<年代別>
■1970年 ■1971年 ■1972年 ■1973年 ■1974年 ■1975年 ■1976年
■1977年 ■1978年 ■1979年
<階級別>
■フライ級 ■バンタム級 ■フェザー級 ■ライト級 ■ウェルター級 ■ミドル級
■Lヘビー級 ■ヘビー級
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▼1974年のボクシング界<国内>(2000.11.5更新)
※1972年から1974年分に関しては資料不足(プロボク&ボクマガの欠号)の為、充分な検証が出来ませんでした。見落とし等、お気づきの点がありましたらご教示頂ければ幸いです。
【2月】
■輪島、小林に並ぶ6度目の防衛!(2/5 東京)
世界J・ミドル級チャンピオン、輪島功一は同級1位、ミゲール・デ・オリベイラとの再戦で判定勝ち。前回引分けに終わった因縁の再戦に決着をつけた。試合前の下馬評は挑戦者有利だったが、8回に輪島が左右フックでオリベイラを守勢一方に追い込むと、その後も攻勢をとって見事な判定勝ちを収めた。輪島はこれで6度目の防衛と小林弘の持つ日本選手の最多防衛記録に並んだ。
■昭和48年度全日本新人王決定(2/20)
●フライ級=渡辺功●バンタム級=沼田久美●J・フェザー級=大竹重雄●フェザー級=原田達●J・ライト級=内山鉄男●ライト級=矢島康士●J・ウェルター級=中田公ニ●ウェルター級=下脇田節男●ミドル級=工藤政志
■柴田、3度目の王座へ(2/28 東京)
WBC世界Jライト級チャンピオン、リカルド・アルレドンド対挑戦者、柴田国明のタイトルマッチ15回戦は柴田が大差の判定でアルレドンドを破り王座に返り咲いた。日本人挑戦者を相手に3連続防衛中のアルレドンドだったが、柴田のスピードに翻弄され防戦一方となって5度守った王座を失った。再起戦でいきなりWBC王座を攻略した柴田はWBCフェザー、WBA・Jライト級と併せ3度目の王座獲得となった。
【3月】
■ビラフロア初防衛(3/14 富山)
WBA世界Jライト級チャンピオン、ベン・ビラフロアは同級7位、アポロ嘉男とタイトルマッチ15回戦を行い、引分けで初防衛(通算2度目)に成功した。アポロはベンの強打を恐れて攻撃も単発、あまりにも消極的な戦法に終始した為、ドローの判定は王者にとって気の毒なものだった。
【4月】
■ガッツ石松「幻の右」でゴンザレス倒す!(4/11 東京)
WBC世界ライト級タイトルマッチ15回戦は挑戦者の同級7位、ガッツ石松が王者ロドルフォ・ゴンザレスを8回KOに降してタイトルを奪取した。圧倒的に王者有利と予想された試合は序盤こそゴンザレスのボディブローに苦しんだものの、4回から左ブローでペースを握った石松が、8回に左フックから右をフォローして痛烈なダウンを奪う。レフェリーのロング・カウントとスリップという不可解な判定があったものの立て続けに2度のダウンを追加した石松が見事なKO勝ちを収めた。
【5月】
■小熊、世界王者に善戦(5/19 東京)
WBC世界フライ級チャンピオン、ベツリオ・ゴンザレスは日本フライ級のホープ、小熊正ニとノンタイトル10回戦を行い小差の判定勝を収めた。「2ポイントは勝っていた」(小熊)という善戦が認められた小熊はこの試合後、世界10位にランクされた。
【6月】
■輪島タイトル失う(6/4 東京)
世界J・ミドル級チャンピオン、輪島功一は同級5位、オスカー・“ショットガン”・アルバラードに15回KO負けを喫し7度目のタイトル防衛に失敗した。序盤はやや有利に試合を進めた輪島だったが、中盤以降はアルバラードのボディブローで動きが鈍り、両目も殆ど塞がった状態に。気力で頑張る輪島だったが最終回にワンツーからの強烈な左フックでダウン。立ち上がったところをワンツーで止めを刺された。
■柴田、小差でアマヤを制す(6/27 東京)
WBC世界Jライト級チャンピオン、柴田国明は同級9位、アントニオ・アマヤを2−0の判定で降し、王座返り咲き後初の防衛に成功した。立ち上がりから積極的に攻めた柴田は10回にアマヤをダウン寸前に追い込んだが、後半はパンチ之交換の少ないラウンドに終始してアマヤの左が僅かに制する展開となった。
【9月】
■石松、ドロー防衛(9/12 名古屋)
WBC世界ライト級タイトルマッチ15回戦は王者ガッツ石松が挑戦者同級10位、チュリー・ピネダに苦戦の末引分けでタイトル初防衛に成功。前半は積極的に攻める挑戦者に対し石松は手数もなく後退するシーンが目立つ。ようやく終盤に攻勢をかけた石松が辛うじてドローに持ち込んだ。
【10月】
■小熊、王座奪取(10/1 東京)
WBC世界フライ級タイトルマッチ15回戦は挑戦者同級10位、小熊正ニが王者のベツリオ・ゴンザレスを2−1の判定に降し新王座に就いた。ノンタイトル戦での善戦(判定負け)が認められてチャンスを掴んだ小熊は先手を取って序盤をリード、中盤からプレッシャーを強めたゴンザレスの追い上げをかわして小差の判定をモノにした。判定に不満の前王者はリング上で勝利者トロフィーを壊すなどの大立ち回りを演じた。
■柴田、パーフェクト防衛!(10/3 東京)
WBC世界Jライト級チャンピオン、柴田国明はエクアドルの強豪ラミロ・ボラニョス(同級2位)に15回KO勝ちを収め2度目の防衛に成功した。2回、柴田が右クロスをきっかけに連打でボラニョスからダウンを奪う。その後はボラニョスもよく応戦したが、柴田が鮮やかな波状攻撃で主導権を握り、最終回に左右連打でボラニョスを棒立ちにしたところでレフェリーが試合を止めた。ボラニョスの頑張りが柴田の出来を一層引き立たせた好勝負だった。
■アルバラード、初防衛(10/8 東京)
世界J・ミドル級チャンピオン、オスカー・アルバラードは挑戦者同級10位、龍反町を7回KOに破り初防衛に成功した。初回強烈な左で何度も王者をぐらつかせた反町だったが、2回相打ちのジャブでダウン。5回にも右フックでダウンした反町は守勢一方となり7回にレフェリーが試合をストップした。
■花形、5度目の挑戦で世界掴む(10/18 横浜)
WBA世界フライ級王者チャチャイはウェイトオーバーで王座を剥奪され、挑戦者花形進(同級2位)が勝った場合のみ王座獲得が認められるノンタイトル15回戦として試合は挙行された。タイトルを失い減量でヨレヨレのチャチャイに戦意はなく、受身一方で全く手の出ない前王者にレフェリーは6回KOを宣した。
■セルバンテス、門田を圧倒!(10/26 東京)
WBA世界Jウェルター級チャンピオン、アントニオ・セルバンテスは同級4位、門田泰明から計8度のダウンを奪って8回KO勝ち、8度目の防衛に成功した。セルバンテスは5回まで毎回ダウンを奪い、8回に2度のダウンの後、右ストレートで止めを刺した。
【11月】
■石松、ゴンザレスを返り討ち(11/28
大阪)
WBC世界ライト級タイトルマッチ15回戦は王者ガッツ石松が前王者で同級3位のロドルフォ・ゴンザレスを12回KOに降し2度目の防衛に成功した。積極的に前に出るゴンザレスに対し、ずるずると後退するばかりの石松は消極戦法が目についた。このまま判定かと思われた試合は12回、石松の右がクリーン・ヒットし、よろけたところへ追い打ちの右のロングフックが決まりゴンザレスが痛烈なダウン。そのまま10カウントを聞いた。
■1974年度 年間優秀選手
■最優秀選手賞 柴田国明 ■技能賞 高山将孝 ■殊勲賞 ガッツ石松 ■敢闘賞 小熊正二■KO賞 ロイヤル小林 ■努力賞 花形進
■年間最高試合 柴田国明−ラミロ・ボラニョス
▼1974年のボクシング界<海外>
【1月】
■アリ、フレイジャーに雪辱(1/28)
北米ヘビー級タイトルマッチ、チャンピオン、モハメッド・アリ対挑戦者ジョー・フレイジャーはアリが12回判定勝ちで、3年前の“世紀の一戦”での判定負けの雪辱を果たした。
【2月】
■“パリの決戦”はモンソンに凱歌(2/9)
アラン・ドロンがプロモートしパリで実現した世界ミドル級タイトルマッチ、チャンピオン、カルロス・モンソン対世界ウェルター級チャンピオン、ホセ・ナポレスの名王者対決はモンソンが7回開始、ナポレスの棄権によるTKO勝ちで9度目の防衛に成功。立ち上がりからナポレスはモンソンのジャブをかわし左フックを再三決めたが、如何せん2階級上のモンソンは大き過ぎた。徐々にペースを握ったモンソンはよく伸びるジャブと自慢の“ライフル”の右でナポレスを圧倒、グロッギーとなったナポレスは7回開始のゴングに応じる事が出来なかった。
■マルセル、不敗のまま引退(2/16)
WBA世界フェザー級王者、エルネスト・マルセルはニカラグアの新鋭、アレクシス・アルゲリョに小差の判定勝ちで4度目の防衛に成功した。試合後、マルセルは「アルゲリョは将来きっと世界王者になるだろう」と敗者を称え、リング上であっさりと引退を表明した。
【3月】
■セルバンテスKO防衛(3/2)
WBA世界Jウェルター級チャンピオン、アントニオ・セルバンテスは東洋王者の李昌吉とタイトルマッチ15回戦を行い、6回KO勝ちで6度目の防衛に成功した。セルバンテスは得意のジャブで挑戦者を圧倒し、6回、強烈な右を決めて李をマットに沈めた。
■デュラン、ヘススに雪辱!(3/16)
WBA世界ライト級チャンピオン、ロベルト・デュランは72年11月にノンタイトルで不覚を取ったエステバン・デ・ヘススとタイトルマッチ15回戦を行い、11回KO勝ちで4度目の防衛に成功した。初戦と同様、初回にヘススの左フックでダウンしたデュランは、2回以降挑戦者のスピードに悩まされながらもプレッシャーをかけて7回、左フックでダウンを奪い返す。11回、デュランはスタミナの切れた挑戦者に左フックの二段打ちから右フックを叩きつけ、鮮やかな逆転KO勝ちを収めた。
■フォアマン、ノートン一蹴(3/26)
世界ヘビー級タイトルマッチはチャンピオン、ジョージ・フォアマンが「アリの顎を叩き割った男」として注目を集めたケン・ノートンと2度目の防衛戦を行い2回KO勝ち。怯えるように後退するノートンにプレッシャーをかけ続けるフォアマン。ロープ際に追い込まれた挑戦者が半ばヤケ気味に逆襲に出たところをフォアマンの左ショートフックが決まり、ノートンは完膚なきまでにKOされた。
【6月】
■フォスター、ドロー防衛(6/17)
アリに敗れて以降生彩のない世界L・ヘビー級チャンピオン、ボブ・フォスターはホルヘ・アウマダとタイトルマッチ15回戦を行い、ドローで辛うじて14度目のタイトル防衛に成功した。
【7月】
■オリバレス2階級制覇!(7/9 ロサンゼルス)
マルセルが返上して空位となったWBA世界フェザー級王座決定戦は同級3位、ルーベン・オリバレスが同級2位、歌川善介を7回KOに降し2階級を制覇するとともに3度目の世界王座に就いた。オリバレスは持ち前のしつこい連打でペースを握ると7回に左フック2発でダウンを奪い、更に2度のダウンを追加してKO勝ちした。
■セルバンテスKO防衛(7/28)
WBA世界Jウェルター級チャンピオン、アントニオ・セルバンテスは地元コロンビアでタイトルマッチ15回戦を行い、左フック一発でビクトル・オルチスを沈め、2回KO勝ちで7度目の防衛に成功した。
【8月】
■ナポレスKO防衛(8/3)
世界ウェルター級チャンピオン、ホセ・ナポレスはヘッジモン・ルイスとの3年ぶりの再戦で9回TKO勝ちを収め、7回目(通算10度)のタイトル防衛に成功した。前回は足を使った挑戦者を捕らえきれなかったナポレスだったが、9回に挑戦者をロープにくぎ付けにして乱打しストップした。
■ベン、強打炸裂!上原を沈める(8/24 ホノルル)
WBA世界Jライト級チャンピオン、ベン・ビラフロアは同級3位、上原康恒に2回KO勝ち、2度目の防衛に成功した。初回、堅さのみえる上原は王者の左ストレートでダウン。2回にも2度目のダウンを取られた後、右のショート・フックで止めを刺されカウント・アウトされた。
【9月】
■福山、ロペス破る殊勲!(9/19 ロサンゼルス)
ロスに遠征中のシゲ福山は、デビュー以来の21連続KOを含む24勝23KO1敗の強打を誇るホープ、ダニー・ロペスと対戦し、9回棄権によるKO勝ちで世界ランカーを破る殊勲を上げた。
■古山、勝利を盗まれる?!(9/21 ローマ)
アルカリが返上して空位となったWBC世界Jウェルター級王座決定戦は同級2位、ペリコ・フェルナンデスが同級4位ライオン古山を2−1の判定に降し新王座に就いた。終始攻勢を取った古山だったが、ディフェンシブなフェルナンデスに決定打を打ち込むことが出来ず、防御技術を重要視する欧州式採点に泣いた。古山は練習中に利き腕の左を痛めてボディーしか打てない状況で大健闘。解説の小林弘氏が不可解な判定に泣いて抗議したのは有名。
【10月】
■モンソンKO防衛(10/5)
世界ミドル級チャンピオン、カルロス・モンソン対挑戦者トニー・マンディンのタイトルマッチ15回戦はモンソンが7回KOでマンディンを降し10度目の防衛に成功した。
■“キンシャサの奇跡”アリ返り咲く(10/30)
キンシャサで行なわれた世界ヘビー級タイトルマッチ、チャンピオン、ジョージ・フォアマン対元王者モハメド・アリのタイトルマッチ15回戦は圧倒的不利を予想されたアリが8回KO勝ちで7年ぶり王座に返り咲いた。試合開始からアリはロープにもたれ顔面をカバーしながらフォアマンにパンチを打ち続けさせた。速戦即決の「怪物王者」の未知数のスタミナをロスさせる「ロープ・ア・ドープ」作戦は見事に功を奏し、8回に反撃に出たアリは右ストレートを直撃してモンスターをマットに沈めた。
【11月】
■アルゲリョ、オリバレスをKO!(11/23)
WBA世界フェザー級タイトルマッチ15回戦は挑戦者のアレクシス・アルゲリョが王者ルーベン・オリバレスに13回逆転KO勝ちでタイトルを奪取した。10回以降再三KO負け寸前のピンチに陥ったアルゲリョは13回、左ショートでオリバレスからダウンを奪い、立ち上がったところを右アッパーで止めを刺した。アルゲリョは9ヶ月前のマルセル挑戦(判定負け)に続き2度目の挑戦で劇的な戴冠を果たした。一方オリバレスは歌川との決定戦(7回KO勝ち)で手にしたタイトルの初防衛に失敗。
【12月】
■マルチネス、宿敵エレラ倒す(12/7 メリダ)
WBC世界バンタム級タイトルマッチ15回戦は挑戦者同級1位、ロドルフォ・マルチネスが王者ラファエル・エレラを4回KOに降し新王座に就いた。エレラは3度目の防衛に失敗。4ラウンド半ばマルチネスの左右フックでダウンした王者はカウント4で立ち上がり、ヨロけながらもファイティング・ポーズをとったがカウント・アウトされた。この処置に不満の敗者は泣きながら抗議したが判定は覆らなかった。両者は2年前の王座決定戦で対戦し、この時はエレラがダウン応酬の末12回KOで勝っていた。
■新王座にガリンデス(12/8)
ボブ・フォスターの引退で空位となったWBAのLヘビー級王座決定戦は1位、ビクトル・ガリンデスが3位、レン・ハッチェンスに12回終了TKO勝ちで初の王座に就いた。ガリンデスは計4度のダウンを奪ってハッチェンスを圧倒し、12回終了後にセコンドが棄権をレフェリーに申し入れた。
■ナポレスKO防衛(12/14)
世界ウェルター級チャンピオン、ホセ・ナポレスは同級6位オラシオ・サルダノとタイトルマッチ15回戦を行い3回KO勝ちを収め、8回目(通算11度)のタイトル防衛に成功した。スタートからナポレスペースで進んだ試合は3回、挑戦者をコーナーに追い詰めた王者が左右連打を集中した後、鮮やかな右クロスを決めてKO勝ちした。
■デュラン、高山を初回KO!(12/21 コスタリカ・サンホセ)
WBA世界ライト級チャンピオン、ロベルト・デュランは同級7位、高山将孝に初回KO勝ちを収め5度目の防衛に成功した。試合開始早々、デュランの“石の拳”が炸裂、高山は何も出来ないまま3度のダウンを喫してKOされた。試合前のセレモニーがやけに長く試合の方はあっけなく終わったが、とにかくデュランのケタ外れの強さには驚かされたものだ。
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