトルマッチは判定を巡って大混乱。その場は挑戦者廉東均の勝ちで収拾したが、10日後のWBCの裁定で王者リゴベルト・リアスコの2度目の防衛が認められた。
試合は廉が有利に進めて試合が終了。ところが判定はチャンピオンに。これに不服の廉はリングを降りず、ファンも抗議の声を上げて大騒ぎ。リアスコはさっさと引き上げたが、今度はラリー・ロザディラ・レフェリーが再びリングに上がって何と廉の手を挙げた。この判定に収まらないリアスコ陣営が提訴して結局王者の防衛が認められた。ロザディラ氏は雨で採点表が濡れて慌てて書き直した時に誤って両者を逆につけてしまったと弁明している。
同氏は74年4月のゴンザレスVS石松戦でもダウンした王者を助け起こすなど露骨な王者贔屓でサスペンドされている。当時は中立国の審判を王者側が指名する慣行になっており(本来は禁止)、王者サイドに忠実なロザディラ氏は指名されることが多かった。

■サラテ、初防衛(8/28)
WBC世界バンタム級タイトルマッチはチャンピオン、カルロス・サラテが挑戦者同級5位、ポール・フェラリに12回KO勝ちで初防衛に成功した。これまで60戦(52勝3敗5分)して1度もダウン経験のないタフな挑戦者はこの日も最後まで倒れなかった。ワンサイドに打ちまくられ、顔中血まみれとなったフェラリは12回、レフェリーにストップされた。(カリフォルニア州ルールでKO)

【9月】

■ヘスス、初防衛(9/10)
プエルトリコのバヤモンで行なわれたWBC世界ライト級タイトルマッチはチャンピオン、エステバン・デ・ヘススが同級1位、エクトル・フリオ・メディナに7回KO勝ちで、5月に石松から奪ったタイトルの初防衛に成功した。

■ライバル激突、ハグラー勝つ(9/14)
ミドル級の黒人強打者同士による好カード、マービン・ハグラー対ユージン“サイクロン”ハートの10回戦は3回に左ストレートでダウンを奪ったハグラーが8回終了TKO勝ちを収めた。

■エロルデ弟、ロスで敗る(9/17)
フィリピンのフェザー級新鋭でフラッシュ・エロルデの実弟ラモン・エロルデはロスのオリンピック・オーデトリアムで世界フェザー級8位ネイ・ゴルディーヨと対戦。2回にゴルディーヨのラッシュで左マユをカットしたエロルデは次の3回にストップされている。エロルデは31勝(16KO)2敗となった。

■エスカレラ、レイ・ラニーをストップ(9/18)
サンファンで行なわれたWBC世界Jライト級タイトルマッチはチャンピオンのアルフレド・エスカレラが挑戦者同級10位レイ・ラニー3世を13回でストップして6度目の防衛に成功した。試合は終始王者のペースで進み挑戦者は右目とアゴから出血。12回が終了した後、挑戦者の父、レイ・ラニー2世が棄権を申し出た。

■グリフィス、6度目の王座ならず(9/18)
ベルリンで行なわれたWBC世界Jミドル級タイトルマッチはチャンピオン、エックハルト・ダッゲが挑戦者同級10位、エミール・グリフィスに小差の判定勝ちを収め初防衛に成功した。38歳のグリフィスは6度目の王座獲得を狙ったが、接戦の末2―0の判定で敗れた。

■ノートン、アリデシジョンに泣く(9/28)
ニューヨークのヤンキー・スタジアムで行なわれた世界ヘビー級タイトルマッチはチャンピオン、モハメド・アリが1位挑戦者ケン・ノートンに判定勝ちで8度目の防衛に成功した。過去1勝1敗のふたりはこの日も接戦を展開。ノートンは6回、左フックをわき腹に打ち込んでタフなアリをダウン寸前に追い込むなど大健闘。13、14回とスリリングな打ち合いが展開され、ノートンがやや優勢で終了のゴングが鳴った。採点はラウンド・システムで8―6―1、8―7が2人でアリに。
「アリびいきの判定だった」という声も根強く、体力的な衰えを自覚したアリは引退を発表した。(今回は本気だったようだが、周囲の事情で後に撤回)

■エスタバ、5度目の防衛(9/29)
カラカスで行なわれたWBC世界Jフライ級タイトルマッチはチャンピオン、ルイス“ルムンバ”エスタバが挑戦者同級3位、ロドルフォ・ロドリゲスに10回終了TKO勝ちで5度目の防衛に成功した。75年9月に王座に就いて以来、約1年間で5度もタイトルを守った“老雄”は39歳という説もある。

【10月】

■エスパダス、ロペスを倒す殊勲(10/2)
ロスで行なわれたWBA世界フライ級タイトルマッチはチャンピオン、アルフォンソ・ロペスが同級4位、グティ・エスパダスに13回KO負けを喫し王座を転落。11Rまではロペスがスピーディな左、ワンツーとアウトボクシングで完全にペースを掌握。挑戦者にチャンスがあるとは思えない展開だったが、12回にエスパダスの放った右のショート・フックでロペスがダウン。エスパダスはこの回、右フックで2度目のダウンを奪い、続く13回にも3度倒し、ロペスをノックアウトした。

■カント、ゴンザレスかわす(10/3)
カラカスで行なわれたWBC世界フライ級タイトルマッチはチャンピオン、ミゲール・カントが挑戦者同級2位、ベツリオ・ゴンザレスに判定勝ちで5度目の防衛に成功した。両者はこれまで1勝1敗。今回も接戦となり手数とアグレッシブでゴンザレス、クリーン・エフェクティブ・ヒットでカントといった試合展開。結局カントの左の有効打が優り、2―1の判定を得た。

■ガリンデス防衛(10/5)
南アのヨハネスバーグで行なわれたWBA世界Lヘビー級タイトルマッチはチャンピオン、ビクトル・ガリンデスが挑戦者同級9位、コシー・スミスから2度のダウンを奪うなど圧倒的な判定勝ちで6度目の防衛に成功した。

■カステリーニが王座へ(10/5)
マドリッドで行なわれたWBA世界Jミドル級タイトルマッチは挑戦者同級1位ミゲル・アンヘル・カステリーニが王者ホセ・デュランに3Rにダウンを奪い判定勝ち、新王座に就いた。デュランは初防衛に失敗。

■コンテ、ロペス撃退(10/9)
コペンハーゲンで行なわれたWBC世界Lヘビー級タイトルマッチはチャンピオン、ジョン・コンテが挑戦者同級2位、アルバロ“インディアン・ヤキー”ロペスを判定で破り2度目の防衛に成功した。

■デュラン、9連続KO防衛(10/15)
ハリウッドで行なわれたWBA世界ライト級タイトルマッチはチャンピオン、ロベルト・デュランが挑戦者同級10位、アルバロ・ロペスを初回KOに降し、9度目の防衛(全KO)に成功した。開始早々デュランの右ストレートが爆発。失神したロハスは5分近く立てなかった。

■サモラのKO勝ちに大荒れ(10/16)
ソウル近郊の仁川市で行なわれたWBA世界バンタム級タイトルマッチはチャンピオン、アルフォンソ・サモラが前王者洪秀煥を12回TKOに破り5度目の防衛(全KO)に成功した。雪辱に燃える洪は凄まじい闘志で不調の王者を何度もグラつかせるが、11回にサモラの猛攻でダウン寸前のピンチ。続く12回、ロープに釘付けとなった洪にサモラが連打するとレフェリーが試合を止めた。しかしこの処置に不満の観衆は怒りを爆発させて大混乱。リング上のレフェリーが殴り倒され約5分間気絶するという暴挙まで起きた。

■ビラフロア、ついに陥落(10/16)
サンファンで行なわれたWBA世界Jライト級タイトルマッチはチャンピオン、ベン・ビラフロアが同級1位、サムエル・セラノに大差の判定負けを喫し王座を明け渡した。4月の対戦では引分けで辛うじてタイトルを守ったベンだったが体力的な衰えが目立ち、今度は一方的な判定で敗れた。

■ベニテス、2度目の防衛(10/16)
ビラフロア―セラノと同じプログラムで行なわれたWBA世界Jウェルター級タイトルマッチはチャンピオン、ウィルフレド・ベニテスが圧倒的な強さを発揮して挑戦者同級5位、トニー・ペトロネーリを3回TKOに破り、2度目の防衛に成功した。

■センサク、王座にカムバック(10/29)
センサクが失格負けを喫した6月の再戦となったWBC世界Jウェルター級タイトルマッチは前王者センサク・ムアンスリンが王者ミゲル・ベラスケスに2回、4度のダウンを奪いTKO勝ち、あっさりタイトルを取り戻した。

【11月】

■ロペス、敵地でコティ攻略(11/6)
アクラで行なわれたWBC世界フェザー級タイトルマッチは挑戦者同級2位、ダニー・ロペスがチャンピオンのデビッド・コティと白熱の打撃戦を展開し、明白な判定で初のタイトルを手にした。コティは3度目の防衛に失敗。

■サラテ、中山をKO(11/13 クリアカン)
WBC世界バンタム級タイトルマッチはチャンピオン、カルロス・サラテが挑戦者同級9位、ワルインゲ中山に4回KO勝ちで2度目の防衛に成功した。3回に3度のダウンを奪ったサラテは4回、真正面からの打ち合いに出た挑戦者から4度目のダウンを奪う。立った中山は猛然と反撃に出て右カウンターが決まり王者をひるませたが、直後にサラテのボディブローが決まり10カウントされた。

■カント、大差の判定で6度目(11/19)
ロスのスポーツ・アリーナで行なわれたWBC世界フライ級タイトルマッチはチャンピオン、ミゲール・カントが挑戦者同級7位、オーランド・ハビエルトを大差の判定で降し6度目の防衛に成功した。

■オリバレスKO負け!(11/19)
カント―ハビエルトと同じプログラムで行なわれた“WBC世界Jフェザー級挑戦者決定戦は4位ホセ“パンベリート”セルバンテス(アントニオの弟)が2位ルーベン・オリバレスを6回にノックアウトしている。”

■エスタバ、強敵マルチネス撃破(11/21)
カラカスで行なわれたWBC世界Jフライ級タイトルマッチはチャンピオン、ルイス“ルムンバ”エスタバが挑戦者同級2位、バレンチン“ドエンデ”マルチネスに11回TKO勝ちで6度目の防衛に成功した。

■小林、在位46日で陥落(11/24 ソウル)
WBC世界Jフェザー級タイトルマッチはチャンピオン、ロイヤル小林が挑戦者同級1位、廉東均に判定負けして、僅か46日間で王座から滑り落ちてしまった。初回、小林がバランスを崩したところに廉の左が軽く当たり、王者は不運なダウン。その後、挑戦者は王者の強打を警戒して徹底したアウト・ボクシングで15回を逃げ切った。小林は王座奪取から僅か1ヵ月半の防衛戦、減量がきつく寒い敵地での試合、滑リ易いキャンバスと不運が重なった。

■エスカレラの防衛戦またもめる(11/30)
フィラデルフィアで行なわれたWBC世界Jライト級タイトルマッチはチャンピオンのアルフレド・エスカレラが指名挑戦者タイロン・エベレットを2―1のスプリット・デシジョンで降し7度目の防衛に成功した。しかし判定に不満のファンが騒いだため、後日地元コミッションより再戦命令が出ている。エスカレラは4月の山辺戦でもレフェリーの早いストップを巡ってトラブル、結局再戦している。

【12月】

■ランカー対決、ミンター勝つ(12/7)
注目のミドル級世界ランカー同士の一戦はWBC4位アラン・ミンターが激戦の末WBC5位シュガー・レイ・シールズにレフェリー・ストップによる5回TKO勝ちを収め、モンソン挑戦へ一歩前進した。



<年代別>
■1970年 ■1971年 
■1972年 ■1973年 ■1974年 ■1975年 ■1976年 
■1977年 ■1978年 ■1979年
<階級別>
■フライ級 ■バンタム級 ■フェザー級
 ■ライト級 ■ウェルター級 ■ミドル級 
■Lヘビー級 ■ヘビー級

■70年代の名勝負
 ■70年代「リング」誌最優秀ボクサー ■トップページ




[PR]当たる!無料占いで仕事鑑定:大人気!無料占い『スピリチュアルの館』