<年代別>
■1970年 ■1971年 ■1972年 ■1973年 ■1974年 ■1975年 ■1976年
■1977年 ■1978年 ■1979年
<階級別>
■フライ級 ■バンタム級 ■フェザー級 ■ライト級 ■ウェルター級 ■ミドル級
■Lヘビー級 ■ヘビー級
■70年代の名勝負 ■70年代「リング」誌最優秀ボクサー ■トップページ
▼1970年のボクシング界<国内>(2000.9.28更新)
【1月】
■原田、燃え尽きる(1/6 東京)
WBC世界フェザー級タイトルマッチ、チャンピオン、ジョニー・ファメション対同級2位、ファイティング原田の15回戦は、ファメションが14回KO勝ちで防衛に成功。3階級制覇の悲願を賭けて再度ファメションに挑んだ原田だったが、10回に右クロスでダウン(ノーカウント)を奪うも14回にロープダウンを奪われた後、左フックでロープ外に飛ばされる痛烈なダウンを喫してテン・カウントを聞いた。
■世紀のライバル引退!
60年代のボクシング黄金期を牽引した二人の拳雄が引退を表明。まず世界フライ級を2度制した海老原博幸が1月18日、フライ、バンタムの世界2階級制覇のファイティング原田が1月27日に、それぞれ引退を表明した。
【2月】
■西城、指名挑戦者を一蹴(2/8 東京)
WBA世界フェザー級チャンピオン、西城正三 は同級1位、ゴドフリー・スチーブンスを判定で降し3度目の防衛。最終ラウンドにはタフなスチーブンスからダウンを奪っている。
■WBA世界Jライト級タイトルマッチ(2/15 徳島)
世界Jライト級チャンピオン小林弘は引分け日本同級チャンピオン東海林博とノンタイトル10回戦を行い、右手親指の負傷で決定打を奪えず、引分けという意外な結果に終わった。
■ライバル対決、桜井に軍配(2/26)
東洋バンタム級チャンピオン(世界同級1位)桜井孝雄VS東洋Jフェザー級チャンピオン(世界バンタム級4位)岡田晃一のノンタイトル10回戦は、2Rに桜井が左ストレートでダウンを奪うなど安定した試合運びで判定勝ちした。ともにアマ出身の技巧派同士の一戦で注目された。(アマでも桜井が1度勝っている)
【3月】
■千葉、康を破り東洋奪取(3/11)
東洋フェザー級タイトルマッチ12回戦は挑戦者の千葉信夫が王者のハーバート康を判定に下し王座に就いた。強打者、康は柴田国明をKOするなど日本では無敗だったが、6戦目で初黒星。
■パーキンス強し!(3/25)
元世界Jウェルター級王者、エディ・パーキンス(世界同級4位)対同級9位、ライオン古山の10回戦はパーキンスの技巧が光り、消極策の目立つ古山を判定で下した。
【4月】
■沼田、WBCで返り咲き(4/5東京)
WBC世界Jライト級チャンピオン、レネ・バリエントス対前同級チャンピオン、沼田義明のタイトルマッチは挑戦者沼田のヒット・アンド・アウェー戦法が巧を奏し、2-1の判定でバリエントスを破り王座に返り咲いた。
■ダウン応酬、柴田新王者(4/15)
柴田国明対桜井保男の日本フェザー級王座決定戦は合計7度(柴田1、桜井6)のダウン応酬のスリリングな展開となった。結局最終回に柴田が2度のダウンを奪ってKO勝ち、新王座に就いた。
【6月】
■藤猛、無期限試合出場停止(6/25)
元世界王者同士の対戦で注目された藤猛対エディ・パーキンス戦の試合直前に引退を表明した藤に対し、日本ボクシング・コッミッションは無期限試合出場停止の処分を下した。持病の腰痛の他にも、ゴネ得をねらった藤とプロモーター、関係者間のトラブルが事の発端だった。これまでもいろいろな問題を起こして来ており、事実上の"永久追放"という重い処分となった。
【7月】
■西城、辛勝(7/5 仙台)
世界フェザー級タイトルマッチはチャンピオン西城正三が初回にダウンを奪われながらも中盤の激しい打撃戦で失点を挽回し、フランキー・クロフォードに2-0の判定勝を収めた。西城は4度目の防衛に成功したが、ホームタウンデジションという声も聞かれる程の大苦戦だった。
■"黒い恐怖"プルート、反町を2R・KO!(7/25)
世界進出を狙った日本ウェルター級チャンピオン、龍反町は世界Jウェルター級2位、アドルフ・プルートに2回、3度のダウンを奪われてKO負け。日本最強の反町をあっさりと沈めた戦慄の強打にファンは度肝を抜かれた。
【8月】
■疑惑の判定?小林5度目の防衛(8/23 東京)
WBA世界Jライト級チャンピオン小林弘は苦戦の末、同級1位アントニオ・アマヤを判定に退け、日本人世界王者として初めて5度目の防衛に成功した。試合はいつ止められてもおかしくない流血を負った小林が、ついに最終ラウンドのゴングを聞いた。それだけでも驚異だったが、試合後の判定はさらに不可解なものだった(らしい)。
【9月】
■沼田、逆転KO防衛!(9/27 東京)
WBC世界Jライト級チャンピオン、沼田義明対同級7位、ラウル・ロハスのタイトルマッチは沼田が4回にロハスのボディブローで痛烈なダウン。しかし、続く5回に沼田の起死回生の右アッパーがものの見事にヒットし、ロハスに初のテン・カウントを聞かせた。沼田はタイトル初防衛に成功。
【10月】
■プリンス大場、世界奪取!(10/22 東京)
WBA世界フライ級タイトルマッチ、チャンピオン、ベルクレック・チャルバンチャイ対同級1位、大場政夫の15回戦は挑戦者、大場が終始王者を圧倒し、13回KOで王座を奪取。21歳の若き王者の誕生で、日本人世界王者は4人となり、メキシコの3人を抜いて最多保有国となった。
【12月】
■小林、夢の王者対決を制す(12/3東京)
世界王者同士の一戦として注目されたWBA・Jライト級王者小林弘対WBAフェザー級王者西城正三のノンタイトル10回戦は、ベテランの小林が巧みな試合運びで判定勝ち。採点は49−46、48−46、48−49のスプリット・デジションだった
■1970年度 年間優秀選手
■最優秀選手賞 小林弘 ■殊勲賞 柴田国明 ■技能賞 大場政夫 ■敢闘賞 沼田義明 ■努力賞 西城正三 ■新鋭賞 門田新一 ■KO賞 龍反町 ■特別賞 F・原田
■年間最高試合 沼田義明−ラウル・ロハス
▼1970年のボクシング界<海外>
【1月】
■リトルが試合放棄(1/23)
世界Jミドル級チャンピオン、フレディ・リトルは同級3位のエディ・ペースとノンタイトル10回戦を行なったが、8Rに戦意を失い試合を放棄、失格負けした。怒った観客がリングに物を投げ込むなど大混乱となった。
■アルカリ、アディグ破り王座へ(1/30)
WBC世界Jウェルター級タイトルマッチ15回戦は、挑戦者の同級2位、ブルーノ・アルカリが僅差の判定勝ちで同級王者のペドロ・アディグを破り新王座に就いた。アディグは初防衛に失敗。
【2月】
■ナポレス、ロペスを最終回にKO(2/14)
世界ウェルター級チャンピオン、ホセ・ナポレスは同級1位のアーニー・"インディアン・レッド"・ロペスを15回KOで破り3度目の防衛に成功した。ロペスは初のKO負け。
■テオ・クルス事故死(2/15)
2月15日、ドミニカ航空のサンファン行き最終便がカリブ海上に墜落。乗客、乗員97人が全員死亡。乗客の中には元世界ライト級王者カルロス・テオ・クルス選手とプエルトリコの女子バレーボールチームが含まれていた。クルスはドミニカ共和国が生んだ初の世界チャンピオン。97人の犠牲者の中には彼の妻子も含まれており、一家が一瞬にして滅亡する悲劇となった。
■フレイジャー、王座統一(2/16)
WBA公認のジミー・エリス対ニューヨーク州他6州公認のジョー・フレイジャーの"真の王者"を決める世界ヘビー級タイトルマッチはニューヨークのMSGで行なわれ、フレイジャーが5回KO勝ちで王座を統一した。フレイジャーは4回に左フックで2度のダウンを奪い、エリスは5回のゴングが鳴ってもコーナーを立つことが出来なかった。
【3月】
■ラモス王座転落(3/3)
ライト級史上最年少王者マンド・ラモスは元王者イスマエル・ラグナに9回負傷KO負けで王座を失った。ラグナは4年ぶりの王座復帰。
■世界王者ニノがKO負け(3/13)
世界ミドル級チャンピオンのニノ・ベンベヌチがノンタイトル10回戦で、無名のトム・ベセアに8回KO負けを喫する大番狂わせが起きた。
■チャチャイ返り咲く(3/18)
WBC世界フライ級タイトルマッチは、しばらく引退していたチャチャイ・チオノイが判定勝ち。バンコクで再びアラクラン・トーレスからタイトルを奪い返した。フライ級の王座復帰はポーン、海老原についで3人目。
【4月】
■フォスターKO防衛(4/4)
世界Lヘビー級チャンピオン、ボブ・フォスターはロジャー・ローズを3回終了TKOに降し、3度目の防衛に成功。
■オリバレス判定で2度目の防衛(4/18)
世界バンタム級チャンピオン、ルーベン・オリバレスはチューチョ・カスティーヨに判定勝ちで2度目の防衛に成功した。判定は文句のないものだったが、3回にはダウンも喫している。連続KO記録は29でストップ。
【5月】
■サルジバル王座復帰(5/9)
WBC世界フェザー級チャンピオン、ジョニー・ファメション対同級1位、ビセンテ・サルジバルのタイトルマッチ15回戦は、5月9日ローマで行なわれ、サルジバルが判定勝ちで王座に返り咲いた。試合は13回に左フックで王者からカウント8のダウンを奪うなど、サルジバルの圧勝だった。サルジバルは1967年にH・ウィストンを破り8度目の防衛に成功した後、無敗で引退していた。
■セルダンJr初黒星(5/11)
"悲劇の英雄"として知られる元世界ミドル級王者マルセル・セルダンの遺児、世界ウェルター級10位マルセル・セルダン・ジュニアがアメリカのリングにデビュー。18戦全勝の新鋭ドナト・パデュアノ(同級9位)に判定で敗れ、プロ初黒星(46勝1分)を喫した。
■連続KO男はモロかった?(5/17)
デビュー以来24連続KOで注目を集めていた世界ヘビー級7位、マック・フォスターは、同級4位のジェリー・クォーリーに6回TKOで敗れ初黒星を喫した。
■ベンベヌチ名誉挽回のKO防衛(5/23)
世界ミドル級タイトルマッチは王者ベンベヌチが挑戦者のトム・ベセアを8回KOで破り4度目の防衛に成功した。11勝5敗の成績でタイトルに挑んだベセアは、2ヶ月前にベンベヌチをKOする大番狂わせを起こしていた。
【6月】
■石松、ラグナに13回TKO負け(6/6)
パナマで世界ライト級チャンピオン、イスマエル・ラグナに挑んだ同級7位の鈴木石松は予想外の健闘を見せたが、13回レフェリー・ストップによるTKOで敗れた。
■ウルティンも30連続でストップ(6/22)
30連続KOで一大センセーションを巻き起こしているスペインのホセ・マヌエル・ウルティンは自身の持つ欧州タイトルの防衛戦をユルゲン・ブリンを相手に行うもダウン応酬の末、辛うじて判定勝ち。生れて初めて最終ラウンド終了のゴングを聞いた。
■フォスター、4連続KO防衛(6/27)
世界Lヘビー級チャンピオン、ボブ・フォスターはマーク・テスマンを10回KOに降し、4度の防衛を全てKOで飾った。
【7月】
■ホープ、ノートンに土(7/6)
カリフォルニアのヘビー級ホープ、ケン・ノートンはベネズエラからやって来たホセ・ガルシャに8回KOで敗れ、連勝記録も16でストップされた。
■オリバレス、強打不発!(7/22)
シカゴへ遠征した日本バンタム級7位、千代田収司は当地で世界バンタム級チャンピオン、ルーベン・オリバレスとノンタイトル10回戦を行い、敗れたものの判定に持ち込む善戦を見せた。
■チャルバンチャイ、敗れる(7/25)
大場との防衛戦が決定しているWBA世界フライ級チャンピオン、チャチャイ・チオノイは東洋チャンピオンのエルビト・サラバリアとノンタイトル10回戦を行なったが、判定負けする番狂わせとなった。
【8月】
■ラグナ、王座転落(8/26)
世界ライト級タイトルマッチ、チャンピオン、イスマエル・ラグナ対同級4位、ケン・ブキャナンの15回戦は、接戦の末2-1のスプリット・デジションでブキャナンが勝ち新チャンピオンになった。王者ラグナは試合直前にWBCからタイトルを剥奪され、WBAとニューヨーク州公認となったこの試合、英国のボクシング統制委員会(BBBC)がWBC傘下の為、ブキャナンは自国では認められない王者となってしまった。
【10月】
■オリバレス敗れる!(10/16)
怪物オリバレスに初めて土がついた。世界バンタム級チャンピオン、ルーベン・オリバレス対同級2位、チューチョ・カスティーヨの15回戦は4回にオリバレスがバッティングで負傷。14回に出血が激しい為試合がストップされた。(カスティーヨのTKO勝ち)それまでは、ほぼ互角の展開だった。オリバレスは59勝(56KO)1敗1分。
■アリ、リングに復帰!(10/26)
兵役を拒否してライセンスを剥奪されていたモハメッド・アリが、ジョージア州上院議員を中心とするアトランタの実業家グループの支援を得て、3年半ぶりのカムバックを果たした。世界ヘビー級3位のジェリー・クォーリーと対戦したアリは3回終了、クォーリーの出血によりTKO勝ちを収めた。また9月にはニューヨークの連邦地方裁判所が、ニューヨーク州体育委員会(NYAC)に対し、アリのライセンスを取り上げた措置は誤りであるとの判決を下した。これによりアリはアトランタに続いてニューヨークでも戦場を
確保することになった。
【11月】
■南米の怪物モンソン王座へ(11/7)
ローマで行なわれた世界ミドル級タイトルマッチは挑戦者で1位のカルロス・モンソンがチャンピオンのニノ・ベンベヌチに12回KO勝ちして新王座に就いた。ベンベヌチは5度目の防衛に失敗。
■"驚異のKO魔"KO負け(11/10)
30連続KOで話題を振り撒いた応酬ヘビー級チャンピオン、ホセ・マヌエル・ウルティンはベテランのヘンリー・クーパーに9回TKO負けを喫した。
■フレイジャー、恐怖の一撃KO!(11/18)
世界ヘビー級王者ジョー・フレイジャーは、挑戦者の世界Lヘビー級王者ボブ・フォスターを左フック一発で眠らせ2回KO勝ち。圧倒的な強さで、噂されるアリとの一戦に向け気勢を上げた。
【12月】
■番狂わせ!ナポレス敗れる(12/3)
世界ウェルター級チャンピオン、ホセ・ナポレスは同級1位のビリー・バッカスと4度目の防衛戦を行い、目を切ったナポレスが4回TKOで敗れる大波乱となった。
■アリはボナべナに最終回KO勝ち!(12/7)
元世界ヘビー級チャンピオン、モハメッド・アリはMSGでオスカー・ボナベナと復帰第2戦目を行い15回KO勝ちを収めた。この日のアリはボナベナのファイター・スタイルに苦戦を強いられ、このまま判定かと思われた最終回に3度のダウンを奪い、タフなボナベナをKO。勝負強さを見せつけた。
■サラバリア王座奪取(12/7)
WBC世界フライ級タイトルマッチは、挑戦者のエルビト・サラバリアがチャンピオンのチャチャイ・チオノイから3度のダウンを奪い2回KO勝ちした。
■柴田、殊勲の奪取!(12/11)
メキシコのティファナで行なわれたWBC世界フェザー級タイトルマッチは、挑戦者同級4位の柴田国明が13回TKOで無敵を誇ったビセンテ・サルジバルを破り新王者となった。柴田は初回のラッシュでペースを握り、以降もスピードでサルジバルを圧倒し、13回に名王者を棄権に追い込んだ。これで現役日本人世界王者は5人となった。
■フォアマン、25連勝(12/18)
ヘビー級の新星、ジョージ・フォアマン(世界3位)はメル・ターンボーに初回KO勝ちしてデビュー以来の連勝記録を25(22KO)に伸ばした。
<年代別>
■1970年 ■1971年 ■1972年 ■1973年 ■1974年 ■1975年 ■1976年
■1977年 ■1978年 ■1979年
<階級別>
■フライ級 ■バンタム級 ■フェザー級 ■ライト級 ■ウェルター級 ■ミドル級
■Lヘビー級 ■ヘビー級
■70年代の名勝負 ■70年代「リング」誌最優秀ボクサー ■トップページ
|
|