▼ 70年代特集 【1972年】
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▼1972年のボクシング界<国内>(2000.10.20更新)

※1972年から1974年分に関しては資料不足(プロボク&ボクマガの欠号)の為、充分な検証が出来ませんでした。見落とし等、お気づきの点がありましたらご教示頂ければ幸いです。

【1月】

■昭和46年度全日本新人王決定(1/28)
●フライ級=高田次郎●バンタム級=井上進●J・フェザー級=江藤清一●フェザー級=根本重光●J・ライト級=岡田茂●ライト級=国吉豊●J・ウェルター級=菅谷義広●ウェルター級=加藤吉孝●ミドル級=堀畑道弘

【2月】

■輪島、ライバル対決制す(2/2)
世界J・ミドル級チャンピオン、輪島功一は前東洋ミドル級チャンピオン、カシアス内藤とノンタイトル10回戦を行い7回KO勝ち。5回に2度のダウンを奪われた内藤が意地をみせて(スリップ気味の)ダウンを奪い返すが、乱打戦に持ち込んだ輪島が計6度のダウンを奪って7回KO勝ちした。

【3月】

■大場、花形破り3度目の防衛(3/4 東京)
WBA世界フライ級チャンピオン、大場政夫は同級4位、花形進のタイトルマッチ15回戦は両者互角の打ち合いを展開、中盤にペースを握った大場が2―0の判定で3度目の防衛に成功した。両者は43年にも対戦し、この時は花形が判定で勝っている。大場にとっては雪辱戦でもあった。

【4月】

■アリ、初来日(4/1)
元世界ヘビー級チャンピオン、モハメッド・アリが来日、日本武道館でマック・フォスターとノンタイトル15回戦を行ない、見せ場のないまま判定勝ち。来日以来のアリ・フィーバーは凄まじかっただけにその試合ぶりに期待はずれの声も。

【5月】

■輪島世界戦史上最短KO!(5/7 福岡)
世界J・ミドル級チャンピオン、輪島功一は同級6位、ドメニコ・チベリアに1分49秒の日本世界戦史上最短KOタイムでKO勝ちし初防衛に成功。スタートから接近戦を挑んだ輪島は右フックでダウンを奪い、立ち上がってきたチベリアをロープに詰めて連打。レフェリーがスタンディング・カウントを数えている途中でタオルが投入された。

■柴田タイトル失う(5/19 東京)
WBC世界フェザー級チャンピオン柴田国明は同級2位クレメンテ・サンチェスに3回KO負けで3度目の防衛に失敗。勝負は一瞬で決まった。静かな出足の中で強打者同士の張り詰めた緊張感の漂う3回、サンチェスの左フックからの右ストレートがカウンターとなってヒット。1度は立ちかけた柴田だったが、再び大の字になってテン・カウントを聞いた。

【6月】

■大場、逆転KO防衛!(6/20 東京)
WBA世界フライ級チャンピオン、大場政夫は同級1位、オーランド・アモレスに5回逆転KO勝ちを収め4度目の防衛に成功した。"黒い弾丸"アモレスは「最強の挑戦者」とも言われ前評判の高い選手。初回に早くもアモレスの左フックがヒットして大場がダウン。しかし大場は2回にワンツーでダウンを奪い返すと、5回にも右ストレートでチャンスを掴みアモレスをロープに詰めて連打。前のめりに倒れたアモレスはついに立てなかった。

【9月】

■アルレドンド、3度目の防衛(9/15 東京)
WBC世界Jライト級チャンピオン、リカルド・アルレドンドは同級8位、岡部進を12回KOに降し、3度目の防衛に成功した。岡部は"藤猛二世"で売り出し中のホープだったが、前哨戦でアポロ嘉男に2回KO負けを喫し、挑戦資格に疑問符が付けられていた。試合はアルレドンドのペースで進み、12回左アッパーをボディに決めて挑戦者をマットに沈めた。

【10月】

■輪島、連続KO防衛!(10/3 東京)
世界J・ミドル級チャンピオン、輪島功一は同級5位、マット・ドノバンを豪快に沈め、2度目の防衛に成功した。長身のドノバンに輪島はグイグイと肉薄してペースを握ると、3回、左右フックからアッパー気味の左フックをアゴに決めて、ドノバンを深々と眠らせた。
試合後、リングの上で「炎の男」を熱唱したが、実は口パクだったそうな。

■1972年度 年間優秀選手
■最優秀選手賞 大場政夫 ■努力賞 黒沢元三 ■敢闘賞 アポロ嘉男■KO賞 輪島功一
■年間最高試合 大場政夫−オーランド・アモレス



▼1972年のボクシング界<海外>

【1月】


■フレイジャーKO防衛(1/15)
世界ヘビー級チャンピオン、ジョー・フレイジャー対テリー・ダニエルズのタイトルマッチ15回戦はフレイジャーがダニエルズに4回KO勝ちを収め、統一王座3度目の防衛に成功した。

【3月】

■モンソン、KO防衛(3/4)
世界ミドル級チャンピオン、カルロス・モンソン対挑戦者デニー・モイヤーのタイトルマッチ15回戦はモンソンが5回KOでモイヤーを降し、3度目の防衛に成功した。

■オリバレス、衝撃のKO転落!(3/19)
世界バンタム級タイトルマッチ、王者ルーベン・オリバレス対挑戦者ラファエル・エレラの15回戦はエレラが正確なパンチでオリバレスをグロッキーにさせ、8回に右ストレートで王者にテン・カウントを聞かせる大番狂わせとなった。血まみれでキャンバスに横たわるオリバレスの写真が衝撃的だった。

■ナポレス防衛(3/28)
英国に遠征した世界ウェルター級チャンピオン、ホセ・ナポレスは挑戦者のラルフ・チャールズを7回、右クロスから左フックで失神させてTKO勝ち。王座復帰後2度目(通算5度目)の防衛に成功した。

【4月】

■ボブ・フォスター、王座を再統一(4/7)
WBA以外が認定する世界L・ヘビー級チャンピオン、ボブ・フォスター対WBA世界L・ヘビー級チャンピオン、ビセンテ・ロンドンの王座統一戦はフォスターが2回KOでロンドンを降し、王座を統一した。

■ビラフロア、19歳の戴冠(4/25)
WBA世界J・ライト級タイトルマッチ、王者アルフレッド・マルカノ対挑戦者ベン・ビラフロアの15回戦は19歳4ヶ月の若き挑戦者ベンが判定でマルカノを降し新王座に就いた。

【5月】

■フレイジャーKO防衛(5/25)
世界ヘビー級チャンピオン、ジョー・フレイジャー対ロン・スタンダーのタイトルマッチ15回戦はフレイジャーが格下のスタンダーに5回KO勝ち。統一王座4度目の防衛に成功した。

■ナポレス、"最強の挑戦者"を一蹴!(6/10)
世界ウェルター級チャンピオン、ホセ・ナポレス対同級1位、アドルフ・プルートのタイトルマッチ15回戦は初回から一方的に打ちまくったナポレスが挑戦者の戦意を喪失させて2回TKO勝ちを収めた。ナポレスはこれで王座復帰後3度目(通算6度目)の防衛。

【6月】

■モンソン、4連続KO防衛(6/17)
世界ミドル級チャンピオン、カルロス・モンソン対挑戦者ジャン・クロード・ブーチェのタイトルマッチ15回戦はモンソンが12回KOでブーチェを降し、4度目の防衛に成功した。

■デュラン、初の戴冠!(6/26)
WBA世界ライト級タイトルマッチ、王者ケン・ブキャナン対挑戦者ロベルト・デュランの15回戦はニューヨークのMSGで行なわれ、21歳の挑戦者が13回TKOで新王座に就いた。初回に右フックでダウンを奪ったデュランはその後も押し気味に試合を進めたが、13回終了のゴングに気づかず打ち合い、デュランの右ボディでブキャナンがダウン。ブキャナン側はローブローを主張したが、ベテラン・レフェリーのレビアンコは続行不能とみてデュランの手を上げた。

【8月】

■モンソン、5連続KO防衛(8/19)
世界ミドル級チャンピオン、カルロス・モンソン対挑戦者トム・ボッグスのタイトルマッチ15回戦はモンソンが5回KOでボッグスを降し、5度目の防衛に成功した。

【10月】

■激闘!セルバンテス、タイトル奪取(10/28)
世界J・ウェルター級チャンピオン、アルフォンソ・フレーザー対挑戦者アントニオ・セルバンテスのタイトルマッチ15回戦は王者の地元パナマで行なわれたが、挑戦者のセルバンテスが一進一退の激しい攻防の末、10回に3度のダウンを奪ってKO勝ち。フレーザーはローチェから奪ったタイトルの2度目の防衛に失敗。セルバンテスはローチェ戦に続いて2度目の挑戦で初の栄冠を掴んだ。

【11月】

■モンソン、ブリスコ降す(11/11)
世界ミドル級チャンピオン、カルロス・モンソン対挑戦者ベニー・ブリスコのタイトルマッチ15回戦は初回にブリスコの強打でロープに飛ばされるピンチに陥ったモンソンだったが、持ち前のタフネスで挽回して判定勝ち。6度目のタイトル防衛に成功した。

■デュラン、初黒星(11/17)
ニューヨークのMSGで行なわれたWBA世界ライト級チャンピオン、ロベルト・デュラン対エステバン・デ・ヘススのノンタイトル10回戦は、初回に左フックでダウンを喫したデュランが最後までペースを取り戻せず判定を失う番狂わせとなった。勝ったヘススはWBAの月間最優秀ボクサーに選出されている。初黒星のデュランは33勝(28KO)1敗。

■アリ、フォスターにKO勝ち(11/21)
北米ヘビー級タイトルマッチ、チャンピオン、モハメッド・アリ対挑戦者、世界L・ヘビー級チャンピオン、ボブ・フォスターの12回戦は、アリが右マユを切り裂かれながらも7度のダウンを奪って8回KO勝ちを収めた。

【12月】

■レグラ、4年ぶりのカムバック(12/16)
WBC世界フェザー級チャンピオン、クレメンテ・サンチェス対挑戦者ホセ・レグラのタイトルマッチ15回戦はレグラが王者から何と13度(!)のダウンを奪って10回KO勝ち。ファメションに王座を奪われて以来、約4年ぶりに王座に返り咲いた。



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